オシムの言葉

 遅まきながら、ずっと気になっていた本を読みました。本屋に行ったのは別の用件だったのですが、間違えてスポーツコーナーに行ってしまい、置いてあった同書を迷わず購入。本日一気に読了しました。

4797671084オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
木村 元彦
集英社インターナショナル 2005-12


オシムのサッカーを見て感動した最初のときのことを覚えている。本書にも出てくるが、就任初年度2003年1stステージ、優勝戦線生き残りを掛けた、Awayでの磐田戦。夏のナイトゲームだった。確かBS1で生中継されていてそれを見たのだと思う。それまで国内では見たことのない、火の出るような撃ち合いに「間違いなく今年のベストゲームだ!」と感動したことを覚えている。それ以来、ジェフのサッカーの内容と、メディアを通じて聞き及ぶオシムの会見映像や言葉をいつも気にしていた。

これまで、そのサッカースタイルや言葉の端々から想像するしかなかったオシムについて、この本を通して知ることができた。もちろん”全てを”なんてありえないが、木村元彦氏の終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ (集英社新書)を読んでいた身としてはバックボーンを含めてある程度は理解できたと思う。今年はさらにジェフのサッカーを見る目が変わりそう。あのスタイルにオシムの人生を重ねて見てしまいそうだ。

千葉の、ジェフ・ファン以外の、サッカーにあまり興味を持っていない人たちがうらやましい。まだ彼らの知らない、素晴らしい娯楽がすぐそこにあるのだから。あれほど立派なスタジアムで、あれほど楽しいサッカーを見たら、よく知らない人もきっとサッカーとジェフが好きになるだろう。

東京も、昨年まではジェフと試合をすると生き生きとしていた(オシムは原東京が好きだった)。今年はどうなるかわからないが、きっとジェフを超える魅力あるサッカーを見せてくれると信じている(そういうことを考えるのもまた楽しい)。

いつまで日本にいてくれるか分からないけど、こういう人が日本にいてくれるのは、ジーコがそうであるように、一クラブの、ではなく日本サッカー界の宝だろう。今シーズン終了と同時に日本代表監督に就任、、、なんて夢を見てもいいよね。本人はいつも年齢のことを言っているけど。

いい本です。
内容濃密なのに一気に読ませる筆者の筆致・構成も秀逸。
サッカーファン以外にもオススメ。
真のコスモポリタンとは何ぞや、ということが分かります。
値段(1,600円)以上の価値あり。
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by vamos_tokyo11 | 2006-03-02 05:20 |


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