『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』 キングスレイ・ウォード

 有名な本。これは良い本だった。

4102428011ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫
(著)キングスレイ・ウォード (訳)城山 三郎
新潮社 1994-04-01



 グアム旅行用に買っていったが、結局グアムでは半分も読めず(子どもがいるとこうなりますね)、最終的には帰国後に読み終えた本。訳者が『官僚たちの夏』(これもグアムに持っていってのちに読んだ)の城山三郎で、グアムに持っていったのが両方ともたまたま城山三郎だったのでびっくりした。

 城山のまえがきに幼いころに父親を亡くした知人が電車でこの原書を読んで涙が出て困ったという話が出てくるが、私の場合はそこまでいかなくともいろんなことを感じさせてくれる本だった。父親からこんなにアドバイスをもらったことはないし、そもそも実業家でもない。これらの手紙をもらう息子がうらやましいような、でもこんなにされてもうっとおしいだろな(笑)と思ったり。ただ、特に自分に迷いがあるときにこそ、手紙という婉曲な方法でそっとアドバイス(中身は全然”そっと”という感じではないが)を送るというのは良いなと思った。現代ならEメールになるのだろうか。キングスレイ・ウォードは現代であっても手紙を送っただろうか。手紙にしかない良さみたいなものも感じた。読み物としても十分面白い。

 もしこの記事を読み終えて、それでこの本を読もうと思った人がいたら、、、その前に一言。ちょっと説教臭いところもでてくるので(というか全編お説教みたいなもんかも(笑))、それがたまらなく嫌いな人は手に取らないほうがいいです。あくまで素直に読める心理状態の時の方が○。

 あとは気になった言葉などをメモ。端々にグサっと、ドキッとするような言葉出てくる。こういう刺激を受けると気分が高揚したり、かと思えば消沈したり。ちなみにこれをメモしてるのは4月の2営業日過ぎたあたりなので、期も変わって気分一新してきており、来週からかんばるぞという気分にはなっているけど。




 p24 挑戦しない人 「ただ勇気がなかっただけの人々」
 大学生のころにこういうアドバイスは重要だと思う。自分は楽な方へ楽な方へ流されっぱなしだったなぁ。。。

 p27 「戦わないで征服する人はいない」 ガブリエル・ビール

 p43 「負けを恐れるあまり、競争に参加しようとさせしない人たち。人は成功者のいまの姿だけを見がちである」

 p65 「信用は細い糸のようなもので、ひとたび切れると継ぐことは不可能に近い」 アユブ・カーン

 p179 読むべき本10冊
 列挙しようと思ったけど省略。と思ったがweb上にあがっていたので転記。いくつか読んでみたい本もあったけど、まぁ実業家の挙げる本なのでそんなに興味が湧くものばかりでもない。
 1 バートレットの常用引用句集 (ジョン・バートレット)
 2 広告業に生きる (クロード・ホプキンズ) 企業家精神のあらゆる面を学んだ
 3 家族経営会社の性格 (レオン・ダンコ)
 4 医師と心 (ヴィクター・E・フランクル医学博士)
 5 東洋の遺産 (ウィル・デュラント)
 6 巨富を築く13の条件(ナポレオン・ヒル)
 7 ライジング・サン(邦題:大日本帝国の興亡、ジョン・トーランド)
 8 ブリタニカ百科事典一巻(どれでもいい)
 9 ローマ帝国衰亡史 (エドワード・ギボン)
 10 ラルフ・ウォルド・エマーソン(フレデリック・I・カーペンタ-)

 他に文中に本の引用が多いがヴィクター・E・フランクルのことが出てきた。時代を経て、同じ著者の本を読んでいたんだと思うと少し嬉しかった。と同時に感じるところが同じなのもやはりうれしい。こちらが読んだ本、『夜と霧』。この本で言及しているのは『医師と心』、たぶんこれは読まないなと思ったがググっても出てこなかった。

 p267 優れたリーダの条件
 「状況の変化によって必要に迫られたときには決心を変えるだけの柔軟性を持ちながら、それまでは確信に満ちていることも、優れた指導者の特質である」
 同意。こういうふうに一文にまとめられていることがすごい。
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by vamos_tokyo11 | 2010-04-29 00:25 |


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