『社長・溝畑宏の天国と地獄』 木村元彦

 やっぱり普通じゃない人の話は面白い。

408780528X社長・溝畑宏の天国と地獄 ~大分トリニータの15年
木村 元彦
集英社 2010-05-25



 大分でサッカークラブが誕生して、溝畑社長がトリニータを辞めるまでのお話。溝畑社長の豪快な話は「カンブリア宮殿」(テレビ東京)で放映されたときに見て興味をもっていたが、そのときに出てたような濃い内容がふんだんに登場する。

 やはり母体のクラブも無いところにJクラブを作り、スタジアムを作り、ワールドカップを招致するような離れ業をやってのけるのは並大抵のことでは実現できないのだろう。そういうことが、よくわかる、よく取材された内容。この本は事実に基づき、事実に即した話なのだろうが、まるで小説のよう。どんどん読めて面白かった。

 癖のあるサポート企業のトップとの交流、そこに溝畑社長の猛烈ビジネスマンぶりがとにかくすごい。いろいろ言われている人だけれども、間違いなく誰よりもクラブを愛してるのだろう、というのが伝わってくる。そりゃそうだ、自分で作ったクラブ、魂を入れたクラブがかわいくないわけがない。思い入れは私が想像するレベルの比じゃないに違いない。功罪指摘あるのだろうが、この人がいなければ、大分にJクラブが誕生する時期は大幅に遅れていたことは想像に難くない。

 借金をたくさん作って降格して、明日(明けて今日)、昇格を掛けた一戦に臨む大分。溝畑さんはスタンドにいるんだろうか。
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by vamos_tokyo11 | 2012-11-23 01:42 |


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