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『これからの「正義」の話をしよう』 マイケル・サンデル

 話題の書。日曜日の日経で今年の経済本2位になってたけど、これは経済本じゃない。経済よりももっと根幹の話だ。

4152091312これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル Michael J. Sandel 鬼澤 忍
早川書房 2010-05-22



 教育テレビの「白熱教室」は見ていない。録画はしたが溜まっていて全然見ていない(苦笑)。興味はあったので本で読めてよかった。やっぱり本は偉大だ。いまはテレビ録画を持ち歩くこともできるけれども、そのハードがない自分には本は最強のメディアだ。で、この本、読むのに時間が掛かったけれども面白かった。最初はなかなかつらいのだが、第3章のリバタリアニズムの話あたりからぐんぐん面白くなって読むペースがあがった。

 社会・政治における『正義』とはどういうものかというのを、哲人たちの考え方を例に出して解説していく。最終的にはサンデル教授の主張で締められている。国が違えば文化的背景も違うわけで、この本(というかこの人)がこんなに受けてるのは、昨今の行き過ぎた市場主義と無関係ではないのだろう。最終的には日本人からするととても受け入れやすい主張だと思う。
 
 「白熱教室」で検索すると動画もたくさんあるし、すごいまとめサイトもあった。ただ、やっぱり読んだり見たりする時間がないかなぁ。

 読んだことを全部血肉にしようとすると、何度か読みこまないとダメそうだ。本の内容は全然整理できないがメモ。

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by vamos_tokyo11 | 2010-12-28 00:44 |

天皇杯準々決勝 FC東京×福岡 今季最高の試合

f0017246_23444248.jpg 熊谷、超寒かった。内容よりもとにかく結果が大事、ということで(個人的に)今季最高!

12月25日(土) 第90回天皇杯準々決勝
福岡 2 - 3 FC東京 (15:00/熊谷陸/6,553人)
得点者:13' 大久保哲哉(福岡)、90'+3 石川直宏(FC東京)、94' 平山相太(FC東京)、98' 石川直宏(FC東京)、116' 丹羽大輝(福岡)

 あの京都戦から3週間。試合がない週末は寂しかったので、久々に東京が見れるだけで楽しみだった。この試合はいつもの仲間2人に、ロンドン駐在から一時帰国中の夫妻を交えての観戦。2年ぶりに東京の勝利を見れてよかったね!

 それにしてもなぜ熊谷なんだろう。福岡サポにとっては大変すぎるだろうと思うし、こんなところでやっても結局6500人ほどしか集まらないんだから、開催地の選定に疑問が残る。だって熊谷なんて大宮か浦和のファンしかいないでしょうに(帰りに栃木のシールを貼った栃木ナンバーのクルマを見たけど)。誰のためにここにしてるのかまったくわからん。それにしても熊谷がこんなに群馬よりだとは知らなかった。クルマを走らせていて雪化粧した山が見えたときにはびっくりした。

f0017246_234795.jpg 試合は東京らしく(?)失点してスタート。序盤はボールを回せてリズムが作れた。エンジンが掛かってきて攻撃に厚みを出して前掛かりになったところで、裏をとられてあっさり失点。リズムが良くなってきたところだっただけに、不用意な失点だった。今季の東京を象徴しているようないやな展開だった。そのあと点が入らないのも「らしかった」。またリズムも悪くなって、前に急ぎ過ぎたり、一発で裏を狙いすぎたり、焦ってたわけじゃないのだろうけど、五分五分ではなく、先制してちょっと落ち着いて構えている相手にあまり効果的でないプレーが続いた感じの前半だった。

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by vamos_tokyo11 | 2010-12-26 23:54 | FC東京

『ローマ人の物語 キリストの勝利』38~40 塩野七生

 ラス前。文庫本は年1回(3分冊)刊行なので来年で最後。

4101181888ローマ人の物語〈38〉キリストの勝利〈上〉 (新潮文庫)
塩野 七生
新潮社 2010-08-28



 やっぱり最後の方になってきて悲しい感じの本になってるのは仕方がないこと。それでもこのシリーズを読み続けているのはローマ帝国がどうやって終焉するかを知りたいという一点に尽きる。もはや娯楽本としての楽しさもほとんどなくなっている(苦笑)。

 今回の巻を読むにあたって興味津々だったのが、中学生の頃に「ゲルマン民族みなごろし」と覚えたゲルマン民族大移動(375年)で何がどうなったのか、ってことだったのだが、なーんにも描かれてなかった(笑)。むしろこの年代の前後でバルカン半島を蛮族に制圧されて、帝国が真ん中で割られてるという異常な状態が出現。これによって、ついに帝国が崩壊し始めてることが地図の上からも明らかになっていった。375年というのはこの前後の動きを含めたすべてのことだったのかなぁ。この辺りはググって確認するしかない。

