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日経夕刊 オシム 木村元彦

 検索文字列ではありません。

 日経新聞の夕刊に9/1(金)まで「駆ける魂 サッカー日本代表 オシム監督」が連載(10回)されていました。それを書いていたのが木村元彦氏です。

 連載の初期段階は「オシムの言葉」に出てくるような氏の経歴が書かれていたり、最近のNumberにあったような、かつての教え子たちの話などが載っていたのですが、ラストの2回(第9回、第10回)の話は、読んだ事のない話もあり、読み応えがありました。文章は短いんですが、とても骨太で「さすが木村元彦」と思わせるものでした。

 僕が読んで心に残った部分を、ラストになった連載第10回からご紹介します。


 長沼は言う。「いや、だから、すごく似ているんだよ、オシムとクラマーが。言うこと一つ一つに含蓄があって哲学的だ。やっていることも日本サッカー全体への提言であり、今、またクラマーが来た印象だ」

 これは本文冒頭のクラマー氏の言葉を受けて、オシムの語録の一節かと思わせておいて、実はクラマー氏の言葉だった、というもの。本文の展開もウマいけど、この文章キテます。


 九月の中東遠征も出発当日のメンバー発表および招集となった。メディアはオシムに協会が振り回されているとあおったが、これもJリーグの試合前にメンバー発表することで選手のモチベーションに温度差が生まれるのを防ぐため。さらに、サッカーくじへの影響まで考慮してのこと。

 日経夕刊紙において、強烈なオシム援護。素晴らしすぎる。やっぱりここに武智氏がいることは大きい。きっとこの記事も武智氏が依頼したのだと思うけど(「サッカー批評」でも書評を書いてましたもんね)。それにしてもtotoへの配慮までしていたのかと思うとすごい。


 そして最も感動するのが最後のこのパラグラフ。

 妻のアシマが最後になぜ日本代表監督を引き受けたのか、教えてくれた。
 「何より日本が好き、そして日本のサッカースタイルが好きなの。そしてそのスタイルを、自分ならもっとうまく引き出せる自信があると言ったのです」



 イビツァ・オシムさん、本当によろしくお願いします。
by vamos_tokyo11 | 2006-09-03 02:56 | 日本代表


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