『ほったらかし投資術』 山崎元 水瀬ケンイチ

4022733691ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)
山崎 元 水瀬ケンイチ
朝日新聞出版 2010-12-10




 副題にあるとおり、インデックス投資を始めるための非常に実践的な本になっている。最近の本はよく知らないが、私がインデックスファンドを買い始めた5年前にはこのような本がなかった。非常によくまとまっていてわかりやすい。投資について興味があり個別株に投資したくない人やインデックス投資に興味がある人には超オススメ。(※ただし投資に対する危険性を理解したうえで、投資する理由・必要性を良~く考えた上ではじめることをオススメします)

 これまでこういった本は、たぶんなかったのだと思うが、個人的な感想を言えば「やっとでたか」という感じ。著者の山崎元氏はプロの運用家で現在は経済評論家という肩書き(森永卓郎氏からうさんくささをとった感じ)。こちらがインデックス投資を勧める理論的な説明をしている。

 水瀬ケンイチ氏はインデックス投資の超有名ブロガーで市井のサラリーマン投資家。この本に書かれていることはすべてブログにも書かれていて、私は5年前にインデックス投資をするときに、この水瀬さんのブログに(一方的に)大変お世話になった。当時はブログができて1年くらいだったが、過去ログから全部読んで、またオススメの本も読んだりしていろいろと学んだ(気になっていた)。当時からものすごく分かりやすい記事を書いていて、「この人、絶対本を出すだろな、出すべきだな」と思っていたので、ようやく出たなぁ、というのが正直な感想だ。徐々に雑誌にインタビュー記事が載ったりし始め、その後もぶれない投資スタイルが水瀬氏への安心感と信頼感と醸成したと思うし、それがあったからこういう本に繋がったのだろう。

 その後、私は、実際に投資を始めてリバランスもせずにほんとうに「ほったらかし」にしていたら、リーマンショックによってとんでもない含み損を抱えることになり、まさに「ほったらかし」にするしかないような状態になってしまい、さらには諸般の事情でリーマンショック後に投資を続けられない状況になったため、現在絶賛塩漬け中の日々を送っている(苦笑)。解凍目標は10年後か!?

 以来、投資系ブログも読まない日々が続いていたのだが、最近またブログを見たり、この本を読んでみたら、現在はインデックスファンドが非常に増えていて、また海外ETFも増えているので、ここらでちょっとリバランスというか商品の入れ替えをしないといけないなと思った次第(ランニングコストの高い商品を少しでもコストが低い商品に置き換えたい)。

 そんな私が身を持って学んだことを、これから投資する人に強く言いたいのは「時間の分散」をきっちりと行うこと。小金があるからといって、一度にどーんと投入するのは極めてリスクが高くなる。投資するカテゴリ(国内・海外・株式・債券・商品)を分散するだけではなく(これは最低条件)、投資時期もしっかり分散させていく必要がある。もうほんとにこれは身を削って感じていることだし、(今のところ)取り返しがつかないもの。(詳細を知りたい人は飲みの席ででも聞いてください(笑))。

 そういうことで、この本は自分にとっては既知の内容がほとんどであったので、商品知識をキャッチアップするために有用なレベルだった。だが、水瀬さんのブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」をよく知らない人にとっては、膨大な過去ログを総ざらいするよりも、よくまとまったこの本を手に取るのが超オススメ。

 本とは関係なくて個人的に気になったのはサラリーマンの水瀬さん(私と年齢がかなり近いはず)の勤め先の規則に「副業の禁止」がないのかどうか、ということだったりするのだが。本を出してるんだからないと思うんだけど。。。


以下は気になるETFと投資信託。カッコ内は私のコメント。

 1680 上場インデックスファンド海外先進国株式 (MSCI-KOKUSAIが指標)
 1681 上場インデックスファンド海外新興国株式 (MSCI-エマージングが指標)
 eMAXIS新興国株式インデックス (山崎氏はこちらのほうをオススメ)

 VTI Vanguard Total Stock Market ETF (米国トータルに投資)
 TOK iShares MSCI Kokusai (日本以外の先進国に投資)
 VWO Vanguard Emerging Markets ETF (エマージング国に投資)
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by vamos_tokyo11 | 2012-02-04 01:38 |


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