『ローマ人の物語 ユリウス・カエサル―ルビコン以後』 塩野七生

 ルビコン川を渡ってから暗殺されるまでのカエサルのお話。

4101181616ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上) (新潮文庫)
新潮社 2004-09



 この巻以降もだいぶ読み進めているため、塩野七生がいかにカエサルを評価しているかがよくわかるのだが、これに出てくるカエサル評は100%絶対にカエサル賛歌の話。おもしろくって感情移入できる。そもそも史実自体が面白いのだろうが、追い詰められてルビコンを渡って攻めに出るカエサルの側の圧倒的な強さが気持ちいい。

 ポンペイウスとの雌雄を決する戦い、クレオパトラの登場と読んでいて映像が浮かんでくる内容。そういう意味で冒険小説のようであり、筆の勢いもあるのでとにかくワクワク楽しく読めた。ちなみにこれ以降の「物語」が徐々にトーンダウンというか面白くなくなってくるので(今読んでるところは、「ここまできたんだから全部読むか!」という様な半分義務感で読み進めてる感じ)、この巻やその前がなおさら輝いて見える(笑)。だいぶ前に読んだので細かいことは忘れてしまったのだが、面白かったなぁという記憶がある。




 ところで、カエサルと言えば現代にも残っているいろんな言葉。「ルビコン川を渡る」、「ブルータスおまえもか」や「来た、見た、勝った」などの有名な言葉、セリフが出てくるのも楽しい。が、ルビコンとブルータスについては言及されていないので、これについて予備知識がない私にはちょっと物足りなかった。この程度のことは自分で調べなさいよ、ということなのかもしれないが、このあたりのウンチクがもっとあってもよかったのに、と少し残念だった。


4101181624ローマ人の物語〈12〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(中) (新潮文庫)
新潮社 2004-09



4101181624ローマ人の物語〈12〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(中) (新潮文庫)
新潮社 2004-09


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by vamos_tokyo11 | 2009-08-14 22:37


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