人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2007天皇杯4回戦 清水×明治大学 たまげました(NHK BS1プレミア中継にもたまげた)

 こちらはBS1にて観戦

11月4日(日) 第87回天皇杯4回戦
清水 3 - 3(PK 5 - 4)明治大学 (13:00/日本平/5,038人)
得点者:35' 林 陵平(明治大学)、70' 兵働 昭弘(清水)、82' 青山 直晃(清水)、89' 増田 洋平(明治大学)、103' 林 陵平(明治大学)、115' 青山 直晃(清水)


 ■これがカップ戦の楽しみ

 これはこれは、いいものを見せてもらったの一言です。

 試合は明治が35分に先制。僕がテレビを付けたのはこの後です。前半終了近かったので、清水が負けているのを画面で見て、「これは面白い展開だ!」と思って見始めました。

 前半終了。

 ハーフタイムにもビックリニュースが!BSニュースが終わって、日本平に切り替わったところで、なんかイングランドプレミアリーグの映像が。なんと来週からBS1でプレミアリーグの放送を開始するらしいじゃないですか!実況の田代アナも興奮気味に「どうぞお楽しみに!」と伝えてました。アナウンサーの人たちもそりゃ楽しみなんだろうなぁ(笑)。いずれにしても朗報です!!!生中継ってことはないみたいですが(お高いでしょうし)、それにしても久々にプレミアリーグがNHKに帰ってきましたねぇ。

 ■後半にドラマが

 さて、後半開始前の明治大学神川明彦監督インタビュー。大学の監督にまでマイク向けちゃうのね、と思ったら堂々とした監督さんでした。なにやらユニバか何かの監督もやられてたそうで、そりゃあ堂々としてるのも納得。「このまま守りきれるわけもないので、前への推進力を期待して長友を入れました」と後半から長友君登場!田代アナは「五輪予選でも得点した」ということを力強く何度も伝えてましたが、ついに「FC東京強化指定選手でナビスコカップの横浜戦にも出場しました」とは言ってくれませんでした(苦笑)。

 1-0で明治リードのまま後半開始。清水は右サイドの市川がタイミングのいい上がりでガンガン攻める。これを球際の厳しさと、ボールへの寄せの早さで明治が踏ん張る展開。これが後半25分くらいまでずーっと続いてた感じだったんですが、結局外へばっかり開いていた市川が、この時はじりじりと中へドリブルして、ポストの西澤へグラウンダーでパス、最後は3人目の動きで崩して兵藤がズドンとゴール中央へ蹴りこみ同点にします。




 意気消沈したところへ畳み掛け、青山がペナルティ外から素晴らしいシュートで2-1と逆転。しかしドラマはここからでした。

 もはや攻める気力は残っていないかと思われた明治でしたが、このあともFW林とMF橋本のコンビで頑張ります。球際に一歩足を出すのが清水より早いんです。ほんとにちょっとした差でしたが、そこには決して諦めない、それでいて技術を持った学生さんたちがいました。すんごい苦しい時間帯だと思うんですが、前の選手に当てた後、必ずパサーが走りこんでるんですよね。どんなに遠くから楔を入れてもボールをもらいに走りこむんです、パサーが。大学サッカーでもこんないいサッカーしてるんだ、と感動しました。

 そんな諦めない姿勢が身を結んだのがロスタイム。ゴールから25mくらいのところでパスに反応して先にボールに触ったおかげで、清水の選手がファウルをします。田代アナも興奮気味(笑)。この日は似たようなところで10番橋本が直接狙うがダメな場面がありました。そういうのが頭をよぎりましたが、彼の選択は直接ではなく味方の頭を狙ったものでした。

 ゴール左、距離25m。壁は4枚くらい。壁の右側へふわりと浮かしたパス。スピードはあまりない。ここへ白いユニフォームの選手が殺到。その数4・5人いた気がします。おい、オレンジいないぞ!と思うと、ボールへ頭を合わせたのは#17増田。体をひねりながら頭に合わせたボールは、GK山本の手をかすめてゴール右隅へ吸い込まれる。同点。

 こりゃもう大興奮。清水の選手は「あぁ、やっと終わりだと思ったのに」という感じだったかもしれません。どっかでなめてたのかも知れませんねぇ。テレビを見てる僕は「こんなもんそうそう入るわけないよな」って思いながら見てましたし。


 ■ドラマはまだ続く

 しかもドラマはまだ続くんです。なんと延長で先制したのは明治。延長前半、またしてもFW林が決めます。今度は利き足の左でGKのタイミングをうまくずらして体を倒しながらGKとの1対1を制してゴール。横パスのあと出たスルーパスに清水のDFより先に反応して抜け出しGKと1対1の状況を作り出しました。1点目は斜めに走って受けたボールを、GKの右、ニアサイドを利き足とは逆の右足で蹴りこみ、今度は体を右に倒してGKの左、ファーサイドを利き足の左足でゴール。シュートについては非凡なものを感じました。

 延長前半はこのまま終了。

 延長後半からなりふり構わない清水は青山を前に上げてパワープレー。ついにプロが本気になった感じです。この青山が強い。空中戦では全部勝ってました。で、結局同点ゴールは青山。右サイドからのクロスを飛び出したGKとDFがかぶって、それをゴール。胸で押し込んだように見えましたが頭だったのかな?

 最後は結局PK戦で明治は敗れてしまいました。やっぱりPKって追いつかれたほうが嫌な感じがしますね。PKは#10橋本のクロスバーに当てて失敗してました。あんな上手な選手でもこういうことはあります。清水は西澤がポストに当ててましたがこれは内側でした。


 ■この監督すごいですね。。。

 このコメントを読むと試合の流れが分かると思うんですが、読みながら試合を思い出すといちいちなるほど、と思わされます。試合の中で落ち着いて論理的にこう考えられて、しかも清水相手にこの引き分けですからすごいですね。市川が効果的に攻めてきたときも、長友を右から左にスイッチしてきたのも、恐らくは市川の裏を突こうとしたんじゃないでしょうか。もう少し早くスイッチしていれば面白かったかも、と思いました。

 それにしてもカップ戦は難しいんですね。柏はHondaに負けたらしいですし、新潟も鳥栖に負けたようですし。とりあえずうちは勝ててよかったということですね。

 天皇杯4回戦の結果はこちら。
by vamos_tokyo11 | 2007-11-05 23:03 | 天皇杯


<< ACL決勝 1st セパハン×... 2007天皇杯4回戦 東京×T... >>