『沈黙』 遠藤周作

 読み終えたのは2・3ヶ月前。メモ。

沈黙 (新潮文庫)沈黙 (新潮文庫)
遠藤 周作

新潮社 1981-10
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 amazonの書評には一部ネタバレが含まれていたので、これを避けたい人は新潮社のこちらのサイトで本の紹介文をどうぞ。

 何がきっかけでこの本を知ったのか忘れたが(『本は10冊同時に読め!』だったかな・・・)、久々に小説でも読んでみようかな、と思って図書館で借りた本。さすがに昔の本だけあってすぐに借りられた。本に対する予備知識はほとんどなく、遠藤周作がキリスト教徒で、それも生涯にわたってそれをテーマにした本を書いていた、というその程度のレベルだった。

 amazonの書評にある「出版当初、カトリック教会では「禁書」扱いされたという 遠藤の作品」という説明が本当かどうかはわからないが、なるほど教会側から見るとそういう解釈になるのだろう。僕自身はまったく無宗教で、宗教感についてはいわゆる典型的な日本人だと思っている。観光で神社・寺・教会に入れば厳かな気持ちになるけれど、信仰しているわけではなく、日常では初詣か結婚式くらいでしか訪れることがないという感じだ。

 そんな自分であっても、読み進めるごとに重苦しく、「信仰とは、神とは」と考えさせられるような本だった。もちろんこれを読んでもやっぱり信仰について理解しがたい部分もある。むしろなぜここまで神に忠誠を誓えるのだろうかと逆に不思議になる(村人たちの信仰の篤さに驚かされる)。もちろん時代背景もあり、貧しさから神に救いを求めるという側面は理解できるが、宗教の持つ磁場というか、その怖い側面にも目がいった(もちろん宗教のよい面もある程度理解しているつもりだ)。

 読み進めると信者である村人、司祭の気持ちにどんどん同化して引き込まれる。考えさせる上に、エンターテインメントとしてもドラマッティックにできており、こちら方面に興味のある人にはおすすめの本。
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by vamos_tokyo11 | 2008-06-14 15:23 |


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