『はじめての課長の教科書』 酒井穣

 2年ほど前に少し話題になった本。

4887596146はじめての課長の教科書
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-02-13



 教科書というだけあってエッセンスが詰まった本だった。そうだよなーとか思いながら読んでいるとサクーっと読み終わってしまう。が、この本の正しい使い方は読み終えるのが目的ではなく、折に触れて気になる箇所を読み直すことだろう。

 この本で言いたいことは「課長職は楽しい!」ということじゃないだろうか。経営職の末端で、部下と上位職の板挟み。しかし、経営情報が入ってくるポジションで、かつ下(現場)からの情報も上位職より入ってくるポジション。どちらの情報も万遍なく入ってくる課長こそが会社を引っ張り、思うように舵取りできる楽しいポジションなんだよ、と。(もちろん範囲は限られるけれど)。まぁ課長賛歌というか課長へのエールというような温かさがこの本には一貫して流れているように読めた。

 メモ代わりに記しておこうかと思ったが引用が多くなりそうなので印象に残ったところだけ以下に。





 p33
 「日本オラクル初代社長 佐野力氏 部下各人のプロフィールを徹底して熟知しなさい」
 →部下を知ることにより部下に興味を持てるようになるということだろう

 p33
 「AESコーポレーション(米電力会社)リーダーは部下の下僕である
 部下の求めるところをできる限り正しく理解し、部下が思う存分能力を発揮するための環境整備に下僕として献身的に仕えるリーダーというイメージ」

 p86
 「ストレスを適度に掛ける テオ・コンパノール教授のストレス管理理論」
 →これが難しい。。。

 p104
 「オフサイト・ミーティングでチームの結束を高める」
 →定例の会議以外のちょっとした立ち話的な打ち合わせ(コーチングにでてくるようなやつ)のことかと思ったら違った。曰く、ファーストネームで呼び合う、「ハンカチ落とし」から始める、全員私服で参加する、などなど、これはうちの会社ではありえないなぁと思った。自分が課長だとしてもオフの日に全員を集めてやるなんて絶対無理だな。休日出勤扱いにして、、、とかそれも通らなそうだ。任意参加ならできるかもしれないけど。。。

 p115-
 「第三章 課長が巻き込まれる3つの非合理なゲーム」
 →結構おもしろかった。どれも当たり前のことが書かれているだけなのだが、現実的にある話を赤裸々というか理想論で書いてないところがよかった。現実的で現場に即していた。
  REF. NYPD ビル・ブラットン本部長

 p186
 「基本的な仕事のスタンスは、大手柄を立てようなどと考えず、自らの負けパターンを知り、注意深くそれを回避しつつ、極力失敗をすくなくする、、、(中略)
 『失敗を恐れずに~』などという決まり文句に踊らされてはなりません。特に日本の人事評価制度の特徴は原点方にあるのですから、まずは失敗を遠ざける努力をしましょう。失敗の多い課長についていく部下だって大変です。」
 →なんだこの現実主義かつ夢のない話はw。と思いつつも考えさせられるなぁ。第3章と同様にリアリティがあってちょっと引くけど、食いつくような記述。

 p219
 「テレビがダメで読書がアリの本当の理由」
 →あー、なるほど。議事録の説明がわかりやすかった。2時間の打ち合わせが短い文章でまとまっているのと同じというたとえ。テレビの数時間が短い文章に凝縮されているから本は有効であるということ。中身が濃くて時間が無駄にならないということだろう。だからこそ良い本に巡り合わないといけないわけだ。が、この考え方は本から何かを学ぶというスタンスの場合のお話なので誤解しないようにしなければ。。
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by vamos_tokyo11 | 2010-04-06 22:25 |


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