RENTとマニア(RENThead)に対する考察

 マニアな人々の発言(書きこみ)を読んで見て、少し発見があったので考察してみた。

 先のエントリでも書いたとおり、RENTは個人的に非常に満足できるものであったわけだが、但し、マイナス点でも述べたように、ミキサーにおいて不具合もあった。

 マイクの音が瞬断する、と言うのは、たまたま僕の観た11/18昼の部のみの事象だと思っていたのだが、mixiの「RENT」コミュを覗いてみると、どうもそうではないらしい。瞬断のほかにも、音質に対する苦情も結構あり、僕の記憶からすると、それは、恐らく、マイクのレベルが高すぎたことを言っているのだと思う。

 と言うのも、実際、マイクレベルが高すぎるせいか、歌声がクリアではないな、と感じるところもいくつかあったからだ。バックバンドの音質は安定していたし、目立って気になるような点もなかったので、バンドに大きなミスはなかったと思われる。また、普段はHeavy Metalのコンサートしか行かないような僕からすると、「やっぱり厚生年金会館は見やすいし、音もいいな」というくらいのものだった。

 ただ、確かに音質のことを考えたとき、昨年行った「We will rock you」に比べると、クリアさに欠けるなぁ、と思ったのも確かだ。しかも、僕らが行ったのは初日ではないわけで、同じ場所、同じ機材、同じメンバーで数回やった後のこれであるわけだから、ミキサーの腕が悪いのかもしれない。

 さて、RENTもこれだけ有名なMusicalであるため(僕にとっては有名ではなかったが)、当然のようにマニア(RENTheadと言うらしい)が存在する。「当然」と書いたが、mixiのRENTコミュを見つけて、「あー、そーか、やっぱすげーマニアがいるもんだ」と思ったので、どちらかと言えば僕にとっては「突然」存在した、という方が妥当ではある。

 ところで、そのコミュニティでは、今回のRENTについて、ものすごい批判の嵐なのだ。先の音響の問題に加えて、演出が変わっている、衣装が変わっている、ミミの歌声が悪い、字幕がしょぼい等々。ネガティブキャンペーンのオンパレードで、「よかった」「涙した」というポジティブな声は非常に少なく感じた。

 大抵が、「私はNYでX回観ましたが~」や「前回来た時に観ましたが~」で始まるもので、いかにマニアが多いかということが判る。マニアの声が大きいだけかもしれないが、初心者からすると、ちょっと辟易する。と同時に、気の毒に思えてくる。僕の様な、初心者が感じた瑞々しい喜びや感動は、彼らはもう感じられないのだろう。感動や何かよりも、昔見たものと全く同じものを求めてるようにさえ思えるのだ。

 Musicalだけではなく、音楽のコンサートも同じなのだが、Liveだからこその良さがあるのであり、前回と同じものを求めるのはいかがなものかと思ってしまう。Castが違えば声質も違うわけで、僕にとってミミの歌声はバックの音楽と合わさって、まるでL.A.Metalの様に、Motley Crueの様にダーティーでセクシーで、まさに仇花を演じるにふさわしいものだった。それほど今回来日したmemberのクオリティは低く、NYのRENTは恐るべき才能を持ったActor、Actressで満ち溢れているのだろうか?

 全く同じものが観たいのであれば、DVD(あるのか?)なり、映画なりを観ていれば良いのであるから、演出の良し悪しを語るのであればともかく、なんでもかんでも否定するような意見は「?」である。音や演出はともかく、良さも見つけられない意見を書き連ねる人は、恐らく「生観戦レベル」がまだ低いのだろう。

 僕はこのコミュを見るのが、観劇した後でよかったなぁ、と心底思った。変な先入観を持たずに劇に臨めて良かったと思う。ただ、本場がそれほどいいのであれば、ぜひNYに行った際は観てみたいなぁ、とも思った。日本公演は残り少ないが、RENT初心者やMusical初心者が、雑音を気にせずに楽しめることを祈りたい。


PS
それにしても演じる人たちは大変だ。評価されるレベルの演技と歌をコンスタントに披露し続けなければ叩かれるわけで、勝負の相手が過去の自分自身であったりするのだ。相手のあるスポーツとは異なり、また違った意味で厳しい世界だな。
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by vamos_tokyo11 | 2006-11-20 22:44 | musical


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