『ローマ人の物語 賢帝の世紀』24~26 塩野七生

 前巻よりもだいぶ面白くなった。

4101181748ローマ人の物語〈24〉賢帝の世紀〈上〉 (新潮文庫)
新潮社 2006-08



 トライアヌスにハドリアヌス。ローマ帝国が最大領土を誇るのがこれらの皇帝の時代なのだが、皇帝ってしんどいなー、と思わずにいられない。皇帝のイメージは毎晩うまいもん食って、宮殿で極楽を満喫しているイメージがあったのだが、この人たちのストイックさはすごい。とにかく国のことだけを考えて一生を終えるような皇帝たちの姿が目に浮かぶ。果たしてこういう知性と気力のある政治家なり王様が日本のみならず、現代の世界にいるだろうか。(ブータンの王様は立派な人のようだが・・・)

 もっとも記憶に残っているのがハドリアヌス防壁という今もブリテン島の北部に残っているという壁の話。北方の蛮族からブリテン島の南部を守るために気付いた”壁”が現代のイングランドとスコットランドを分けることになり、現代イングランド・スコットランド国境もほぼこの防壁のあとのものであるということだ。これはいつか見に行きたい。




 この後の時代にも頻繁に舞台となるバルカン半島の話も出てくるので、個人的には興味深かった。2006年の新婚旅行でベオグラードにあるサバ川とドナウ川の合流地点にある公園で、いい景色だなぁと眺めていたところが、この時代に重要な防衛拠点だったということを知った。景色を思い出してローマ軍の軍勢を重ね合わせるとローマ軍が進軍している様子が頭に浮かんだ。

4101181756ローマ人の物語〈25〉賢帝の世紀〈中〉 (新潮文庫)
新潮社 2006-08



4101181764ローマ人の物語〈26〉賢帝の世紀〈下〉 (新潮文庫)
新潮社 2006-08


[PR]
by vamos_tokyo11 | 2010-01-10 23:34 |


<< 平山代表合宿招集-でも誰か忘れ... 東京を取材するライターの件 >>