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『教団X』 中村文則

4087715906教団X
中村 文則
集英社 2014-12-15



間違いなく凄い本。アメトーークのせいでこの手の本が好きでもない人が手に取ることによってAmazonでは不本意な評価になってると思う。(俺はどっちにも入るけど)本を読む層とテレビを好きな層には結構ギャップがあるのかもしれない。

巻末に参考文献が載ってる小説も珍しい。それを読まずとも福岡伸一・動的平衡という言葉を思い出させる前半。脳の動きも『意識はいつ生まれるのか』や『社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 』で出てくる話だ。娯楽小説の中にこれほど多くのことが詰め込まれ、著者の思いが詰まっているのは凄いこと。

教祖の奇妙な話はカラマーゾフの兄弟の大審問官のくだりを思い出させた。案の定、ドストエフスキーの名前が随所に出てくる。こういう本を日本の小説で読んだのは初めてだ。

生きるとは何か、自分はどこから来たのか、この世は/宇宙は一体どうなっているのか、そういった(私の)小さい頃からの答えの出ない疑問に対して、著者が答えを出している。それだけで十分凄いことなのに、小説という形で表現していることが驚異的だ。

文学の力というか、物語としてしか表現できないものが詰まっている。


教祖の奇妙な話(ラスト)には現代社会の核心が。
 靖国の考え方について…戦死者たちを英雄ではなく犠牲者として追悼し続ける
 世界で戦争をなくそうと動く特殊な国になりたい
これらは著者のポリシーと読んだ。


2015/12/23読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 17:17 |

『ISからの脱出』 BS世界のドキュメンタリー

1/2 3:00からBS1で再放送があるらしい。

http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=151112

怖すぎる。
アジディ教徒の女性子供が拉致され奴隷にされている人が多数。それを奪還するドキュメンタリー。

(参考)
ラッカは静かに殺される
http://www.dailyshincho.jp/article/2015/02090830/?all=1


2015/12/8視聴
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 17:11 | 雑記

『通訳日記』 矢野大輔

4160082041通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)
矢野大輔
文藝春秋 2014-11-27



アジアカップ準決勝韓国戦を前日にザックとの会話
 「ディテールにこだわれ。違いはそこに生まれる」
魂は細部に宿る、と同じ。自分の好きな言葉。

コンフェデ杯ブラジル戦後の本田とザックの会話は痺れた。一流選手になりたい本田がザックにアドバイスを求め、適切なアドバイスをする監督。本田の感動が伝わってきた。痺れた。

その後の長谷部との1時間のミーティングも、興味深い。監督とキャプテンの会話は経営陣と現場のリーダのようで、長谷部の気持ちがよく分かる。監督わかってくれよ、と思いながら読んだ。

ワールドカップ前年秋の東欧遠征2試合での不調。記憶に残っているが、ほんとにチームがどん底だったのがこの本からもわかる。本田長谷部遠藤とのミーティングで両サイドバックを上げて攻撃したい、前線で約束事が多すぎるの2点。監督の心の内は穏やかではなかっただろう。マスコミに解任論が出てきたのも選手のリークがあったのかもしれない。

ブラジルワールドカップ初戦の3日前の選手ミーティングでの権田のコメントと人柄に泣ける。人間力ってのはこういうのも含むんだろう。

ワールドカップ試合期間の描写は短くも太い。やはりよく記憶に残っているのでその時のチームの状態がよくわかる。そしてチーム最後の日の挨拶。泣ける。男たちが団結して1つの目標に向かうことはやはり素晴らしい。負けてもこれがスポーツの素晴らしさであり、人生の素晴らしさだと気づく。


2015/12/10読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 17:05 |

『ピーターの法則』 ローレンス・ピーター

4478760853ピーターの法則 創造的無能のすすめ
ローレンス・J・ピーター レイモンド・ハル 渡辺 伸也
ダイヤモンド社 2003-12-12



階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する。やがて、あらゆるポストは、職責を果たせない人間によって占められる。

