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『沈まぬ太陽』1~5巻 山崎豊子

 すごい本だった。

4101104263沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社 2001-11



 山崎豊子本は『華麗なる一族』以来2冊目。『白い巨塔』は読み始めてなんとなく自分に合わくて読むのを途中でやめた。『沈まぬ太陽』は圧巻だった。

 読んでまず最初に思ったのが、話自体が30~40年近く前のことを書いていながら、昨年のことのように感じられたということ。日本航空が上場廃止に至った過程で新聞に書かれていた内容が、まるでそのままのように感じられ、会社の体質がなんら変わっていないことにまず衝撃を覚えた。とにかく、まさに今起きていることを書かれているように読めてしまった。それだけ日本航空の経営陣、および日本航空を吸いつくそうとする運輸族議員、そして官僚の闇が深いということだろう。『航空機は誰が飛ばしているのか』にも書いたが、航空業界は行政の方針に大きく左右されるだけに、今後も多かれ少なかれこのような体質は変わらないのだろう。知り合いに日本航空社員がいるだけにいたたまれない。

 本の中でよそから社長が来るシーンがあるのだが、年初に稲盛和夫・京セラ名誉顧問が日本航空CEO就任を受諾したときと重なって感じたのだが、ひょっとしたら何十年も同じことを繰り返している会社なのかもしれない。

 実は文庫第3巻を読み始めるときに気付いたのが、本文の最初に以下のようなト書がある。

 「この作品は、多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関、組織なども事実に基づき、小説的に再構築したものである。但し、御巣鷹山事故に関しては、一部のご遺族と関係者を実名にさせて戴いたことを明記します。」



 

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by vamos_tokyo11 | 2010-07-31 15:00 |

第15節 FC東京×磐田 とにかく権田

 国立ナイトゲーム。

7月28日(水) 2010 J1リーグ戦 第15節
FC東京 1 - 1 磐田 (19:04/国立/26,534人)
得点者:47' 大黒将志(FC東京)、51' オウンゴ-ル(磐田)

 東京のスタメンはGKが塩田から権田へ交代。それ以外は前節と同じ。真夏の中2日という厳しいスケジュールの中、フィールドプレーヤーの変更なし。

 前半の印象はボールを前へ動かせなかったということ。対する磐田はボールを良く動かしてターゲットの前田へ精度の高いボール、そしてそれをきっちり収めるというハイレベルなプレーを見せていた。前田は今野を背負ってトラップからシュートしたり、打点の高いヘディングでゴール隅へボールを飛ばしたりとすごかった。こちらの攻撃は磐田の高い位置からのプレッシャーにうまくボールを運べなかった。最後尾でボールを回しているときに、梶山・森重の二人がボールをもらいにいくシーンが多く、このあたりバランスが悪くてうまく回せなかった要因に見えた。スペースなくなっちゃうので、交互に上がったり引いたりするプレーがもう少し欲しかった。

 後半はいきなり得点。梶山のクイックリスタートから大黒の落ち着いたヘディングがゴール右隅に決まって先制。梶山のパスも見事だったけど、これをきっちり決める大黒はすごい!少ないチャンス(ほんとにこの日はチャンスはほとんどなかった)をきっちり決めてくれる選手がいるのは大きい。外国人FWがやってきたに等しいし、それが日本人なんだからチームにとっては外国人助っ人以上の価値があるだろう。

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by vamos_tokyo11 | 2010-07-31 06:09 | FC東京

第14節 湘南×FC東京 浩的ビフォア・アフター!?

