『行動経済学』 友野典男

 行動経済学の入門書。途中から理論がいっぱい出てきたのでそこからは斜め読み。

4334033547行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)
友野 典男
光文社 2006-05-17



 「効率的市場仮説」に対するアンチテーゼ。そもそも効率的市場といいつつ「仮説」ってぐらいだから仮説にすぎないわけなので、反論してもなぁという気もするのだが、この本はとにかく投資を行う人間がいかに矛盾に満ち満ちているかを、行動経済学のいろんな方面から暴いていく。冒頭に入門書と書いたが、ここではテーマごとにいろいろ書かれているのだが、途中から読むのがめんどくさくなってきて(笑)、「要は全然論理的な判断を下してないんでしょ、人間は。そんでもって株価の動きとかも極めて感情的なんでしょ?」という理解で終わってしまった。(だいたいあってる?)

 経済学が規定している「人」というのは論理的であり、一切非論理的な行動をとらないことになっている(数式で表そうとするためそうなる)が、そもそもそんな人間なんて少ないんですよというのがおもしろかった。まぁたしかにそうだ。しょっぱなに書かれているこの説明が、実はこの本の、というか行動経済学のエッセンスじゃないだろうか。




 延々と人間の行動が論理的でないことを書かれていて、まぁそうだろうと思うところばかりだったのでで、とりあえずそのことだけは頭によく入れておかないといけないかなと思った。ただし、それを繰り返し繰り返し実証されるので読むのが嫌になったという流れ(笑)。

 この学問の分野は経済学の中でも極めて新しい分野だそうで、アダム・スミスも心理学的な側面から著述していたにも関わらず(彼の最初の著書は『道徳感情論』)、経済学の中ではこれまで一段も二段も下に見られて研究が十分にされてこなかったようだ。だから学問としては今後の発展が期待できるみたいだ。
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by vamos_tokyo11 | 2009-04-16 23:40 |


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