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第26節 富山×FC東京 J2おもしれーじゃねーか

 e2録画で今頃見終わった。

8月28日(日) 2011 J2リーグ戦 第26節
富山 1 - 0 FC東京 (18:04/富山/8,663人)
得点者:34' 黒部光昭(富山)

 前半の富山はすごかった。サッカーが45分1本勝負の試合みたいなテンションだった。前からのプレスを徹底して、先制するまでこれをやり続けてた。40分くらいまでは足も止まらずすごかった。ディフェンスはしっかり連動してたし、東京のボール扱いの癖みたいなものもよく理解したうえで挟み込んできてた。失点したところはスライドして徳永が黒部に付いていて、もっさりしたワンツーで黒部が動き出したところを、一瞬休んだ徳永が置いていかれたもの。今野が代表で離れても徳永のCBはやめといた方がいいな。

 2試合連続でテレビ観戦だから、全体が見れてなくて半分想像が入っているというのを前提にして攻撃について考える。この2試合、とくに富山戦ではセザーがトップに居るサッカーをルーカスの場合にも同じように当てはめちゃってるんじゃないだろうか。セザーって自由にサイドに動いて、流れてプレーするスタイル。それにたいして今のルーカスは動かない(スタミナの問題で動けないのだろう)。これまではセザーが流れたところに羽生や梶山が飛び込んできてたけど、真ん中でフタされてるから流動性も落ちてボールが外側だけを回ってる感じになってた。そう、まるで城福時代末期のようなサッカーだった。

 先週から1週間あったのだからこのあたりを意識してルーカスシフトを敷くことは出来たと思う。前と同じサッカーをしたいのなら、ルーカスじゃなくて達也と・・・いないのか(笑)。ヤザーも出場停止だったからなぁ。次節はW達也でいいんじゃないかなぁ。まぁ、あの監督はルーカスを使うんだろうけど。他に、梶山は夏ばてなのか、ほんとに精彩がなかった。後半の終わり頃報復気味のファウルを受けて、その後切れ気味に走り回ったとき以外はほんとにイマイチ・・・。永里や坂田を前やサイドで使うなら、草民ボランチでちょっと相手の目先を変えてみるのも良いと思う。でもまぁ、監督は変えてこないんだろうけど。。。

 それにしてもJ2、ほんとに甘くないな!前半そこそこにチームの型が見えてきて結果が付いてきたと思ったら、2周目に入って相手の研究もすごくて必死に戦ってくる。それぞれにチームの個性も強烈だし、いまさらながらにJ2は面白いと思い始めてきた。どこの上位のチームも簡単に抜け出せなくて、中位以下が意地を見せる。2・3年前のJ1みたいだ。リーグ戦はこうでなくっちゃ。チームの真の力はこれから問われるし、底力が問われるのはもっと先だ。
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by vamos_tokyo11 | 2011-08-30 00:12 | FC東京

『影響力の武器』 ロバート・B・チャルディーニ

 名著。

4414304164影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
ロバート・B・チャルディーニ 社会行動研究会
誠信書房 2007-09-14



 本って昔出たもので、今も読み続けられているものが信頼できるものだと思っています。自分の持つ限りある時間の中でどれを読もうか、と考えるのは悩ましい問題だけど、その中で時間というフィルターを通して選別されてきた本には信頼を置いています。この本もそういう本。何年か前にも図書館で借りて読もうとしたところ、分厚さに尻込みしつつ、気づいたら返却日が来て読まずじまいでした。今回、『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』(橘玲)で言及されていたので再びチャレンジしました。

 返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性、は人間に対して、カチッ・サーが働くというお話。結論だけ読んでもエッセンスはばっちりだが、本の中に出てくるエピソードが面白く、その部分がこの本のよさなのかもしれない。本の詳細は検索すればあちこちに内容が(わりと詳細なものが)出てくるので割愛。目次をメモ代わりに。