 BS-TBSでテレビ観戦。

7月25日(日) 2010 J1リーグ戦 第14節
湘南 1 - 3 FC東京 (18:05/平塚/12,737人)
得点者:39' 森重真人(FC東京)、44' 羽生直剛(FC東京)、58' 大黒将志(FC東京)、62' 中村祐也(湘南)

 公式戦初対戦で相手にはジャーン・ヨシロー・エメルソンがいるとても楽しみな一戦。東京は徳永が怪我で離脱し、ボランチ森重、CBにヨングン。湘南はヨシローがすっかりスタメンに定着。前節は見事な胸トラボレーを決めていた。難しいシュートほど決めちゃうところは相変わらずだ。

 試合開始から東京ペース。長短のパスがよく通っていた。SBの位置はそれほど高くなかったが、サイドを起点に、真ん中にこだわりすぎず、相手ラインを下げさせながらよくパスが回せていた。先制点はリカルジーニョから。また左サイド。DFを抜き切らずに左足で鋭いクロス。ニアの大黒を通過し、ファーで頭から飛び込んだ森重のダイビングヘッドで先制。抜き切らずに左足であれだけ鋭いクロスをあげたリカすげー。ニアにきっちり飛び込む大黒もすげー(その前にも右サイドからきたボールにきっちり反応して都築の正面を突いたシュートもあった)。そしてDFとの駆け引きで一瞬前に出たモリゲもすげー。ボランチの片方があそこまで進出するのは徳永・梶山コンビではなかなかない。怪我の功名というか、ポジションが変わっても自分の持ち味を出す3番は非凡なものを持っているなぁ。

 2点目がまたいい時間に入った。左サイドからワンタッチで流れてきたボールを大黒がしっかりキープ。つぶれたところに羽生が反応してゲット!ほんと大黒すげーよ。前半はほとんど危ないところがなく終了。神戸線以上の前半だdったかもしれない。得点のタイミングは違ったが、期せずして前節と同じく前半を2点リードで折り返した。

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by vamos_tokyo11 | 2010-07-27 23:45 | FC東京

『ブラック・スワン』 ナシーム・ニコラス・タレブ

 タイトルも秀逸だが、著者の主張に同意。

4478001251ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
ナシーム・ニコラス・タレブ 望月 衛
ダイヤモンド社 2009-06-19



 ブラック・スワンとはまずあり得ない事象のこと。「黒い白鳥」と日本語で書くと自己矛盾していてなんだかおかしな感じだが、「ブラック・スワン」だと意味がわかりやすい。本の冒頭に「オーストラリアが発見されるまで、旧世界の人たちは白鳥と言えばすべて白いものだと信じて疑わなかった」とある。何千年にもわたって白鳥は白いものだ観察されてきたが、たった一つの観察結果でそれを覆されてしまった。それが黒い白鳥。黒い白鳥とは予測できないこと、非常に強い衝撃を与えること、そしていったん起こってしまうと、いかにもそれらしい説明がでっち上げられ、実際よりも偶然には見えなくなったり、あらかじめわかっていたように思えたりすること。9・11もグーグルの成功も黒い白鳥だと。

 以上が表紙の袖に書かれている説明と冒頭の文。これがこの本の言いたいことを端的に表している。僕はこれを読んでこの本に非常に強い興味を持った。読んでみて面白かった。ただ著者の癖のある書き方に訳者(『ヤバい経済学』の訳者)が苦労した感があった。また、哲学的な話だったり、否定が連続で出てくる表現があったり、僕の苦手な数学の話も出てくるので読むのに苦労した。でも著者の言っていることにすごく同意できたし、腑に落ちた。著者がディーラーであっただけに、ポートフォリオ理論のことやそういう経済学者を徹底的に叩いているところは気持ちよかった。

 あと、「訳者あとがき」で著者タレブの学界でのポジションや、やり合い(攻め合い)がわかっておもしろい。

 以下メモ。

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by vamos_tokyo11 | 2010-07-23 23:36 |

第10節 FC東京×神戸 まだまだってことかなぁ。

 一夜明けてちょっと落ち着きました。今日からブログも通常モードにもどります。

7月17日(土) 2010 J1リーグ戦 第13節
FC東京 2 - 2 神戸 (18:34/味スタ/25,781人)
得点者:10' 梶山陽平(FC東京)、18' 大竹洋平(FC東京)、84' ボッティ(神戸)、90'+6 大久保嘉人(神戸)

