間違いなく凄い本。アメトーークのせいでこの手の本が好きでもない人が手に取ることによってAmazonでは不本意な評価になってると思う。(俺はどっちにも入るけど)本を読む層とテレビを好きな層には結構ギャップがあるのかもしれない。 巻末に参考文献が載ってる小説も珍しい。それを読まずとも福岡伸一・動的平衡という言葉を思い出させる前半。脳の動きも『意識はいつ生まれるのか』や『社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 』で出てくる話だ。娯楽小説の中にこれほど多くのことが詰め込まれ、著者の思いが詰まっているのは凄いこと。 教祖の奇妙な話はカラマーゾフの兄弟の大審問官のくだりを思い出させた。案の定、ドストエフスキーの名前が随所に出てくる。こういう本を日本の小説で読んだのは初めてだ。 生きるとは何か、自分はどこから来たのか、この世は/宇宙は一体どうなっているのか、そういった(私の)小さい頃からの答えの出ない疑問に対して、著者が答えを出している。それだけで十分凄いことなのに、小説という形で表現していることが驚異的だ。 文学の力というか、物語としてしか表現できないものが詰まっている。 教祖の奇妙な話(ラスト)には現代社会の核心が。 靖国の考え方について…戦死者たちを英雄ではなく犠牲者として追悼し続ける 世界で戦争をなくそうと動く特殊な国になりたい これらは著者のポリシーと読んだ。 2015/12/23読了 #
by vamos_tokyo11
| 2015-12-26 17:17
| 本
1/2 3:00からBS1で再放送があるらしい。
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=151112 怖すぎる。 アジディ教徒の女性子供が拉致され奴隷にされている人が多数。それを奪還するドキュメンタリー。 (参考) ラッカは静かに殺される http://www.dailyshincho.jp/article/2015/02090830/?all=1 2015/12/8視聴 #
by vamos_tokyo11
| 2015-12-26 17:11
| 雑記
アジアカップ準決勝韓国戦を前日にザックとの会話 「ディテールにこだわれ。違いはそこに生まれる」 魂は細部に宿る、と同じ。自分の好きな言葉。 コンフェデ杯ブラジル戦後の本田とザックの会話は痺れた。一流選手になりたい本田がザックにアドバイスを求め、適切なアドバイスをする監督。本田の感動が伝わってきた。痺れた。 その後の長谷部との1時間のミーティングも、興味深い。監督とキャプテンの会話は経営陣と現場のリーダのようで、長谷部の気持ちがよく分かる。監督わかってくれよ、と思いながら読んだ。 ワールドカップ前年秋の東欧遠征2試合での不調。記憶に残っているが、ほんとにチームがどん底だったのがこの本からもわかる。本田長谷部遠藤とのミーティングで両サイドバックを上げて攻撃したい、前線で約束事が多すぎるの2点。監督の心の内は穏やかではなかっただろう。マスコミに解任論が出てきたのも選手のリークがあったのかもしれない。 ブラジルワールドカップ初戦の3日前の選手ミーティングでの権田のコメントと人柄に泣ける。人間力ってのはこういうのも含むんだろう。 ワールドカップ試合期間の描写は短くも太い。やはりよく記憶に残っているのでその時のチームの状態がよくわかる。そしてチーム最後の日の挨拶。泣ける。男たちが団結して1つの目標に向かうことはやはり素晴らしい。負けてもこれがスポーツの素晴らしさであり、人生の素晴らしさだと気づく。 2015/12/10読了 #
by vamos_tokyo11
| 2015-12-26 17:05
| 本
階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する。やがて、あらゆるポストは、職責を果たせない人間によって占められる。 これを回避する方法は、無能職階に上がる前にわざと無能のふりをする。 昇進を断るのではなく昇進を持ちかけられないように工夫すること。創造的無能。 全くバカバカしい対応策。 この本は法則が何かということがわかればそれ以外に読むべきものは何もない。最初の30ページ弱を読めば終了。絶対に買うべきではない。 2015/12/11読了 #
by vamos_tokyo11
| 2015-12-26 17:00
| 本
ミステリー、サスペンス、というのだろうか、中盤からの加速感がハンパじゃなかった。東野圭吾は初めて読んだんだけど、噂どおりに面白かった。はまりそう。 そして、この本の凄さは、1995年に出版されているんだけど、原発の危うさや、一般国民の無知無関心に対する警告を非常に強く含んでいるところだ。東野圭吾が今のようにメジャーになっていて、この本の出版が2010年頃だったらどうなっていただろうかと思わずにいられない。電源喪失や一斉節電など、未来の我々が(東野圭吾本人も)経験したことがまさに書かれているのだ。原発労働者のこともそう。今も続いていることについて著者がどう考えいるか聞いてみたい。 2015/12/2読了 #
by vamos_tokyo11
| 2015-12-26 16:58
| 本
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