1.影響力の武器

 ・カチッ・サー
 ・てっとり早い方法に賭ける
 ・利益を得るのは誰?
 ・柔道

2.返報性
 -昔からある「ギブ・アンド・テーク」だが・・・・

 ・返報性のルールはどのように働くか
   返報性のルールの威力/返報性のルールのために、
   知らぬ間に恩義を感じてしまう/返報性のルールは、
   不公平な交換を引き起こす
 ・譲り合い
 ・拒否させた後に譲歩する
   情報のお返し、知覚のコントラスト、そしてウォーター
   ゲート事件の怪/承諾するも地獄、断るも地獄/わ
   たしの血をどうぞ。また必要でしたら、お電話ください
   /うま味のある、秘密の効果
 ・防衛法
   ルールを退ける/敵をいぶり出す

3.コミットメントと一貫性
 -心に住む小鬼-

 ・一貫性のテープが回る
   一貫性を保つことの便利さ/一貫性にしがみつく
   ことの愚かさ/探す人と隠す人
 ・コミットメントが鍵
   頭で考えることと心で感じること/行動のもつ魔術
   的な力/自分で決めたこと/支えとなる脚をつくる
   /公共の利益のために
 ・防衛法
   胃から送られるサイン/心の奥底からのサイン
 
4.社会的証明
 -真実は私たちに-

 ・社会的証明の原理
   他者がもたらす力/大洪水の後に
 ・死因は・・・不明(確なこと)
   科学的研究/あなた自身が犠牲者にならないた
   めに/たくさん人がいても、その中から一人だけ
   人を選ぶこと
 ・私のマネをしなさい・・・サルのように
   死に至るサルのまね/サルが住む島
 ・防衛法
   自動的な行動に気をつける/よく見渡すこと

5.好意
 -優しい泥棒-

 ・友だちになるのは、影響を及ぼすため
 ・あなたを好きになるのはなぜ?その理由を考えてみよう
   外見の魅力/類似性/お世辞/接触と協同/
   学校へ戻って
 ・条件づけと連合
   パブロフの名前はベルを鳴らすか?/ニュース・
   天気予報からスポーツの世界へ
 ・防衛法

6.権威
 -導かれる服従-

 ・権威のもつ影響力の強さ
 ・盲目的な服従のもつ魅力と危険性
 ・内容よりも姿形が重要
   肩書き/服装/装飾品
 ・防衛法
   本当に権威のある権威/ウラのある誠実さ

7.希少性
 -わずかなものについての法則-

 ・少ないものがベスト
   数少ないものの価値/数量を限定することの効果
   /時間の制限
 ・心理的リアクタンス
   大人が示すリアクタンス:愛、銃、そして洗剤
   /検閲
 ・最適の条件
   新たに生じる希少性:貴重になったクッキーと市民
   の争い/希少なものを求める愚かな競争
 ・防衛法

8.手っとり早い影響力
 -自動化された時代の原始的な承諾-

 ・原始的な自動性
 ・現代の自動性
 ・近道は神聖なもの


 子育てに参考になったのが一貫性に出てくるこの箇所(p156)
 重要なのは最初に望ましい行動をとらせることができ、同時にその行動に対する責任は自分自身にあると子どもにかんじさせることができるような理由を用いることなのです。

 いけないことを注意するときに「嘘をつくとえんま様に舌を抜かれるよ!」と脅すのではなく、自分の意志で嘘をつくことはいけないことだ、こと思わせるようにしないと何度も同じことを繰り返すというお話。自分の意志で決めたことは継続性があるというコミットメントと一貫性の力は老若男女を問わず発揮されるらしい。
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by vamos_tokyo11 | 2011-08-28 08:47 |

第25節 栃木×FC東京 あのミスはだめ

 e2で追っかけ再生。日曜日だと生中継される。

8月21日(日) 2011 J2リーグ戦 第25節
栃木 2 - 1 FC東京 (18:03/栃木グ/9,953人)
得点者:11' サビア(栃木)、79' 水沼宏太(栃木)、90'+5 鈴木達也(FC東京)

 ここを勝って首位固め、というところでの敗戦。でも不思議と負けても仕方がないか、と思えるような試合の流れだった。スタジアムが球技専用だったのを知らなかったので、試合前から雰囲気が良くてびっくり。でも1万人入らない&サッカー専用ではなく、球技専用のようだった。そして芝が異常に悪くてびっくり。これはプロリーグの芝じゃないよな。。。そんないろんな発見のある試合前だった。

