『日本でいちばん大切にしたい会社』 坂本光司

 いやーええ本やー。ぐっときます。熱いです。俺はこういう本が好きだ。

4860632486日本でいちばん大切にしたい会社
あさ出版 2008-03-21



 ベストセラーになってて読みたい読みたいと思ってた本。このご時世だから売れたのだと思うのだが、それだけではなく良い内容だった。良い内容というのは、本に書かれていることが素晴らしいのではなく、素晴らしい会社を紹介するという試みを著者と出版社がしていることへの称賛。そんでもって「くっそー」と思った。こういう哲学のある会社だったら移りたいと思った。うちの会社とはまったく違うぜよorz。

 本の形態としては、第1部「会社は誰のために?」では著者の考える会社経営の考え方を説き、第2部では本の題名のとおり「日本でいちばん大切にしたい会社たち」を紹介している。第1部の内容を簡単にいえば、アメリカ型資本主義に対して真っ向から反対する意見で、よく言われる「会社は株主のもの」がいかに間違っているかというのを説いている。誰に説いているかと言えば経営者たちに対して説いている。経営者がやるべきこと、優先すべきことを第1部では説いているのだ。で、第2部ではそれを実践してして利益を出している会社を紹介している。

 それでは、以下著者のいう経営者が考えるべき内容とその他メモ。




p18から。というか第1部のほとんどか。。。

 以下引用
 会社経営とは「五人に対する使命と責任」を果たすための活動
   一、社員とその家族を幸せにする
   二、外注先・下請企業の社員を幸せにする
   三、顧客を幸せにする
   四、地域社会を幸せにし、活性化させる
   五、自然に生まれる株主の幸せ
 引用終わり

 一は社員に不満があるとニコニコ顔でサービスができるわけがない
 二はこれらの人たちは社外社員だからとの理由。
 三以下略

 ポイントは「経営者」向けであるというところ。
 うちの経営者とは全然違う。取締役はぶつくさ愚痴ばっかり言ってて会社の雰囲気は良くないしな。。。とここで俺が愚痴ってもしょうがない(笑)


p40 オンリーワンの会社を目指すべき

 これには個人的には違和感があって、ニッチな商品狙っていきましょうよ的な言葉に読みとれる。すべての会社がニッチで成立するわけではないので、オンリーワンとは、やはりその分野のナンバーワンなのではないかと思ってみたりする。言ってる気持ちはわかるんだけど、どうなんだろう。


p49 あるお坊さんの話
 以下引用
 「幸福とは①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人に必要とされること。②③④の三つの幸福は働くことによって得られるのです」
 引用終わり

 これは日本理化学研究所で働く障害者が、どうしてこんなに働きたがるのかというのを、社長の大山さんがある禅寺のお坊さんに質問した時の答えだそうだ。腑に落ちた。なぜ働くのかということの答えが明確に表されている。


 伊那食品工業株式会社
p89 大手スーパーから「かんてんぱぱ」を売らせてほしいとの申し出を断る。
 これはすごいこと。無理な成長を追わないという経営者の判断はすごい。

p103 工場敷地内が通学路になっている。
 こんな会社がほんとにあるとは信じられない。おまけに地域の人のために歩道橋を作ったりしたというし。。。そりゃあ地域の誇りに違いない。


とまぁ、こんな話がたくさんでてくる。
どの会社もすごいなぁ。

第2部で取り上げられている会社

 日本理化学工業 (チョーク) 障害者雇用
 伊那食品工業 (寒天)
 中村ブレイス (義足)  世界中から注文。日本中から就職希望
 柳月 (お菓子)  北海道に根付いた会社
 杉山フルーツ (果物屋)  贈答品で輝く果物屋さん

コラムで登場した会社
 ファンケルスマイル
 ジョンソン・エンド・ジョンソン
 樹研工業
 キシ・エンジニアリング
 ホリックス
 アールエフ
 柏屋
 オオゼキ
 メリーチョコレートカムパニー

2も読みたい。
4860633733日本でいちばん大切にしたい会社2
あさ出版 2010-01-21


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by vamos_tokyo11 | 2010-05-20 22:30 |


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