『日本人の9割に英語はいらない』 成毛眞

 固め撃ち最後、第4弾。

439661392X日本人の9割に英語はいらない
成毛眞
祥伝社 2011-09-06



 先の『40歳の教科書』にもあるように、英語の勉強なんかすんじゃねぇ!という自論を細かに理由を挙げつつこれでもかと書き連ねている本。よく考えたらすげー変な本だな(笑)。現在の世の中の流れからすると、ある種極論な訳で、だからこそ面白かったりする。それにいちいち筋が通ってるし。例えば、ユニクロや楽天の社内公用語英語化の話なんかにも「日本人相手に仕事するのにその日本語を放棄するのは間違っている。マイクロソフトだって日本で仕事するからには日本語で話していた」というようなことを書いて超ダメ出ししている。

 紙幅を稼ぐためか「英語ができたからって学問ができるわけではない」なんて自明なことを書いてたり、「石川遼はデビューしてから英語を学んだに違いない」とか真偽が定かじゃないようなことを書いてたりと、そのあたりは読み飛ばせば十分なんで、このあたりは箸休めみたいなもんか。

 で、もはやお決まりというか様式美のようなのだが、オススメ本が載っている。やっぱり、話でもそうだけど、最後に自分の得意分野に引き釣りこむ、自分の土俵に相手をあげるというのは大事なわけで、ここでも興味が湧くオススメ本が載っていたのでメモしておく。


 『私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった』
 これは英語の本は翻訳本(日本語)読めと主張しているところで例として挙げられていた本。この本自体が各国の言葉を話す人にインタビューされたものであり、日本版はその各国語を直接日本語に訳しているらしい。各国語の微妙なニュアンスまで再現されているので、英語版より優れてるよという意味。

 『ビジネス英語 類語使い分け辞典』
 英語を勉強するなと言いつつ最初に勧めている本。天邪鬼だが、ま、そういう書き方をする人だ。そして勧め方もうまい。この本は手元に欲しいと思った。「取り除く」という項では、remove, get rid of, eliminate, delete, erase, cut, とそれぞれの意味を具体的に解説いる。この本は使えそうだ。

 『その英語 ネイティブはカチンときます』
 一般英会話がビジネスの場で違う表現は日本と同じで、そのことを書いているようだ。もっとくだけた内容もあるみたいで、ここでは「あいづちを打つ」の項でプラスからマイナスまでの表現を7段階で表している。
 Oh I see, Oh I know, I see, Yeah, I know, I know that, Yes,yes
の順らしい。

 『ぼくらの頭脳の鍛え方』立花隆・佐藤優
 400冊の本を持ち寄って対談したという本らしい。立花隆の本の読み方を紹介しており、成毛さんも完全同意であった。英語を勉強するよりも本を読めということらしい。

 『特命全権大使 米欧回覧実記』 久米邦武
 明治4年に米欧を歴訪した岩倉使節団の旅行記で、久米は元佐賀藩士、後の帝国大学教授。現代語訳も読みやすく、ものすごく面白いらしい。気になる本だ・・・。

 他に面白そうだったのが『アルバニア・インターナショナル』と『なるほどそうだったのか!! パレスチナとイスラエル』なのだが、ともに書評で読んだ気になってしまい、まぁいいかという感じ。前者はアルバニアは鎖国が有名であり、そのおかげで国民が無知であり、ひどい事件が多数起きているという話で、後者はノルウェーが親イスラエルであり、イスラエルがその行動に出られるのは石油産出国(輸出国)であるからとのこと。


 で、この本を読んで、自分は英語の勉強についてどうしようと思ったかというと、現在のところ7:3で勉強しない気持ちに傾いている。実は、会社でまたTOEICを受験しなければならない。2年位前、会社がTOEICスコアを要求する方へ向かっていきそうだったので、集中的に勉強して結構いい点を獲ったのだが、今度は1年に1回は受験しろとかいうことになってきて、また受験しなければならなくなった。この1年半、全く英語の勉強をしてないので気乗りしないのだが、次のテストへむけて勉強すべきかどうか悩ましい。いまさらスコアがさらに上がったからといってなにかいいことがあるわけでもあるまいし、もしくは下がったからといって悪いことが起こるわけでもないだろうし、と。仕事でも全くと言っていいほど英語を使わないわけで、ほんとに使うようになったらそんときやれば間に合いそうだというのもある。まさに英語の勉強する時間があるなら他のこと(本読んだり別の勉強したり)に時間を使ったほうがよさそうだ。というわけで、この本に洗脳されかけているのである。
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by vamos_tokyo11 | 2012-12-05 23:38 |


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