 ワールドカップ終了後のリーグ再開初戦。やっぱりスタジアムの雰囲気はよかった。みんな待ち遠しかった感じがスタジアムにあふれてて、ゴール裏の歌声や拍手は、いつもよりちょっと大きく感じた。東京が前半の早い時間帯に2点も先制して、空は夕焼けから青赤に染まり、とっぷり暮れて照明が映えて美しかった。。。で衝撃の結末。

 ちょっと冷静に振り返り。

 スタメンは中断前とがらっと変わった。いきなり大黒が先発で相方はリカルジーニョ。SBには右が北斗、左が松下。梶山・徳永のボランチに右大竹、左羽生の陣形。神戸はよくわからないが茂木がSB(?)でびっくりした。

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by vamos_tokyo11 | 2010-07-19 16:51 | FC東京

World Cup Final!  Semi Final他も少し。

 Semi Finalもしっかり見たけれど、書く時間がないままついにワールドカップが終わってしまった。。。この1カ月は楽しかったなぁ、と思いつつ、来週からはJリーグ再開だ!とこちらも楽しみ。ワールドカップの熱気は見る側だけでなく、絶対にやる側にも伝播しているに違いないので、再開初戦は間違いなく力の入ったゲームになると思う。Jの舞台からいなくなる選手もいるけれど、観客が増えて盛り上がるスタジアムを想像するとわくわくする。

 欧州CLこそが最高峰のサッカーで、ワールドカップはもはやレベルが落ちて面白くない、という人もいるかもしれないが、やはりこれだけのレベルのチームが1ヶ月間というまとまった期間に凝縮して覇を競うという大会スタイルには勝てないと思う。ワールドカップにはワールドカップの良さがあるし、やはり日本代表がこれだけ楽しませてくれたのは大会を楽しむうえで本当に大きかったと思う。


 Semi Finalの記録

 2試合いずれも、21:00過ぎに寝て3:30に起き、5:30にもう一度寝て6:30に起きるというスケジュールで観戦。6:30に起きるときはほんとにつらかった(苦笑)。延長じゃなくてよかったなー。

 ウルグアイ2-3オランダ

 前半はファンブロンクフォルストが左からのスーパーミドルシュートでオランダが先制。試合はオランダが押していたが、オランダが徐々に緩くなる。フォルランが左足でミドルを決めたのは、ディフェンスラインから少し戻って前が空いた刹那左足を振りぬいた。迷いなく振りぬく判断と、枠内にとばす利き足ではない左足の技術、ともに素晴らしかった。と同時にGKの対応の不味さも感じたし、オランダが決勝で負けるとすればGKの質で負けるのではないかと思った(実際はGKの差で負けたわけではなかったが)。後半に入ったスナイデルのゴールはファンペルシーのオフサイド(プレーに関与した)に違いないと思ったので残念だった。ウルグアイはガクッときてロッベンにヘディングでゴールを許し万事休す。と思いきや、試合終了直前に2点目をあげ、あきらめてないところを見せた。ウルグアイの敢闘精神に魅了された試合だった。オランダは勝ったけれども魅力あふれるサッカーではなかった。

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by vamos_tokyo11 | 2010-07-12 18:33 | 2010 ワールドカップ

QF パラグアイ×スペイン 派手!

