『コーヒーが廻り世界史が廻る』 臼井 隆一郎

 面白い本、おすすめ。

f0017246_22585728.jpgコーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)
臼井 隆一郎

中央公論社 1992-10
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おすすめ平均

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 コーヒーからみた商品経済世界史といった感じ。そもそもコーヒーの起源がイエメンのモカだったとか、どうやってそこから世界中へ広まったのか、とか普通に毎日飲んでるものの起源が知れただけでも面白かった。そもそもモカがイエメンの港町だなんて知らなかったし、イエメンってどこだっけ、みたいな感じだ(笑)





 というわけでモカについてはこちらを参照。コーヒールンバの歌詞で「昔アラブの偉いお坊さんが~」なんてのがあったなぁ、これはそういうことだったのか!と驚いたり、とにかくそういう雑学的面白さがいっぱいの本。

 とはいえこの本はそれだけではない。コーヒーがヨーロッパの奴隷貿易という黒い歴史の背景に存在していたことも初めて知った。西アフリカで奴隷を積んだ船が西インド諸島へ運ばれ、コーヒープランテーションの労働力として供給される。そこで刈り取られたコーヒーはイギリスへ運ばれ儲けとなる、という3角形の船の流れがよく見て取れるのだ。結構空恐ろしくなる記述もあるが、この本の書き方が非常に読みやすく、文学的に書かれているので、単なる歴史ものとして以上の楽しさを与えてくれた。

 コーヒーの値段の安さについても考えさせられる。でもこの本を読むとコーヒーを飲みたくなった。思っている以上にたががコーヒー、されどコーヒーと思わせる本。
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by vamos_tokyo11 | 2008-10-19 22:59 |


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