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「FC東京どうよ」って言われてもどうなのよ(笑)

「犬の生活」キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

FC東京どうよ
「犬の生活」 第8節 FC東京 2-3 千葉
(スポナビ)

 今、僕が最も好きなwebコラム、「犬の生活」がきました。
「どうよ」っていうか、西部さんに「どうよ?」って聞きたいんですが、、、
ま、本文にはそれほど関係のない題名です。


■なるほど

 今回は自分のチームについていっぱい指摘してもらってるので、「なるほどなー」が満載です。この人のレベルになると毎回見てなくても一度見ればイメージが掴めちゃうんでしょうか?すごく的確で、それでいて目からウロコが落ちる感じです。

 まずは指摘されているフォーメーションについて。これは同じような認識をもってました。ダイヤモンドに見えて、今野は下がり目なので、「ラテラルのFC東京」(いわゆるダブルボランチのことを指してると思われます)と指摘されています。

 いつもはコラムを楽しませてもらってるんですが、今回は東京不調のヒントが隠れてるんじゃないかと思って読み進めてました。すると、、、ありました。しかも今回は東京についてびっしり書いてもらっていてありがたい限りです。この辺り読者層を意識してくれているのかもしれません。こんな充実のコラムが無料で読めるなんていい世の中ですよね(笑)

 両SBの徳永、規夫が最後はクロス、シュートのフィニッシュまで持っていく力がある、ということを指摘した上で書かれたこの箇所。私は目からウロコが落ちました。
 ガーロ監督はボールポゼッションを重視しているそうだが、サイドバック中心のサイド攻撃をするには、確かにポゼッションは必要だ。しかし、サイド攻撃の中心がサイドバックであるために、どうしても攻撃に時間がかかってしまう。昨季までのFC東京と比べるとスピード感がない。本来なら、攻撃スピードが落ちたときにサイドバックがすかさず攻撃に参加する、という狙いなのだと思う。ところが、前半を見た限りでは、サイドバックを上がらせるためにスローダウンしているように見えてしまうのだ。徳永、鈴木のサイド攻撃は威力があったが、逆に言うとサイドバックが出てくるまではそれほど怖くなかった。
 あー、もうこの人、なんて文章が上手なんだろう。分かりやす過ぎ。感動しました、これ読んで。去年以上にSBがガンガン上がるのに、なぜ攻撃にスピード感がないのか。誰もが漠然と感じていた疑問に対する解答がここにありました。そういうことかー。

 SBが上がってる、ということは、そこに行きつくまでに相手もみんな守備に戻れちゃうんですよね。千葉戦ではよく見られましたね、確かに。「あー遅いよ、黄色いのみんな戻っちゃったよ」というのは前半にほんとよく見られました(黄対青ってのは見やすかった)。


■MFに対して求めるものが変わってる?
 
 「奪ってからサイドが開いて速く攻める」が昨年までの持ち味で、そこでナオは活きてました。昨年まで東京の攻撃は右サイド偏重で、加地がよく上がったけど、それと同時にナオのサイドアタックはもっと目立ってました。現在はサイドをえぐる仕事は確かに徳永と規夫がほとんどで、MFのポジションにいる選手がエンドライン付近からクロス、というシーンはあまり見られません。これは右の梶山、左の今野に求められていない仕事なんでしょうか?

 それとも彼らの特性によるものなのかもしれませんし、監督の指示によるものかもしれません。いずれにしても今のメンバーはパスの出してが多すぎる気がしてきます。栗澤もシュートを撃つより、パスを出すほうだし、梶山も、今野もそう。交代で入る宮沢もしかり。以前、ナオのこと書いたエントリではこの辺りも気になってたんですが、それを「犬の生活」でハッキリと認識できました。

 こう考え出すと、自ら動き回る選手が欲しいところです。この間の羽生みたいなタイプが最高ですね。東京にもいますよ、少しタイプが違うけど。戸田です。いつ戻ってくるんだろな。こういう硬直感のある状態だと、やっぱりサイドで動き回る戸田がいれば、って思いますね。ほんとにナオと戸田の復帰が待ち遠しいです。栗澤、梶山、今野、宮沢、憂太、と東京にはいいパサーが揃っているので、やはり受け手が重要になるということ。ほんとは栗澤にもう少しモリシみたいな動きをして欲しいところでもあります。栗澤はポジションから考えても得点が少ないのが気になります。


■もひとつ納得

 なぜ前半相手の守備はスムーズで、簡単に攻撃に移られていたのか。まったくの千葉ペースだった理由のひとつがこれでしたか。
 千葉は3-5-2。FC東京のトップ下・栗澤を阿部勇樹がマーク、相手の2トップには水本裕貴、斎藤大輔。梶山には中島浩司が対峙(たいじ)する形。ただし、相手とフォーメーションが違うので受け渡しの必要があった。FC東京は両サイドバックが出てくるから、右の坂本將貴、左の山岸智は相手のボランチを見ながら、徳永、鈴木が出てきた時点でボランチを羽生直剛やクルプニコビッチに受け渡し、サイドをケアする守り方。ただ、FC東京のボランチである伊野波がほとんど組み立てに絡んでこないので、マークの受け渡しに混乱はなかった。
 はぁー、なるほど。伊野波がねー。。。向こうは中盤の底にいた阿部勇樹がチャンスと見るやガシガシ上がって来てたのに対して、うちの伊野波は攻撃のとき、飛び出すことはないので相手も怖くない、ということ。ほんとは今野と伊野波、どちらかが飛び出していけばいいんだろうけど、いつも点を取られて追い詰められた状況にならないと、この手の冒険(と言えるほどのものかは不明)は行われない、ということですね。やみくもに飛び出しても裏を狙われるのですが、この辺の駆け引きができてくるとチームが成熟し始めた、と言うことかもしれません。

 こうなるとやっぱ文丈。ここで入ったらどんな仕事するんだろうなぁ、と一ファンとしては期待してしまいます。彼くらいしかリーダーシップが取れて、判断のできる選手は東京にはいないと思うのですが。。。(判断に関しては今野が二人いれば別ですけど)


■コラムの締めは東京について

 コラムの最後の段落は東京に対して、いま皆が感じていることを書かれています。監督・スタッフはスカウティングしっかりね。羽生がこのタイプであることを一般のファンの皆も知ってますよ。
  それにしてもFC東京は、前半と後半でまるで別のチームだった。ハーフタイムで3人交代してフォーメーションも変えているから、ある意味別のチームなのだが。これはガーロ監督の好さい配である半面、スタートのメンバーとやり方を失敗したともいえる。プレーメーカー・キラーの伊野波が羽生をマークしていたが、羽生はトップ下でパスを預かって展開するというタイプでもないので、伊野波の仕事があまりはっきりしていない印象も受けた。栗澤は阿部にがっちり抑え込まれ、ササも目立たず。結局、攻めるしかない状況とはいえ、徳永と鈴木を1列前へ出した後半の3-5-2の方がFC東京らしい迫力があったような気がする。
 ありがたいコラムです。ヒント満載でした。今度の試合はこれを少し頭に入れて観戦してみよう。興奮するとすっ飛んじゃうけどww
by vamos_tokyo11 | 2006-04-18 22:57 | FC東京


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