 ドラマチックな試合だった。
 
 パラグアイ0-1スペイン

 パラグアイ、どこまでやれるんだろうという思いで見たが、ところがどっこい、相当な善戦だった。攻めてくるチームには組みやすいスタイルなのかもしれない。引いた日本との試合と異なり、ガンガン攻めてくるスペイン相手にはゴール前まで迫るシーンも多くて見応えがあった。先発のバルデスの運動量が凄まじく、後半途中で退くまで精力的に前線からの守備とスペースへの飛び出しでチームに貢献していたのが印象的。この選手、日本戦の時にどこかで見たことあるなぁ、と思ったのだが、アテネ五輪のときの対戦相手だったのではないだろうか。ちょっとオルテガちっくなトランプのジョーカーっぽい顔に見覚えがあった。

 ドラマは後半。パラグアイのCKのとき、ピケがパラグアイ選手の腕を引っ張って倒したプレーでPKに。これをカシージャスが止める。そして直後のプレーでビジャがPKをゲット。シャビアロンソのPKは決まったが、スペイン選手が蹴る前にペナルティアークに進入していたためやり直し。やり直しのPKをビジャールが止め、弾いたボールに詰めたボールもゴールを割れなかった。

 リプレーではパラグアイのPKのときもスペイン選手がキック前にペナルティアークに進入していたので、本来ならばやり直しが必要。シャビ・アロンソのPK失敗の後、跳ねたボールをシュートに行った選手をビジャールがひっかけており、本来ならばこれもPKになるべきものだった。こんなこともあり、どうも主審が演出家のように見えた。

 最後は誰が見ても紛れない形でゴールが決まったのはよかった。このゴールもペドロのシュートがポストを叩き、跳ね返りをビジャがシュートすると右のポストを叩き、左へ跳ねたボールがまたポストを叩いてゴール内側へ転がるというドラマッチクなものだった。

 試合の印象はとにかくパラグアイの頑張りにつきる。前半にオフサイドとされて認められなかったバルデスのゴールもあったりして、とにかく拮抗した試合だった。サンタクルスは控えだったが、このバルデスに代わってピッチへ入る。裏に抜けるでもなく、球際で軽いプレーが目立ち、パラグアイの勢いを止めてしまった。怪我でもしているのかもしれないが、敗因のひとつにサンタクルスのできの悪さがあげられるかもしれない。

 スペインは90分で勝ったことが大きな意味をもってきそうだ。グループHからの勝ち上がりなので、スケジュールの不利が徐々に響いてくるなか、90分で勝ち上がれたことは大きい。しかし、あのドイツにどこまでやれるか。
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by vamos_tokyo11 | 2010-07-04 16:00 | 2010 ワールドカップ

QF アルゼンチン×ドイツ 衝撃

 こんな結末は全く予想できなかった。まさかまさかの4-0。とにかくドイツの強さだけが目立つ試合だった。

 アルゼンチン0-4ドイツ

 開始3分でセットプレーからドイツが先制。アルゼンチンは軽率だった。前半の半ば過ぎからアルゼンチンペースで試合が進んだが、ボールを持たせて最後のところをやらせずにいたという意味ではドイツペースだったのかもしれない。後半もアルゼンチンは猛攻を仕掛けるが、アタッキングサードからの崩しは個人での仕掛けばかり。ドイツは組織的にしっかり守りほころびが出なかった。後半23分に2点目を入れるとほぼ勝負あった。落ち込んだアルゼンチンに3点目、4点目と容赦なくダメ押しして圧勝してしまった。

 とにかく攻守、守攻の切り替えが早い。そして前へ進む時に上がってくる人数の多いこと。4点目のシーンでは自陣深くでエジルがボールを奪ってから、左サイドから完璧な浮き球ラストパスを送るまでの流れるようなプレーが素晴らしかった。決めるクローゼもすごいが、ドイツの羽生・エジルは本当にすごい。判断、パス、ランニング、どれも動きながらの中でウイイレのように滑らかにこなしていく。後半のあの時間帯であれだけ走れるのもすごい。なんという軽やかさだろう。

