カテゴリ:本( 281 )

『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』 川上和人

4774155659鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)
川上 和人
技術評論社 2013-03-16



なかなか面白い。
著者の語り口調も楽しかった。
恐竜は鳥の先祖で羽毛もあったらしいぞ、と。

最近、恐竜の映像をみたらちゃんと羽毛が生えてる姿で再現CGが作られていた。
いまではもうすっかり羽毛が生えていることが常識になっているようだ。
自分が子どものころの図鑑と全然違ってて衝撃的。
[PR]
by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 13:54 |

『ダムの科学』 ダム工学会

4797362014ダムの科学 -知られざる超巨大建造物の秘密に迫る- (サイエンス・アイ新書)
一般社団法人 ダム工学会 近畿・中部ワーキンググループ
SBクリエイティブ 2012-11-29



こっから2015年に読んだ本。

ダムの種類や世界、日本のダムを紹介している。造りの種類だったり、ダムの目的だったり、結構面白い。
世界にはとんでもなくでかいダムがあって驚く。
[PR]
by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 13:48 |

『ワイルドスワン』 ユン チアン

ワイルド・スワン(上) (講談社文庫)ユン チアン 土屋 京子

講談社 2007-03-06
売り上げランキング : 45777

Amazonで詳しく見る
ワイルド・スワン(中) (講談社文庫) ワイルド・スワン(下) (講談社文庫)


2014年に読んだ本のベストだった。

戦後からの現代中国の歴史がよく分かる。
特に自分にとってなんだか分からなかった文化大革命というものがリアリティをもって理解できた。
政策云々だけでなく、その時代に中国で生きていた人たちの状況や考え方がどういったものかがわかりやすかった。

これだけの文章を書ける人が中国の上層社会にいて、そして書いて出すだけのマインドを持っていたこと、これは結構な奇跡だと思う。

2015年の現在の中国もこういった社会の延長上にあるのだろう。
[PR]
by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 13:40 |

『野球を学問する』 桑田真澄 平田竹男

4103239611野球を学問する
桑田 真澄 平田 竹男
新潮社 2010-03

by G-Tools


2014年は読書メモを1年間載せてないことに気付いた・・・
備忘録として。

桑田真澄が早稲田の大学院で1年間勉強してきたことをなぞる本。
スポーツに対する真摯な姿勢が伝わってくる良書。
当初、桑田の本として読み始めたが、平田竹男との会話形式だとわかりラッキーだった。
なぜなら平田は日本サッカー協会専務理事を勤め、彼の本も読んでいてよく知っていたから。桑田は平田のゼミ生だったらしく、平田が早稲田で教えてることも今回初めて知った。
桑田のスポーツに対する姿勢はいろいろなところに出ているので、ここで語る必要はないと思うが、すべてのスポーツマン、スポーツを愛する子どもたちとその親に読んでもらいたいた思う。
(敬称略)
[PR]
by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 13:31 |

『社会心理学講義』 小坂井敏晶

4480015760社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)
小坂井 敏晶
筑摩書房 2013-07-18



たぶん2014年に読んだ本。
ブログにメモしてたと思ったのだが、どうも載せていない様なので記録として記載。

脳と自分の意志との関係など非常に興味深かった。
過去読んだ本のなかでもトップレベル。

中身が思い出せなくなってきてるのがイマイチ・・・
[PR]
by vamos_tokyo11 | 2015-12-25 17:20 |

『カムイ伝』 白土三平

たまたま図書館で見つけて読み倒してしまった。

カムイ伝全集―決定版 (第1部1) (ビッグコミックススペシャル)
カムイ伝全集―決定版 (第1部1) (ビッグコミックススペシャル)白土 三平

小学館 2005-09-30
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
カムイ伝全集―決定版 (第1部3) (ビッグコミックススペシャル) カムイ伝全集―決定版 (第1部4) (ビッグコミックススペシャル) カムイ伝全集―決定版 (第1部5) (ビッグコミックススペシャル) カムイ伝全集―決定版 (第1部6) (ビッグコミックススペシャル) カムイ伝全集―決定版 (第1部7) (ビッグコミックススペシャル)


 すごいボリューム。
 そして物凄く深い。

 この本に興味を持ったきっかけは、会社で被差別部落に関するちょっとした研修のようなものがあり、その中で先輩から「カムイ伝に出てくるような~」という話があり、漫画でそんなこと描いているがあるんだと、知ったのが発端である。ただ、過去の漫画である『カムイ伝』を読むシチュエーションにはなかなかならないわけで、それからしばらく時間が経っていた。そんななか、ある日、たまたま図書館で娘に引っ張られていった場所に『カムイ伝』がズラッと並んでいたので手に取って読み始めたという次第。

