『間違いだらけのクルマ選び 2011年版』徳大寺有恒+島下泰久

う~ん。

479421832X2011年版間違いだらけのクルマ選び
徳大寺有恒 島下泰久 穂積和夫
草思社 2011-06-18



 懐かしい題名の本です。私がクルマに乗るから乗らないかくらいのころに一世を風靡してた気がします。つまり20年くらい前ですね(汗)。そんな本が復刊されて、最近クルマを買い換えたくて仕方がないので試しに読んでみました。徳大寺さんも80歳を超えてるようで、もはや運転しちゃいけない年齢。そういうことで、レビューのほとんどは島下さんという人が書いてます。

 すごい数の車が載ってて、まずそれに驚き。一通りの国産乗用車は乗ってるんじゃないか、っていうレベル。ほんとに全部乗って書いてるんだろうからご苦労様です。クルマの批評って、自分と同じような生活をしてて、どういう状況でクルマに乗るのか、クルマに対して何を求めるのか、で随分変わるもんで、それを頭に入れて読まないと焦点がぼやけてきます。

 最初のうちはよかった。とりあえずその車についての著者の主観と客観がこちらにしっくりくるレベル。まぁよく街で見かける車だったりするからな。わからなくなってくるのが最後の方のスポーツカーの世界から。LEXUSにスポーツカーがあったのは知らなかったがこれがべた褒め。へー、こんなんあったんだと思って値段を見たら3750万円(!)。そんな値段で満足できなかったらどうすんの、って(笑)。評価の対象にしてるのがもはや趣味の世界だからあたりはずれはあるだろうけど。なんせ書いてる人もポルシェが大好きで何台も乗ってます、って人が書いてるのでそりゃそうか、と。

 最後に外国車が出てきてポロとゴルフとアウディA1をべた褒め。褒め殺しじゃないかと言うくらい褒めまくってる。たしかに小型車でありながらあのガチっとしたつくりは、ポロ・ゴルフに乗った感じ(お店で止まったクルマに乗っただけだけど)は良かった。けど、内装に高級感なんて全然感じなかったよ(A1は知りませんが)。実家のクルマが10年前のゴルフなので何度も運転してるけど、しっかりしたつくりであることに異論はないけど、内装は全然高級でもないけどな。これほど国産車と評価に差をつける理由が全然わからない。お金かければそりゃいいものになるだろうに。ただ、こういうつくりのコンパクトカーがなぜ日本のメーカーから出てこないのか、というのは確かに不思議だ。なんでだろなぁ。売れないのかなぁ。

 で、なにより一番恐ろしい書きっぷりが、ポロについて「しかも、その値段がお安い。円高のおかげもあって200万円台前半とくれば」(P253)とあるところ。

・・・この本が出たのは昨年6月だ。あの頃より今は円高が進んでいる。公平を期して昨年6月1日時点の円ドル、円ユーロ相場に基づいて以下を計算してみた。

 2011/6/1 USD1=JPY80.90  EUR1=JPY115.78 (やほーファイナンスで調べられます)
 ※一律仲値換算

 ドイツVWのページおけるPOLOの価格 
  Trendline  EUR 12,450.00  換算円価額 1,441,461円
  Comfortline EUR 14,525.00  換算円価額 1,681,705円   →日本のVWサイト 2,028,571円
  Highline    EUR 16,350.00  換算円価額 1,893,003円   →日本のVWサイト 2,304,762円 

うーん、30万円以上の開き(Highlineに至っては40万円以上)は輸送費に消えるのかなぁ。なんともこの価格差は納得しがたいものがあるな。ちなみに今は1EUR=JPY100くらいだから、さらに1割安くなるはず。こういうこともしっかり書くほうが公平だと思うんだけど。それでも売れるくらい魅力的なクルマたち、ってことなのかな。
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by vamos_tokyo11 | 2012-02-12 23:53 |


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