 また、本のもうひとつの中心は、もちろんキリスト教の浸透について。コンスタンティヌス大帝のミラノ勅令以降、加速するキリスト教化のなか、ユリアヌスの抵抗などは興味深かったが、やり方のまずさもあって世の中の流れには勝てなかったということもよくわかった。ユリアヌスが奇跡的に優秀な人物であったとしても歴史の流れを変えられることはなかったのだろうか。そんなことを考える。

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by vamos_tokyo11 | 2010-12-24 23:55 |

『中澤佑二 不屈』 佐藤岳

 ささーっと読める本。

416371880X中澤佑二 不屈
佐藤 岳
文藝春秋 2010-08-27



 スポーツ新聞の中澤番記者(?)による中澤本。高校時代の恩師に会って聞いた話をまとめたり、中澤から聞いたブラジル時代の話を物語風にしたり、なんとかプロデビューしたあとワールドカップまで一足飛びに行く。ドイツで凹んで、田臥勇太との関係や南アフリカまで。ワールドカップ直後にタイミングよく出すにあたり、最後はワールドカップ中の逸話も盛り込んである。

 中澤のストイックさは有名だし、高校からプロに入る過程についても、もちろんその後の活躍についても有名な話ばかりなのでとりたてて目新しいことはない。それにそもそもプロの一線で活躍する選手というのはストイックに違いないものだ(だからこそ一流なのだから)。

 この本の中で初めて知ったことはふたつだけ。

 ひとつは、中澤は高校時代無名でもなんでもなかったということ。埼玉といえば高校サッカーの強豪校がひしめく地域だが、そのなかでも名の知られた選手だったらしい。周囲の指導者の間では既に有名だったらしい。そりゃそうだろな、という気もする。いくら足元が上手じゃなくても、一芸に秀でていたのだろうから余計に目立つだろうし、そりゃそうかと思った。

 それからもうひとつは今年のワールドカップ中のチームの中は雰囲気が悪かったということ。これはおもしろい。大会直前にキャプテンを外された中澤の心境と、中心メンバー(中村、楢崎)がスタメンを外されたいったことによりことによりチームの雰囲気は悪くて崩壊直前だったということ。まぁ、そっちサイドだけで取材すればそうだろな、と思わなくもないが、いかにもスポーツ新聞記者の穿ち過ぎな書き方に見えた。2010年に代表が始動したときから雰囲気は最悪だったわけで、その流れをぶったぎったような書き方には違和感を覚えた。というか、なんかここに関してはあんまり読む価値がない。中村や楢崎はそういうつらい状況に置かれながらもfor the teamで戦ってきたのにもかかわらず、それを貶めているような気がしてならなかったからだ。

 ブラジル時代によくしてもらった家族の話とか取材されていれば、また違った趣のある本になってたと思うのだが、いろいろごちゃ混ぜでとっ散らかった印象の本だった。雑誌や新聞記事の寄せ集めのような体裁で本としてはイマイチ。ワールドカップ特需を狙ったものだったからしょうがないか。ちなみに中澤選手の素晴らしさを否定しているわけではないのでお間違いなきよう。
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by vamos_tokyo11 | 2010-12-23 12:55 |

『大金持ちも驚いた105円という大金』 吉本康永

 おもろい!成毛眞ブログに載っていたので読んでみた。この人の薦める本(で自分が読みたいと感じたもの)はホント外れない。

4883204685大金持ちも驚いた105円という大金
吉本 康永
三五館 2009-05-22



 図書館で予約していて随分時間が経ってから読めたのだが、図書館から取り置きの連絡がきたとき、本のタイトルを見て、なんでこの本を借りたのか分からなかった。それくらいタイトルがしょぼい(笑)。でも中味はすごく楽しめた。

 還暦を前にして仕事(予備校講師)が減って、毎月40万円、計4000万円のローンが払えなくなりそうになり、「せどり」に活路を見出すというお話。こんなにうまくいくんかいな、と言うほど頑張って儲けていくのだが、つらい悲惨な生活と背景を感じさせないほど、文章が軽妙で面白い。ときどき笑ってしまうような記述があったりしてほんわかしてる。75歳までローンが残ってるのにな(笑)。

 成毛さんとこにも書いてあったが、やはりものすごい読書家(乱読派らしい)だからこそできる「せどり」の技なのだろう。うちの近くにもブックオフがあるのでちょっと真似したくなってしまうくらい簡単に書いてあるのだが、結構大変な作業なんだろなぁ。仕入れた本を在庫として家に置いてあるらしいのだが、本の重みで家が危険になるというような話もあったし、良い子は真似しないほうがよさそうだ。

 この本の売り上げでローンの返済期間が短くなったらいいですね、と思うのだが、私はこれを図書館から借りたので売り上げには貢献していない(苦笑)。Amazonでは中古価格も高いので、この本自体が「せどり」向きのようでなんかおかしかったりする。この本に興味を持った人は成毛さんのブログを読んでから読むことをおすすめします。
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by vamos_tokyo11 | 2010-12-22 22:23 |