 著者白土三平の背景としては父がプロレタリア画家の岡本唐貴ということで(この人のことは知らないが)、幼いときから共産主義的な背景を持っているのだろう。漫画自体は江戸時代の話なのだが、封建制を厳しく批判する姿勢で描写されている。農民と非人の差別の構図やそれを利用する武士階級、武士が自分自身の階級に疑問を持ち行動する話、これらが季節ごとのイベント(作付け、収穫、年貢等々)と絡まって表現されている。とくに共産主義的な感じを強く抱かせるのは農民への畏敬の表現と農民の強さで、農こそが最も尊く感じられるように描かれているところが印象的だ。時代的に毛沢東を感じさせる。

 『カムイ伝(第1部)』は本当にすぐれた小説だと思ったが、第2部に入り主題がぼけるというかもう少し叙事詩的な感じになっていく。また第2部ではお色気シーンというか第1部になかったような青年誌的な描写があり、連載誌の商業的な部分を感じる。

 まだ続編である『カムイ外伝』を読んでいないのでぜひ読んでみたい。けれども長いんだな、これが。第2部が第1部よりかなり下がっていたので(というか第1部が凄いのだと思う)、少し外伝にいきそびれている。

4091879020決定版カムイ伝全集 カムイ伝 第二部 全12巻セット
白土 三平
小学館 2007-04-01


[PR]
by vamos_tokyo11 | 2014-01-19 02:43 |

『「美しい顔」とはどんな顔か』 牟田淳

4759813551「美しい顔」とはどんな顔か: 自然物から人工物まで、美しい形を科学する (DOJIN選書)
牟田 淳
化学同人 2013-10-10




 かねてから、どうして人の顔には美人と不美人があるのだろうか、目がふたつ、鼻がひとつ、口がひとつ、で基本的なパーツの数は同じなので、なんで美人に見える人とそうじゃないように見える人がいるのか、なんで自分は(人間は)そう感じるんだろうか、と不思議でならなかった(今でも不思議だ)。自分が美人のほうが好きなのもなんでかわからないし、例えばあの子は歯が出てるから好みじゃないな、と思ったとしても、それがなぜそう思うのかは説明がつかない。とにかく何をもって美人と認識しているのかが疑問だった。だからこの本のタイトルを新聞の書評で見たときには「これだ!」と思った。

 でもこの本で教えてくれるのは私の疑問の極一部だけだった。それでもこの本は面白い。まず最初に「美しい」と「beautiful」の違いから入る。この辺り、「美しい」ことに対する検証として非常に真摯だ。そして一般的に有名な黄金比率に関する調査を示す。そして人気女性芸能人を例にとって「かわいい」と「美しい」の境目や違いを十分なボリュームのアンケートから分析する(先の統計学の本を思い出す)。しかーし、私が知りたいのはそんな違いではなく、美しいってそもそもなんぞや、なのでこの辺りからイマイチ感が出まくる。

 しかし、ここに続く連続模様、シンメトリー、フラクタル次元、流線型や橋の機能美についての解説は、本のタイトルからは外れるが(サブタイトルどおりなのだが)なかなか面白かった。特にシンメトリーの説明で日本にある家紋やてぬぐいにある様な模様を基に説明しているのが良かった。わかりやすいというか新鮮だった。

 でもま、結局私の疑問にはあまり明確な答えは出なかったのだが、シンメトリーってのはひとつあるのかもしれない。うーん。

(12月読了)
[PR]
by vamos_tokyo11 | 2014-01-19 02:18 |

『統計学が最強の学問である』 西内啓

4478022216統計学が最強の学問である
西内 啓
ダイヤモンド社 2013-01-25



 面白いんだけど途中から難しいというかまじめな統計の本になっていってついていけなかった。最近ずーっと仕事が忙しくて難しいものが頭に入ってこない。それに、難しいことを根気よく読み続けることが今の自分には無理なのだ(笑)。

 売れてる(売れてた)本だけあった各小見出しを含めてタイトルのつけ方がうまい。ブログの面白い記事というか人気のある記事みたいなつけ方だ。中身も統計学そのものの話に入るまではまぁまぁ面白いが、その難しい話以外のところは基本的に知っていることが多かったのであんまり読む必要がなかった。

