『カラマーゾフの兄弟』 ドストエフスキー 亀山訳

 読み終わってすでに数ヶ月、、、最近本の感想はこのパターンばかり。。。(泣)

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
亀山 郁夫

光文社 2006-09-07
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 この本(新訳)を知ったのは、昨年だったか日経の夕刊にある「人間発見」(月~土の連載)のコーナーで亀山郁夫さんが特集されていて、氏の新訳により古典である『カラマーゾフの兄弟』がベストセラーになっているという記事を読んだことがきっかけだった。ずーっと心に留まっていたのだが、しばらく他に読みたい本がたくさんあったので手に取らずにいたが、読む本がなくなったタイミングでちょうど本屋で発見したため読み始めた。




 読み始めて1巻のしんどいこと(笑)。特にカラマーゾフ家で教会へ行って長老と話してるシーンなどはほんとにつらかった。そこかしこで絶賛されている記事などを読んでたので、ここは我慢だと自分に言い聞かせ、だいぶ時間をかけて1巻を乗り越えた気がする(笑)。

 そして2巻に入ってからのスピードアップたるやこれはすごかった。2巻でだいぶサクサク読み進められるようになり、3巻、4巻の勢いはすごいものがある。本屋には新潮社版もあったのだが、そこの帯に「1巻読むのに3ヶ月、2・3巻読むのに3日」みたいな帯があったが、それも納得の展開だった。

 ちょうどこれを読む前に『沈黙』を読んでいたので、キリスト教というか宗教について考えさせられていた。この『カラマーゾフの兄弟』を読む上でも通じるものがあった(というか宗教そのものがこの本の主題でもあるのだ)。有名な「大審問官」の箇所はまさに圧巻で、小説の中に存在する短編小説というようなもので、それだけで一冊の本になりそうな内容だ。

 このシリーズ、光文社では5巻に分かれている。新潮社なら3巻なのになんかぼったくりみたいだなと途中で気付いたのだが、最終巻のエピローグの後に付いている亀山さんの解説はお金を払う価値が十分にあった。これのおかげで読後にさらにこのミステリーをさらに楽しむ事ができたし、まるで亀山さんの大学での授業を聴いている様で楽しかった。最終巻(エピローグ)はたかだか本文が80ページ弱くらいしかなくて、一瞬詐欺かよ!と思ったが、この解説を読んで納得したことを記しておきたい(笑)。

 間違いなく面白いので未読の方で興味のある人にはオススメ。絶対損しない本。とにかくこんなに精緻な構成があるのだろうかと思うほど。この光文社の亀山訳も読みやすい。迷ったら読んでみるべし。

カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)
亀山 郁夫

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カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)
亀山 郁夫

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カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)
ドストエフスキー

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カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) (光文社古典新訳文庫)
亀山 郁夫

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by vamos_tokyo11 | 2008-07-24 00:25 |


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