『名波浩対談集』、と梶山の移籍話

 ちょうど梶山の移籍希望記事が出てたので。

4087805697名波浩対談集~日本サッカーが勝つためにすべきこと
名波 浩
集英社 2010-05-25



 読んだ本についてはまだ書いてないバックログがあるのだが、ちょうど梶山来夏移籍希望の記事があったので、この本のことを先に触れておこうと思う。

 この本はスポルティーバで連載されていたものを本にまとめたもので、名波浩が好きな選手に対談しに行くというもの。ワールドカップ前までの対談集だが、私が読んだのは11月。やべっちFCなんかを見てても話が上手な人なので、サッカーのミクロな話しなんかも対談相手と交わしており、名波ならではのインタビューに仕上がっていてなかなか面白い。

 どの選手との対談を読んでも面白いのだが、もっとも興味があったのはもちろんFC東京の選手。この本には今野と梶山が登場している。今野は2010年のリーグ開幕直前。開幕前の希望にあふれた感じが文面からも伝わってくる。今野の夢はリーグでの優勝。だんだんチームとして良くなっているというようなことが書かれているのだが、今となっては。。。その今野は海外移籍よりもJリーグで優勝したいということを書いていた。J2じゃなくてJ1で一緒に優勝の喜びを味わたいぞ。

 で、梶山。インタビューは2009年の11月末。名波の評価も相当なもので、それだけに1年通して活躍したシーズンがない、という厳しい突っ込みもあり、それだけ期待してよく見てるんだなぁ、ということがわかった。前めのポジションよりもボランチがやりやすい理由として、ボールに触りたいので、前にいると我慢できずに下がってきてしまうところを告白していた。インタビューの中でも海外移籍志望はハッキリと書かれていたので、今日の記事に唐突感は感じつつも大きな驚きはなかった。でもねぇ、このタイミングに言わなくても。天皇杯もまだあるわけだし。。。当然行けば応援したいけど、なんだか複雑な気分である。チームをJ1に上げてから行ってもらいたいものだけど、ヨーロッパでやるには夏に移籍するのが良いのは決まっている。だけどなぁ。。。梶山は海外で活躍できるだろうか。今のままでは足りない気がする。点を獲れるようにならないとすぐ戻ってくるような気がしてならない。下位クラブに行くと名波や小笠原のイタリア挑戦を思い出してしまう。果たしてどんなクラブが彼を獲ろうとしてるのだろうか。梶山のスタイルからして行くクラブで大きく成否が分かれることだろう。もしくは本田のように自分を変えないと。行くなら絶対成功してほしいし。でも行くタイミングは・・・以下無限ループ(苦笑)。
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by vamos_tokyo11 | 2010-12-17 23:55 |

第34節 京都×FC東京 We'll never walk alone.

 やっと現実感が出てきました。

12月4日(土) 2010 J1リーグ戦 第34節
京都 2 - 0 FC東京 (15:32/西京極/12,697人)
得点者:34' ドゥトラ(京都)、90'+1 ディエゴ(京都)

 この日キックオフの時刻に京都駅にいた。行き先は西京極ではなく、実家のそばの病院。11/25に倒れて、12/6に手術することになっていた父を見舞い、看護する母をサポートしに行った。京都駅から西京極と反対方向に奈良へ。実は、前節の山形戦も実は奈良から帰ってきての観戦だった。

 奈良の実家に着いてテレビを付けると前半が終了。BS1で神戸の先制、東京の失点を知った。後半の途中まで経過を追ったがその後病院へ。試合終了後に病院で受けた仲間のメールでJ2へ落ちたことを知った。月曜日には父の大きな手術が待っていたこともあり、京都戦の頃、我々家族は非常にナーバスになっていた。だから正直なところ、この週中までは、別に死ぬ(クラブが消滅する)わけじゃないし。。。という気持ちであった。当日の夜、KBS京都が録画放送をしていたので、失点したあたりから試合をぼんやりと見ることができ、試合の中身は大方理解していた。この日は自分にとってFC東京よりも大事なものがあるんだということを再認識した日だった。

 ところが昨日MXでホットラインを見て、なんというか、喪失感みたいなものを感じた。試合後の選手の挨拶の映像や、Jリーグアワォーズでの権田のインタビューを見て、ぐっと来るものがあった。選手が出すコメントにおいて、ファンに言及するものがたくさんあったが、それらが偽りでないということを強く感じた。京都に行って、到着するバスに歌い続け、試合中はもちろん、試合後に歌い続けたファンは本当に素晴らしかった。今朝、ようやく録画しておいたスカパーの中継を見なおした。京都の社長挨拶のときに東京の歌が邪魔していたようで、京都の人には申し訳なく感じたが、たぶん、その頃、選手がファンの前でうなだれていたのだろう。

 ■ 試合とこれからのこと

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by vamos_tokyo11 | 2010-12-12 00:44 | FC東京