 統計学を勉強しようとしている人や、勉強している学生なんかにはいいのかもしれない。

(12月読了)
[PR]
by vamos_tokyo11 | 2014-01-19 02:14 |

『土壌汚染 フクシマの放射性物質のゆくえ』 中西友子

 非常に優れた知見を与えてくれる本。

4140912081土壌汚染―フクシマの放射性物質のゆくえ (NHKブックス No.1208)
中西 友子
NHK出版 2013-09-25



 こういう本がもっと注目されるべきだと思うのだが、2011年のあの頃に比べると皆興味がなくなってきているように見える。

 僕が毎日乗る大江戸線には、都営だからだろうが、福島県をサポートするような広告がたくさん掲示されている。その中には農産物のフェアもある。それを眺めながら「桃かぁ。福島の特産品だよな。でも大丈夫なのかな」といったような疑問が浮かぶのだ。でもこの本を読めばリスクの程度が如何に低くなっているかがわかる。

 自分がとり得るリスクというのがあると思う。自分で判断する基準。人は分からないことに不安を抱くわけで、この本ではそれを素人にも分かりやすく書いてくれている。しかも客観的に(つまり数値で)。安全とも危険とも書くようなことはしていない。基準に対してどうだ、ということを数字で表す。そこがこの本に信頼をおけることのひとつの理由だろう。

 あれから2年経って、これまで学者の先生たちが継続的に調べてきたことを明確に数字の裏づけを持って、現在の状況を教えてくれている。放射性物質(核種)は土に降下すると、それが土壌に固定され、雨にも流れにくいらしい。だからそこから植物に吸い上がる核種は極めて少なくなる。また、動物でも飼料や土から取り込まれた核種は代謝とともに多くが出て行っている。それを数字で示している。こういう情報を得られると、今後どのように進んでいくのかがわかる。農業は福島でもやっていけることが分かる。

 キノコが1960年代のセシウムを未だに蓄積しているのが驚きだった。世界中で核実験が繰り返されていた1960年台のセシウムの降下の多さにも驚いた。

 良書。

(12月読了)
[PR]
by vamos_tokyo11 | 2014-01-19 02:13 |

『キャパの十字架』 沢木耕太郎

 事実を、しかも70年も前の写真の真実を突き詰めていくドキュメンタリー。まさに「事実は小説より奇なり」。凄い本だった。

4163760709キャパの十字架
沢木 耕太郎
文藝春秋 2013-02-17



 1937年に撮られたキャパの「崩れ落ちる兵士」というタイトルをつけられた写真。フォト・ジャーナリズムの世界では最も有名といえるもの。これが果たし本当に銃弾に倒れたものなのか、さらには本当にキャパによる撮影によるものなのか、それを写真に対する分析と事実の積み重ねで証明していく。

 しかもただ事実を積み重ねて分析するだけではないのがさすが沢木耕太郎。まるでドキュメンタリー番組を見ているかのような面白さで話は進む。真実を発見するまでの過程、沢木氏のキャパに対する思い、キャパの本を翻訳するころからの関わりなどを交えながら話が進んでいく。スペインのバスク地方でススペラギ教授に聞く撮影場所と思われたコルドバの丘、コルドバを数度訪ね現地での調査、フランスで図書館を巡り写真が載っていた当時の雑誌「ライフ」「ヴュ」の原本を探す話、ニューヨークで美術館やICPで見た写真・得た写真から新事実を発見していく過程。そして最後はキャパがこの写真を発表した後、真にキャパになっていく過程と、この写真を超えていこうとするキャパの生き様、そして最後の2枚の写真と沢木氏が書く文章が残す余韻。それは小説ではなく真実だからこそ紡ぎだせる重さだった。

 「あとがき」まで含めてひとつの作品として美しい物語だった。


以下メモ

NHKスペシャル
http://www.dailymotion.com/video/xxcgip_yyyyy-yyyyy-yyyy-yyyyyyy_creation#.UW9_s8o4yzE

この本で興味を持ったので
『ロバートキャパ写真集 Photographs』 訳・解説 沢木耕太郎 を読んでみた。
4163803009フォトグラフス―ロバート・キャパ写真集
ロバート キャパ 沢木 耕太郎
文藝春秋 1988-06


1988年の本。いろいろな発見があった。
写真をひととおり眺めた後、沢木耕太郎の解説を読むと書いてあった「彼は本質的には写真家ではなくジャーナリストであったのだ」という言葉にとても共感できた。
写真を見ると大戦へ向かう社会、大戦中、そして戦後と、その時代の空気を感じることができる。

そしてその解説に書かれているのが、「崩れ落ちる兵士」に対する真贋論争。
そのなかで沢木は「彼はまたそれによって大きな十字架を背負うことになった」という言葉を書いている。そう、彼は25年以上前からずーっとこの件が心に引っかかっており、ついに彼なりに結論を導き出したのだ。これに気付いてから『キャパの十字架』の凄みを一層感じることになった。

『キャパの十字架』を読んでしばらくして、司馬遼太郎賞受賞の記事が新聞に小さく載っていた。
[PR]
by vamos_tokyo11 | 2014-01-19 02:09 |