『ザ・ラストバンカー』 西川善文

 おもしろかった。

4062167921ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録
西川 善文
講談社 2011-10-14



 自分にとって住友銀行、三井住友銀行の頭取といえば西川善文氏のイメージが強烈で、読む前から興味津々であったが、中身も強烈だった。

 自分は世代じゃないのでよく知らないのだが、一番面白かったイトマン事件の話。中身が濃い。そしてあの事件の後処理が如何に大変だったのかということを思い知らされた。その後のバブルの爪跡の後処理も延々と続くわけで、大変な時代だったと思う。と同時にそのバブルの片棒を担いだところに対しては全然触れられてないのは、自分の評価を下げるところは書かないわけで、その辺はがっかりするところだ(自分の本だからまぁしょうがないか)。

 他にも日本郵政問題での、裏で何をやってたのか想像がつきそうな鳩山邦夫の馬鹿馬鹿しいパフォーマンスとか、そういうところも出てくる。大臣と直接やるところで噛み付かないところが銀行サラリーマン的でちょっとがっかりだったことは記憶に新しい。まぁ、こんな優秀な人をスポイルしちゃう日本の政治家は腐ってるなぁと改めて感じた。あの兄弟、ちょっとおかしいよな。

 まぁ、ご本人の本だから都合のよいところしか出てこないけれど、それでも面白い。表紙といい内容といい『反転』に似てるな。
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by vamos_tokyo11 | 2012-05-04 19:25 |


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