『大人げない大人になれ!』 成毛眞

 成毛さんの本は2冊目。

4478012245大人げない大人になれ!
成毛 眞
ダイヤモンド社 2009-11-20



 本の趣旨は明快。超要約すれば、何かに一生懸命になるような、周りを気にしないほど一生懸命になれるような大人げない人間でなければ世の中に名を残すようなことは成し遂げられない、というようなこと。後半ではこどもの頃を思い出してもっと遊びに集中しようよ、と「大人」に語りかけている。

 タイトルは煽ってて、本もオレンジ一色にして、目につくようにして買ってもらおうとする出版社の意図とは別に、本の中身は至極まっとうだ。あんまり目新しいことは書いてないと思うのだが、成毛ファンとしてはおもしろかった。何が面白かったかと言うと、まず扉を開けて飛び込んでくる成毛さんの模型部屋の写真と、本棚の写真。とにかくすげーな、という本の量。お金のないころから食費を削ってでも、買いたいだけ本を買いまくったという人の本棚がこれだ。図書館だろ、これ。

 あと、大人げない人たちの紹介が面白い。物理学者ファインマンの話は、巻末のオススメ本のところにも出てくる。これは僕も読んだが確かに大人げないと言われればそうだ。それから最も面白いエピソードはなんといってもビル・ゲイツ。さすがマイクロソフト・ジャパンの社長だった人だけにリアルな話だ。きっとビル・ゲイツのエピソードだけで何日も話せるのだろう。初めて本社にゲイツを訪ねたときの話は笑えた。




 P83にある「子供は最強のセールスマン」はなかなか深い。「物ねだり」は子供のやり方を真似ろというようなことで、理屈で攻めるよりも駄々をこねた方がよっぽど成功するぞ、というもの。ちなみに自分の上司が論理的でなくて(というかしゃべりがひどくて何を言ってるのかわからなくて)、相手が面倒くさくなって折れてしまうようなシーンを会社で何度か見ているので、「あぁ、これか!」と合点した。

 さらっと読めるのでおすすめ。特に自分は真面目だと思ってる人ほど向いている本。ちなみに自分は会社以外では不真面目極まりなくて、大人げない方だと思うのだが、ここに出てくる人と比べるとちょっとちがう。自分のは大人げないのではなく怠惰なだけだとわかったし、やること自体も中途半端なんだろな、きっと。この本で進められているのは会社でも大人げなくならなければいけないのかもしれない。んなことやったら仕事がなくなるかもしれないけど(笑)。

載っていた本で面白そうだったもの
 『積み過ぎた箱舟』 ジェラルド・ダレル
 『プラネタリウムを作りました』 大平貴之
 『モーセと一神教』 ジークムント・フロイト
 『ノアの洪水』 ウイリアム・ライアン
 『社員をサーフィンに行かせよう』 イヴォン・シュイナード
 『山、動く』 W・G・パゴニス
 『コンテナ物語』 マルク・レビンソン
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by vamos_tokyo11 | 2010-08-03 22:27 |


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