 アルゼンチンは個々の技術で突っかけるのだが、二重三重のディフェンスで最後には防がれてしまうというプレーが多かった。シュートを撃ってもふかすかGK正面を突くシーンが多く、ほとんど決定的なチャンスがなかった。メッシのドリブルはほんとにすごいけど、最後のところでやられないドイツの守備力はすごかった。アルゼンチンが後半30分まで攻撃の枚数を増やすことができなかったのは、ドイツの攻撃圧力が凄まじかったからだろう。枚数を増やしていたらすぐに裏を突かれて失点してしまいかねない雰囲気をドイツは作っていた。ドイツは常に攻め込む姿勢を示していて、アルゼンチン側も攻撃枚数を増やして圧力を掛けることができなかった。守り一辺倒ではなく、最後まで攻める姿勢を貫き通したドイツの自信と気持の強さはすごかった。

 ブラジルやアルゼンチンってのは予選で苦戦した方が本大会で良い成績を残しがちなので、密かにアルゼンチンに期待していのだが、チンチンにやられて敗退してしまった。試合終盤にマラドーナが悲しそうな表情になっていくのはせつなかった。でもアルゼンチンが弱いというよりドイツが強すぎたのだろう。スペインが今の調子ではドイツに勝てないんじゃなかろうか(スペインが次の試合あたりで変わってくれればよいが)。パラグアイが勝ち上がったとしても、今のドイツには歯が立たなそうだ。南米勢が出場5カ国中4か国がベスト8で南米の大会だ!とか言われていたのに、次にスペインが勝ち上がるとベスト4のうち3カ国が欧州勢で急に欧州の大会に早変わりしてしまうというのも面白い。

 それにしても勝ち上がってほしい方のチームが負け続けてる。(苦笑)。これでスペインが負けたらどうしよう。。。
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by vamos_tokyo11 | 2010-07-04 01:54 | 2010 ワールドカップ

QF ウルグアイ×ガーナ 残念!

 拮抗したいい試合だったが、延長後半のしかもロスタイムにあんなドラマが待っているとは思いもよらなかった。ワールドカップってのは人知を超えるなぁ。

 ウルグアイ1(PK4-2)1ガーナ  ウルグアイの勝ち抜け、semi finalでオランダと対戦。

 延長に入ってオープンなゲームになったがガーナに決定的なチャンスはほとんどなかった。延長後半14分を過ぎたころ、最後の最後にガーナがようやく枠に飛ばしたシュートは一旦クリアされ、さらに浮いたボールをガーナがヘディングシュート。枠に飛んだボールはディフェンスの頭を超えるかと思ったが、ゴールラインに立っていたスアレスがバレーボールのように手でたたき落とした。もちろん一発レッドカードで退場。退場を覚悟の上のプレーだっただろう。そしてラストプレーとなるギャンのPK。ロスタイムに入っており、これを決めればガーナはベスト4進出。そして・・・ギャンのPKは非常にもクロスバーを直撃して試合は終了した。PK戦へ突入。PKを2本止めたウルグアイがPK戦を4-2でものにし、ベスト4進出を決めた。

 試合の結果がPK戦行きとなったとき、これでガーナが敗れたらサッカーのために良くないと思ったし、どうしてもガーナに勝たしてあげたいと思った。たぶんスタジアムのウルグアイ人以外は全員がそうだったのではないか。それくらいウルグアイに対するブーイングがすごかった。ただ、その思いとは裏腹に、画面から伝わってくるそれぞれのチームの雰囲気を見ると、ウルグアイが勝ちそうな感じがした。やはり「決めれば勝利」の瞬間からものの5分ほどでPK戦が始まるという”間”では、ウルグアイに大きく傾いた流れを変えることはできなかった。

 それにしてもスアレスのあのプレーをラグビーのように認定トライのように認定ゴールとはできないものだろうか?あの時間に1人退場したところで、その試合にとってはほとんど意味がない(PK戦で優秀なキッカーが1人減るという程度の罰)。あれによってガーナが敗退してしまうというのはあまりにも酷な仕打ちだった。イングランド・ランパードのノーゴール判定、アルゼンチン・テベスのオフサイドゴールが認められてしまう判定、そして、今回は誤審ではなくルール通りでの信じ難い結末。この3つだけを見ると、サッカーってのは「ひどいスポーツだな」と思わずにいられない(誤審を含めてfootballなんだというイングランド人の潔さには感服するが)。

