『ウルトラマンになった男』 古谷敏

 心温まった。

4093878943ウルトラマンになった男
古谷 敏 円谷プロダクション
小学館 2009-12-21


 ウルトラマンの中に入っていて、ウルトラセブンでは隊員役だった人の半生を描いた自伝。とても興味深く面白く読めた。一話一話を詳細に覚えているわけではないが、ウルトラマンが怪獣を殺さずになんとかしようとする話が、この人の希望で書かれた脚本だったということを日経夕刊のコラムで読み、この本に興味を持った。覚えてない怪獣の話もあったけど、ジャミラの話とかもやはりその延長にあったものらしい。印象に残ってる回だったもんなぁ。

 ウルトラマンのスーツはとても苦しく、撮影も非常に苦しいことがよく分かる話の連続だった。あんなにスムーズに動いて、軽やかに見えていたのに、その中は壮絶なことになっていたらしい。さらに怪獣に至ってはその比ではないらしく、水や火を使ったシーンでの恐怖は尋常ではないそうだ。熱風が目の穴から吹き込んでくるシーンの説明など、凄い臨場感だった。

 ウルトラマンの秘話だけではなく、その後の人生や、著者ご本人の葛藤など人間ドラマとしても非常に興味深く読んだ。好著。

 とりあえずウルトラマンを見たくなった。次見たら見方が変わるだろうな。
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by vamos_tokyo11 | 2010-11-14 00:03 |


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