『一勝九敗』  柳井正

 ユニクロのファーストリテイリング社長の本。

4104642010一勝九敗
柳井 正
新潮社 2003-11-15


 ファストリ社長の自伝。私の履歴書的な感じ。成功する人は信念もってやりとげようという根性が重要なことを改めて感じる。野心的できっとバイタリティ溢れる人なんだろう。本から伝わってきた。

 起業するような人には参考になるのだろうけれど、僕のような一般人とはかけ離れた存在だと思った。とにかく人種が違う感じ。ただこの言葉は誰にでも当てはまることだと思った。

 「事業をはじめるときには、ぼくはいつも最終形を考えるようにしている。こうあるべきという目標を定め、それに向かって行動する事が大事。誤解を恐れずに言えば、到達できるかどうかはあまり問題ではないのだ。人は高い目標があるほど頑張ろうと努力する。低い目標だったら努力しないのではないかと思う。」

 たまたま昨日のカンブリア宮殿に出演していたのだが、本にあったようなことも出てきていた。「早く失敗し、早く気付き、早く修正する」みたいなことを言っていたが、これが一番印象に残った。




 本自体は自伝みたいな感じで、柳井氏の入社から2003年(本が書かれた頃)までの事業展開が読めて、小説みたいでなかなか面白い。仕事に対する哲学みたいなものが巻末にまとまっているのだが、これは読み飛ばした(一部斜め読み)。これから起業しようという人や起業した人へは強いメッセージ性を持っていた。そんなこともあり、自己肯定的なのはいいとして、どうもIRのような投資家向けのような印象を受けたので、一部その辺は単なる読み物ではない感じ。

 本を読み、これまでのファストリの流れを考えると、結局ボトルネックは経営者だというのを感じる(自動車のスズキも同じように感じる)。自分が株式投資をすると考えると、柳井氏が病気になることや、経営を退くことがリスクそのものだと感じた。後継者を育て、一線を退く時期を明確にしていることもあり、これはなかなか難しい問題だろう。ここまで経営者が全面に出てきている会社は魅力的である反面、投資する側からするとリスクに違いない。
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by vamos_tokyo11 | 2008-12-17 00:51 |


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