 試合中はイライラ。試合内容ではなくスカパーのカメラワークが最低。なぜかめちゃくちゃ寄せて部分を撮る映像の連続で全体感がさっぱりわからない。イライラした。サッカー中継の拙さは、どうしてこう改善しないのだろうか。やっつけで撮るだけのカメラマンとスイッチャーなのか、ディレクターなのか、あれがいいと思っているのだろうか。何年経っても改善しない謎。

 で、試合だが、やってはいけないミスで先に失点してしまった。やってはいけないというのは、あれが最初のミスではなかったから。試合の流れの中で、あの時点で早くも2度目の大きなピンチだった。芝が悪くていつものようにプレーできないのであれば、それなりのプレーでしのいで欲しかった。

 点を取られた後はいつものようになんとか崩そうとするプレーが続く。これはこれでよかったのだろうが、気になったのはやっぱり後半の交代にからむ采配。ずーっと梶山のプレーが良くないように見えたのだが、代えたのは羽生。この試合でもポイントになるいい働きをしてたと思ったのに。。。そして高橋を鈴木と交代させて最終ラインとFWが離れてしまった(らしい。テレビではよく確認できず。解説者が言ってた)。まぁそれでも1点取って次につなげたのは確かに良かった。切り替えて富山戦勝ってほしい。ちなみに栃木の素晴らしさについては松田監督のコメントに凝縮されてるので割愛。

 さて、この試合の中継でもうひとつ嫌だったのが城福、水沼のW解説。ふたりとも監督の采配・戦術には文句を言えないポジションでもあり、無難な解説に終始。息子のゴールにだってマイクの前で大喜びできないだろうに。なんなんだろ、このキャスティング。スカパーとしては突っ込んだ解説がなく物足りないし、民放だとしてもキャスティングだけで盛り上がりに欠ける演出だし、中途半端この上ない実況だった。負けたから俺の気分が悪かっただけではないと思う(笑)。そういえばスカパーとの契約は今年でいったん切れる。来年から中継体系はどうなるんだろな。
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by vamos_tokyo11 | 2011-08-24 23:42 | FC東京

『40代を後悔しない50のリスト』 大塚寿

副題はちょっとイカサマくさい。別に1万人のを統計的に分析してるわけじゃないし。。。

447801383740代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則
大塚 寿
ダイヤモンド社 2011-02-18




 Amazonの書評が酷過ぎて笑えるのだが、酷評してる人たちはこの手の本に期待しすぎなんじゃないだろうか。タイトルでハードルあげてる気もするし、まぁ自分もタイトルで釣られた口だけど、数箇所でも参考になるところがあればいいんじゃないのかね。会社の先輩の話を聞く程度に読むのであればこんなに酷評することもないと思う(笑)。以下は自分にとって参考にすべき、と思った箇所。


・四半期ごとに会社に対して貢献できたことを書き出す(P97)
  会社や組織に対して貢献できたことを箇条書きにする
  目的は自分の実力のチェック
  これって30代や20代の頃からやっておいたほうが自分の成長がわかっていいかも

・相手の心を動かす「伝達力」(P109)
  コピーライターでなくても、相手の心や気持ちを動かすことが必要
  キャッチーな言い方でより相手を動かす、というのは自分にはできていないこと。
  ネタ本として以下があげられていた。
   『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木康之/日経ビジネス人文庫))
   『ロスチャイルド家の上級マナーブック』(伊藤緋沙子訳/光文社文庫)

・企画書や提案書には「数字」を盛り込む(P123)
  これはわかっちゃいるけど、調査が億劫でサボってしまうところ・・・
  これを機に「ここが肝要!」と忘れないように。ここにパワーを割こう。

・定年してやりたいことがわからない(P152)
  これは悲しい、けどよくわかる。父親とか見てるとやっぱり仕事が中心だった人生だと思うから。
  そこで勧められているのが「やりたいこと」を探すのではなく「時間ができたらやることリスト」を作成する、という手法。
  このリストは「やりたいこと」という漠然とした問いを小分けにした考え方なので、
  この延長線上に「やりたいこと」がひろがっていくはず、と。
  これは的を射てると思った。
  自分にこんなことはないと思うけど、FC東京以外のことも書き出しておかないと。。。

