人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2007 第14節 東京vs浦和 

あの時間帯に失点してしまったら。。。

6月17日(日) 2007 J1リーグ戦 第15節
東京 0 - 2 浦和 (16:04/味スタ/38,439人)
得点者:'3 田中達也(浦和)、'65 オウンゴ-ル(浦和)


 最初にはっきり言っておくと、個人的には評価が非常に難しい試合だと思います。この試合は両面から見れた試合だったと思っています。

 まず、勝ち点が取れる試合だった、と考える側から見ると、以下3つ。
 ①東京はコンディションが上がってきてる
   ・清水戦に快勝
   ・中断期間を上手に使えた
 ②浦和のコンディション不良
   ・代表組+A3で先週半ばまで中国で3試合消化
   ・怪我人もいたり、怪我明けがいたり
 ③前回の試合との感覚
   ・東京は中6日。浦和は中3日。しかも中2日で3試合消化
    どちらがコンディション上有利か明らか

 勝ち点を取るのはやはり厳しいだろうとみる向き。
 ④実力差
   ・浦和の戦力の充実、監督が変わってスムーズに行っていないように見えるが、
    昨年までの遺産で上位に居座る浦和。
   ・迷走し続ける東京


■前半の失点が痛すぎる・・・

 はっきり言うと、①~③を理由にかなり勝てるチャンスがあると思っていた。それだけにショッキングだった、開始早々の失点。入り方が悪い。調子が多少上がってくる前の東京に戻っている。思い出したのは名古屋戦の失点。結局あれと同じで、一瞬の集中、もしくは判断ミスにより、ど真ん中でドリブルを許してしまっていた。こうなるとつらい。浦和は落ち着いて守りを固めればいいわけで、カウンターで田中達也を狙えばいいだけだ。

 東京も3バック両サイドを突こうとしていたし、特に山田のサイドを、規夫は上手く突いていた。チームとしての狙いが上手くいっていた、と言うよりも浦和のバランスが悪かったんだと思うけど。警戒される左を封じて右に持ち直すところまではよかったが、そこでシュートが枠へ行かないのは仕方がないか。まだそこまでは望めない。あれでさらに右足で切り換えすか、縦へ抜けれれば良いが、それができればメッシとか家永とかいうあだ名がつくだろうし、規夫は彼のやれる範囲でやってたと評価したい。


■後半攻めまくるが

 前半終わりごろからいい感じになって後半も開始早々から攻めまくる20分。あー、そろそろ点入れておかないと、、、と思ったところでown goal。まったくこっちからだとなんだか分かりませんでした。取れる時間帯に取っておかないと、こういうことはままあります。結局そのままゲーム運びの上手さにやられた感じでしょうか。

 どうしても不満を感じてしまうのが、ボランチの伊野波。オシムの爺さんはそのユーティリティ具合が気に入ってるみたいで、アジアカップの予備登録に入ったみたいですが、東京ではSBでは使えても、はっきり言ってボランチではしんどいんじゃないかと思います。守備だけしていればよい、守備的MFではなく、あのポジションはGK、CBからボールを引き出し、もらいにいき、長短のパスを高い確率で成功させていく、という攻撃面の使命を負っているのです。伊野波はそれが全くできていない。

 ここを育てて使っていきたいのであれば彼でもいいでしょう。しかし今の東京にはそんな余裕はない。今野も決してパスは上手ではないが、パスをつなぐ為に的確なポジショニングができています。そして機を見るやサイドへ回りこんでサポートもします(昨日は伊野波も1度か2度ほど最後の最後の方でようやく試みていました)。梶山も体を張れるようになった今、中盤の底でシャビ・アロンソや遠藤のようなプレーも夢ではない。

 さらに、昨日の今野・藤山のCBコンビでは、ワシントンに収まるボールを奪うことはほとんどできなかった。茂庭、まだだめなのかな。そうすれば今野がボランチへ、収まるべきところへ収まるのに。。。と何度思ったことか。

 タラレバばかり言っててもしょうがないのですが、「攻撃・攻撃・ハラ・トーキョー」コールが起きるとテンションがガタ落ちになって、全くチャントを歌いたくない自分としては、いずれにしても、チームのポテンシャルを100%出しきらずに負けてるような気がしてしょうがないんです。悔しくて。負けるなら力を出しきって散ってくれ。監督はそのポテンシャルを最低でも100%出しきってくれ。

 もちろん点が取れなきゃ勝てません。それにしたって、0-0のままゲームが進行していれば、攻めあった結果、もっと決定的なシーンも訪れたと思うわけで。。。

 次は中2日で甲府。相手も同条件。それどころか、向こうはaway2連戦なので、うちより条件厳しいです(とは言え、甲府は近いけど)。



▼伊野波補足。

 鈴木啓太もそうでした、4年前は。アテネ五輪予選の頃、彼は運動量とディフェンスはすごいものがあった。でもパスはヘナチョコだったし、シュートはすべて「クリア」だった。

 でも今は判断のスピードがとんでもなく早くなっているし、そしてパススピードもそれこそ3倍くらいの感じだ。浦和や代表の展開の速さは彼に支えられている。シュートは入らないけど、打ち上げ方がましになったよね。

 伊野波は五輪予選ではCBだけど、どこを目指すのか、それぞれでしっかりテーマを持って欲しい。偉そうないい方だけど、そうすればきっと伸びるだろうから。ボランチで出る以上は攻撃面でも貢献するように!今野のボランチが見たい今日この頃ではありますが。。。

 
by vamos_tokyo11 | 2007-06-18 23:18 | FC東京


<< 2007 第15節 東京vs甲... 『日本の思想』 丸山真男 >>