『通訳日記』 矢野大輔

4160082041通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)
矢野大輔
文藝春秋 2014-11-27



アジアカップ準決勝韓国戦を前日にザックとの会話
 「ディテールにこだわれ。違いはそこに生まれる」
魂は細部に宿る、と同じ。自分の好きな言葉。

コンフェデ杯ブラジル戦後の本田とザックの会話は痺れた。一流選手になりたい本田がザックにアドバイスを求め、適切なアドバイスをする監督。本田の感動が伝わってきた。痺れた。

その後の長谷部との1時間のミーティングも、興味深い。監督とキャプテンの会話は経営陣と現場のリーダのようで、長谷部の気持ちがよく分かる。監督わかってくれよ、と思いながら読んだ。

ワールドカップ前年秋の東欧遠征2試合での不調。記憶に残っているが、ほんとにチームがどん底だったのがこの本からもわかる。本田長谷部遠藤とのミーティングで両サイドバックを上げて攻撃したい、前線で約束事が多すぎるの2点。監督の心の内は穏やかではなかっただろう。マスコミに解任論が出てきたのも選手のリークがあったのかもしれない。

ブラジルワールドカップ初戦の3日前の選手ミーティングでの権田のコメントと人柄に泣ける。人間力ってのはこういうのも含むんだろう。

ワールドカップ試合期間の描写は短くも太い。やはりよく記憶に残っているのでその時のチームの状態がよくわかる。そしてチーム最後の日の挨拶。泣ける。男たちが団結して1つの目標に向かうことはやはり素晴らしい。負けてもこれがスポーツの素晴らしさであり、人生の素晴らしさだと気づく。


2015/12/10読了
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by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 17:05 |


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