・「キーワード」「キーフレーズ」(P172)
  本文ではここに「エピソード」が入ってセットになっているが自分に足りないものとして2つ。
  「キーワード」とかうまい「タイトル」を考えるとか苦手だ。
  これは上述の「伝達力」と同じ話。

・通勤電車の中は「フィードバック時間」にあてる(P186)
  なかなかこれはいいアドバイスだと思った。
  少し前は勉強にあてていて、今はもっぱら本、ではなく睡眠(苦笑)がほとんどだが、
  振り返りの時間にあてるというのはとても良いと思った。
  仕事だけじゃなくて人生設計や目標についてもこの時間を使って振り返ることをあげていた。
  「フィードバックの時間があるからこそ、実力が自分の中にたまっていくのです。実力を熟成させる時間と考えてください」
  というのはなるほど、と。
  自然とやってるような気もするが少し意識してやってみるか。

・「ばっかり読み」する
  あるテーマの類似書を10冊くらいまとめて読む方法。
  これをやると最大公約数的に重要なことが把握できるようになる。
  とあるのだが、これはまぁ、本をビジネスに役立てようという人のやり方だから、自分はちょっとちがうかも。
  多少はやってるけど、まぁ参考程度にしておこう。


 他に、長いものに巻かれろとか、子育てしっかりやろうとか、介護についての考え方とか、副業しとけとか、色々あるのだが、それぞれそれなりに自分で意識してやっていることだったので納得こそすれども参考にはならなかった(副業はやってないけど)。みんなおんなじ悩みを持ってるよね的なごく当たり前のことが書かれている。

 それにしてもこういう本ってそれなりに売れるんだろうな。著者がメンターだといってる藤原和博氏も同じような本を出していたし。両方リクルート出身なので、「こういう本出したら売れるぞ」とかアドバイスしあったりしてる絵が目に浮かぶ。。。
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by vamos_tokyo11 | 2011-08-21 07:12 |

「青赤通信Vol.3」から読み取る内部事情

 SOCIO宛なのかクラブサポートメンバー宛なのかわからないが「青赤通信Vol.3」が送られてきた。

 その中身が面白かったのは巻頭の今野×羽生の対談。今シーズンの前半の不調からどのように立て直してきたか、その過程における選手たちの気持ちがよく伝わってきた。きっかけは草津戦での敗戦だったとのこと。メモを読み直して思い出したが、そのひどさはテレビ画面を通じでも感じられたわけで、やはり選手の間での思いは相当なものがあったようだ。この敗戦があって選手たちが真剣に話し合うようになったらしい。厳しい言い方かもしれないが、「なるほど、やはりJ2には落ちるべくして落ちたんだな」と思わずにいられなかった。「おまけにJ2に落ちてもなお、危機感がなかったのか」という驚きもあった。

 そして話は羽生の富山戦でのゴールから今の状況につながっていく。一番のミソは全く監督の話が出てこないということ。チームを立て直すにあたり、普通は監督からの指示やアドバイス、戦術的なものから個人的なものまでいろいろと出てきそうなものだが、一言も触れられていなかった。いやはやこれをどう考えるか。

 実は表紙裏には阿久根社長がプロとして「自立」することについて書いているのだが、これと何かシンクロするものを感じた。監督ネタなしの対談について、それは選手が自立して成し遂げたチームの成長とみることができた。これは、チームビルディングはなんでもかんでも監督頼みだった(ように見えた)城福時代と比べると、立派なリーダーがいないと選手の中から自発的に声があがってチームができあがっていくという、なんとも皮肉な話にも見えた。「自立」というキーワードでみると、果たしてどちらが良いのか。。。ただ、そういうことが許される時間的余裕はJ2だからこそあるのだろう、という気もする。。。(ただし、最近の試合の攻守の切り替えの素早さ、特にボールを奪われた後のディフェンスへの意識の高さは大熊監督の指導によるものだと思っているが)。