これを回避する方法は、無能職階に上がる前にわざと無能のふりをする。
昇進を断るのではなく昇進を持ちかけられないように工夫すること。創造的無能。

全くバカバカしい対応策。
この本は法則が何かということがわかればそれ以外に読むべきものは何もない。最初の30ページ弱を読めば終了。絶対に買うべきではない。


2015/12/11読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 17:00 |

『天空の蜂』 東野圭吾

4062639149天空の蜂 (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社 1998-11-13



ミステリー、サスペンス、というのだろうか、中盤からの加速感がハンパじゃなかった。東野圭吾は初めて読んだんだけど、噂どおりに面白かった。はまりそう。

そして、この本の凄さは、1995年に出版されているんだけど、原発の危うさや、一般国民の無知無関心に対する警告を非常に強く含んでいるところだ。東野圭吾が今のようにメジャーになっていて、この本の出版が2010年頃だったらどうなっていただろうかと思わずにいられない。電源喪失や一斉節電など、未来の我々が(東野圭吾本人も)経験したことがまさに書かれているのだ。原発労働者のこともそう。今も続いていることについて著者がどう考えいるか聞いてみたい。


2015/12/2読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:58 |

『全面改訂ほったらかし投資術』 山崎元 水瀬ケンイチ

4022736216全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)
山崎 元 水瀬ケンイチ
朝日新聞出版 2015-06-12



良本には違いないが、基本的にこれまで読んできて理解している内容の記述。
投資を初めて考えている人(特に若者)には超オススメの本。

唯一参考になったのは、まとまった投資資金があるときの投資方法。以下の記述。
時間分散は、時間、手間、コストがそれぞれ余計にかかる、
投資が完了するまでの期間に十分機会を利用できない機会コストもかかる。気休めになっても合理的でない方法。
どの道いいタイミングなど分からない中で平均的に有利だと思うからリスク資産に投資するのだから、自分にとっての適性投資額を1回で投資すべき。
追加で運用に回せる資産が給料、ボーナスのたびに生じて、追加投資するのは合理的。

以下はその後合わせて読んだ本。基本的に読まなくても大丈夫。
 『超簡単 お金の運用術』山崎元 → これは面白い、というかこの人の語り口が面白い
 『しぶとい分散投資術』田村正之
 『投資信託35の法則』カンチュンド


2015/11/2読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:54 |

『誓約』 薬丸岳

4344027426誓約
薬丸 岳
幻冬舎 2015-03-26



面白かった。
ドキドキサスペンスドラマ。
こういう本は久々に読んだので結構一気に読んだ。最後まで真相がわからなかったのも○。
おすすめ。


2015/10/21読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:47 |

『迷君で候』 筒井道隆他

4101397333迷君に候 (新潮文庫)
縄田 一男
新潮社 2015-05-28



著名作家の短編集。すべて江戸期の殿様の話で面白い。怖い話もある。
どれもよく書かれていてすぐ読み終えた。


2015/10/16読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:45 |

『生きがいについて』 神谷美恵子

4622081814生きがいについて (神谷美恵子コレクション)
神谷 美恵子 柳田 邦男
みすず書房 2004-10-06



半分くらい斜め読み。
何人かの人が薦めてるのを見て読み始めたが、今の自分には全く不要で刺さってこなかったので途中でやめた。
そういう状態にある自分はしあわせなのだな、ということが分かった。


2015/10/7読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:43 |

『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上春樹

4167502100走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)
村上 春樹
文藝春秋 2010-06-10



自分は走らないが、走ることに憧れみたいなものがあり、走るのが好きな人はどんなことを考えてるのだろうと思い手に取った。
長距離向きの性格があるというのはなんとなくわかっていたが、著者はやはりそういう人らしい。日常として走るので、走り続けるなかでの大団円などはないが、それが著者の等身大の姿であろうし、この本の良いところだと思った。

で、実際に自分が走れそうかどうかはわからない。走りたいという欲望は出てきたが、それを続けられるかどうかはわからない。(毎年繰り返しているようなきもするが)良い季節の内に一度走っておかなければ。
村上春樹がどのように作家になったのか知らなかったので、その頃のエピソードなんかもあり、楽しかった。


2015/10/6読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:41 |