 今回はガーナに勝たしてあげたかった。とりあえずスアレスは向こう2試合の出場停止くらいにしてほしい。決勝でプレーして活躍して優勝なんかしてあかつきには、この非スポーツマン行為を肯定してしまうことになりかねないから。これを含めてfootballだとは、僕には割りきれない。

 PK戦でガーナの一番手にギャンが出てきたときは震えた。試合中のPK失敗直後の凹み具合を見ていたらとても無理そうに見えたし、蹴ってこないだろうと思ったからだ。解説の名波がメンタルの強さということを言っていたが、まさにそれを感じた。しかし勝ちを逃した影響は他の選手のキックに現れ、結局PK戦で敗退してしまった。地獄から帰還したウルグアイの選手たちは、逆にストレスなく蹴っているように見えた。最後にふわっと浮かしたボールで決めたところからもそれは見て取れた。そして敗退が決まった直後、ガーナの1番手で表情を変えずにPKを決めたギャンは突っ伏して泣き崩れた。

 とてつもないドラマを見た。これがワールドカップであり、これがサッカーか。今大会は本当に面白い。もちろん日本代表の活躍があったからこそ、ここまで面白いと思うのだが、2006年より遥かに面白い大会になっている。今日の試合も楽しみで仕方がない。

 最後に、、、名波が解説するときは延長PKに注意。「なんもいえないっすねー」が耳に残る(笑)。
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by vamos_tokyo11 | 2010-07-03 21:26 | 2010 ワールドカップ

QF オランダ×ブラジル 残念な内容

 ブラジルまさかの敗戦。

オランダ2-1ブラジル

 前半、ブラジルに圧倒されていたオランダがオウンゴールで同点に追いついてから空気が一変。10回やっても再現できそうにないCKで逆転。ブラジルはロッベンに対して手こずり、イライラが募った結果、倒れたロッベンをフェリペ・メロが踏んづけて退場。そのままオランダが逃げ切った。

 ブラジルは優勝候補の最右翼だと思っていたのでここで敗れ去るとは思いもしなかった。前半は見応えがあって面白かったが、後半のつまらない試合っぷりにガッカリした。ガッカリするほどつまらない試合にしたオランダが試合巧者だったということだろう。オランダと言えば美しいサッカーをするというイメージが強かったのだが随分と変わったものだ。グループリーグからつまらないサッカーをしていたが、トーナメントに入って調子が上がると変わると思っていただけにがっかりした。オランダも変わったということなのだろう。


 あとは箇条書きで感想。

・前半だけをみるとブラジルが3-0で勝つかと思える内容だった
・主審は西村さん。ひとつひとつのジャッジは正しいんだろうけど、笛がうるさい。細かく鳴らすのがイラっとする感じで選手も同じだったか?
・ファンボメルのいやらしさ、汚さ。味方には頼もしいのかもしれない。確かに今野には持ってないものだから、見習うとちょうどいいかも!?
・ブラジルはロッベンに対峙していた左SB(ミシェウ・バストス)がカードをもらったことで難しくなった。オウンゴールで失点してから流れが完全にオランダに行ってしまった。あんなに慌てなくてもよかったのに。
・何が残念かと言えば、大会屈指、かつ伝統の好カードにも関わらず、いつものような美と美のぶつかり合いにならなかったこと。オランダがクリーンファイトで勝ったわけではないのは、試合後にブラジル選手がさっさとピッチをあとにしてオランダ選手と握手をしなかったシーンにも見て取れた。

 セミファイナルはウルグアイ×ガーナの勝者と対戦だが、どっちが勝ち上がってもオランダじゃないほうを応援する。今日の試合を見てアンチ・オランダになってしまった(笑)
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by vamos_tokyo11 | 2010-07-03 01:19 | 2010 ワールドカップ