『強い者は生き残れない』 吉村仁

 素数ゼミで有名な人の本。

4106036525新潮選書強い者は生き残れない環境から考える新しい進化論
新潮社 2009-11-25



 結構おもしろかった。本格的に専門的な内容が出てくるところが多いので、読み進めるのに四苦八苦(つまらなくて放り出してしまう)したが、そこまでの話が最後の十四章で文明の栄枯盛衰につながり目を見開かされたというか、こう繋がるのかと非常に感心した。とかく専門分野に特化しそうな生物学者が世の中をこのように広く見ているということに感心し、立派な人はいるものだと恐れ入った。曰く、本気で「持続的な社会」を理想とするならば「長期的な利益」のために、「短期的な利益」の追及を控え、協同行動をとるべき時なのだ。それは「進化史」が教えてくれている。これだけを言っていると意味がわからないが、長い本文を読むとこの結論が導き出されるのもアリだと思った。

 この結論以外でおもしろかったのは、やはり素数ゼミの話(p116-120)。13年おきや17年おきに大発生するセミの話。想像すると気持ち悪いが、進化してきた理由がわかると涙ぐましく感じる。でも実際に遭遇すると気持ち悪いだろな。。。ここだけでも面白いので、素数ゼミのメカニズムを知りたくなったらここだけ読んでも良いと思う。

 もっと詳しく素数ゼミのメカニズムを知りたい場合はこちら。ちなみに私は読んでません。
479734258717年と13年だけ大発生?素数ゼミの秘密に迫る! (サイエンス・アイ新書 72)
ソフトバンククリエイティブ 2008-07-16


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by vamos_tokyo11 | 2010-04-27 23:49 |


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