『ローマ人の物語(3)(4)(5) ハンニバル戦記』 塩野七生

 『ローマ人の物語(1)(2)』の続き。これも夏頃に読み終わったもの。

4101181535ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫
塩野 七生
新潮社 2002-06


 これはおもしろかった!『ローマ人の物語(1)(2)』が教科書的な話がほとんどだったのに対して、こちらは物語として格段におもしろい。ハンニバルが象を連れてアルプスを越えてきた話とかそのあと何年もイタリア半島の中でローマ連合を掻き回してた話とか異常(笑)。なんとなく聞いたことがあった名前や史実だけれど、初めてちゃんと読んだ。とにかく面白かった。

 時代はBC264~BC133。以下がこの話の概略。教科書ならこう書いて終わりのところですよという紹介が最初にあった。
イタリア半島を統一した後、さらに海外進出をくわだてたローマは、地中海の制海権と商権をにぎっていたフェニキア人の植民都市カルタゴと死活の闘争を演じた。これをポエニ戦役という。カルタゴを滅ぼして西地中海の覇権をにぎったローマは、東方ではマケドニアやギリシア諸都市をつぎつぎに征服し、さらにシリア王国を破って小アジアを支配化に収めた。こうして地中海はローマの内海となった。




 シチリアをローマとカルタゴが奪い合うところから始まって、これにローマが勝利。敗れたカルタゴ側のハンニバルがスペインを占領し、そこからピレネーを越えて、フランスを横切り、象を連れてアルプス越え。そのあと長靴のイタリア半島内を内から突き崩そうと戦い続けるが崩しきれず。その後ローマ川にはスキピオが登場。最終的には舞台をアフリカ大陸のカルタゴに移しスキピオがハンニバルを撃破。最終的にマケドニアの滅亡でこの物語は幕を閉じる。

 ハンニバルにしてもスキピオ・アフリカヌスにしても、ヌミディア騎兵にしても塩野さんの表現が巧みでまさに「物語」。見てきたかのように描くお話は読んでいて映像が浮かんでくるようだ。歴史ものというよりも「おはなし」として楽しめる内容だった。


4101181543ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) 新潮文庫
塩野 七生
新潮社 2002-06

4101181551ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) 新潮文庫
塩野 七生
新潮社 2002-06


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by vamos_tokyo11 | 2008-11-17 22:14 |


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