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プロパガンダファクトリーとサポティスタの審判論

 まずはこちらを。

 レフェリーを巡る幻想と現実 (プロパガンダファクトリー)

 おもしろい。素晴らしいパス交換。ただ、どちらにも理があるが、どちらもちょっと行き過ぎというか、偏りすぎている感じがする。お互いのスタンスを明確にするにはこういった書き方にするしかないんだろうけれど。全体的には、私の意見はややプロパガンダファクトリーさんよりだが、どちらも○×がある感じがしたので、以下の通り書き上げてみた。できるだけ箇条書きで。

 これはあくまで私個人の考えなので、それぞれが自分の考えをもって、スタジアムに足を運び、現場を見ることが大事。最初に結論を書いておくと、最も重要な事は、審判を最初から色眼鏡で見ないことだと思う。





■サポティスタ

 ☆good
  ・メディアが論じないような角度でその問題を洗い出している。
   具体的には「J's GOAL検閲文書」と「クラブ公式サイト文書」の比較
   審判問題、というよりもJリーグの問題の側面が大きい
  ・タブーを作らない姿勢
   Jリーグに守られすぎの感のある審判(←私の主観)を権威主義的に扱わない

 ☆bad
  ・カードの枚数に固執
   ひとつの切り口でしかないが、数字では中身を語れない、そして語っていない
   >プロパガンダファクトリーさんでも指摘されている
  ・批判ありきになっている
   良いジャッジの話は悪いジャッジの話に比して圧倒的に少ない
  ・森だけで木を見ない
   あのサイトのスタイルとして数行で審判批判をするため、細部が語りきれていない
   そのため全体的に審判にネガティブイメージを植えつけてる感は否めない


■プロパガンダファクトリー

 ☆good
  ・審判の立場から見える数少ない観客
  ・スタジアムで見た事を、自己の見識として書いている
  ・審判を「絶対者であるべき」とし、ジャッジそのものは批判しない精神
  ・すなわち審判に対する敬意がある。
  ・客観的側面が強い。

 ☆bad
  ・審判を絶対者として見すぎている感あり


■私の見解

 私自身は、ゴール裏斜めの席にいることもあり、スタジアムでは審判への理不尽な野次を耳にする事も少なくない。一番醜いのがオフサイド判定への文句。ゴール裏からその判定に異議を唱えること自体が理解できない。サッカーを知らないか、オフサイドを知らないのかもしれないが、攻めるべきは審判ではなくルーカスだ。

 それから、遠くで起きた見えもしない判定にも、私は文句は言わない。審判よりよく見えるであろうと思われる、目の前で起こったことに対してや、相手選手に効果がありそうなブーイングは当然やるけれど。

 今年、味スタで叫ばなかったコールは「ハラトーキョー」と「クソレフリー」コールだ。「クソレフリー」コールは何も生み出さない最低なコールだと思っている。捌け口にそんなものを叫んでも、審判の心象を悪くするだけだろう。ブーイングの方が意図を伝え、スタジアムの雰囲気を変えられると思う。

 ただ、日本が、Jのクラブが世界で戦っていくためには、Jリーグの審判も世界のトップリーグレベルに近づいていかなければならないのは自明だ。比較しやすかった例を出すと、ACLの決勝の主審は見事なジャッジだった。Jよりもぶつかり合いに許容度が高く、フェアな笛に感じた。そしてテレビで見る欧州リーグのレベルに近いジャッジだと思った。あのレベルがJで平均的に見れるようになれれば、と思う。

 それから、審判も上達しているということに気付こう。2・3年前なら信じられないようなジャッジをしていた審判も変わってきたりしている(穴沢主審なんて変わったと思いませんか!?)。だから今度扇谷主審が味スタに来たときには、色眼鏡をかけずに見てみよう。もちろん変なジャッジしたら容赦なく指笛するけど。

 要は、サポティスタさん、プロパガンダファクトリーさん、どちらの目も必要じゃないか(若干プロパガンダファクトリーさん寄りだが)、と言うのが私の考えだ。原理主義では実りがない。中庸こそ必要だと思う。
by vamos_tokyo11 | 2007-11-28 23:09 | Jリーグ


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