 おまけ

 阿久根社長の「社長からのご挨拶」は好感が持てた。前社長のときによく見られた達成不可能な営業目標を掲げるわけでもなく、チーム・クラブを強くするために必要なことを自身の言葉で語っていて、それに向かって真摯に取り組んでいく姿勢が見えた。
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by vamos_tokyo11 | 2011-08-20 19:55 | FC東京

『津波と原発』 佐野眞一

 本の中身は 津波:原発=1:3

4062170388津波と原発
佐野 眞一
講談社 2011-06-17



 『東電OL殺人事件』の著者による3.11後のルポ。最近、東電OL殺人事件の再審請求が出て、実にタイムリーだ。当時井の頭線の神泉駅の近くに会社があったので、あのあたりの記憶とともに思い出されて妙な気分になった。この本の細部はよく覚えていないのだが、勤めている会社の近所であり事件現場の前を通ったことがあったことも思い出した。

 さて、『津波と原発』だが、ここでしか知りえないような情報というか、人間の生の声というのが読めて、なかなか得がたい経験ができた。

 津波に関しての記述だが、著者にとっては身内が亡くなったわけでなく、知り合いのオカマが無事だったとか、そういう視点で書かれてるのでその恐ろしさの割にはカラっとした書かれ方だ。そこに違和感があった。”おかまの栄坊”のたくましさはそれはそれでいいのだが、それが代表的な被害者として描かれていることに非常に違和感を感じた。逆に被害の最たる職業として漁業関係者にインタビューしたものを載せていて、これについては鋭い視点だと思った。

 原発については紙幅を費やしている。『東電OL~』の話ではないが、まさに東電が絡んでくるのでこの人にとっては大の得意分野なのだろう。当時の取材であったこと東電に対して感じたことがそこかしこに書かれていて、それは最終的に「原子力ムラの悪い構造」という開沼博の言葉で代弁されている。

 全体の3/4を費やして書かれているだけに原発関連は中身が濃い。正力松太郎が原発誘致をプロデュースしたことから、堤康次郎が戦後まもなく3万円で購入して塩田に使用していた土地を、1964年に3億円で東電が買収し、福島県知事や双葉町長が原発誘致に邁進する話が興味深い。「経済浮揚のカンフル剤だと思っていた電源三法交付金が、覚せい剤に変わるのはあっという間だった。」(P233)という表現はまさに正鵠を射ているが、それは為政者に交付金以後のビジョンがなかったからだろう。地元にこれといった産業のない街を豊かにするために手っ取り早い方法だったわけだ。ちなみに補足として以下が書かれている。
「電源三法交付金は発電所の工事開始から運転開始の5年後まで正規に払われるが、6年目以降は大きく減額する。新たに電源三法交付金を支給してもらおうとすれば、原発を新規に建設しなければならない。現双葉町長の井戸川克隆が、三ヶ月間給料ゼロの窮地に追い込まれながら、7,8号機の増設に大きな期待をかけていたのも、そのためである。」
見込みでお金を使ってしまい財政難に陥っているというアホな話。

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by vamos_tokyo11 | 2011-08-20 01:59 |

『心はどのように遺伝するか』 安藤寿康

 読みやすかった。

4062573067心はどのように遺伝するか (ブルーバックス)
安藤 寿康
講談社 2000-10-20



 ダーウィンと”いとこ”のゴールトンの話を枕にして、遺伝子と遺伝の関係や双生児研究の話など非常にわかりやすく面白く書かれている。ピンカーほどアグレッシブではなく、遺伝とは環境も十分に影響するのだというマイルドな主張は、自分にとって非常に受け入れやすいものだった。

 この本で知ったことは、心や頭脳は遺伝するが、決してある特定の遺伝子があるわけじゃないということ。複数の遺伝子が組み合わさって、それらが性格などにあらわれているので、そのパターンが遺伝しているということだ。当然アスリート同士の子どもはアスリートの資質を持つ可能性が高いが、組み合わせによってはトンビが鷹を生むことがあるということ。

 ちょっと気になった主張がp211のこの部分。
 教育とは人間の遺伝的制約を「乗り越えて」環境によって人間の可能性を開花させることではないということだ。遺伝的な条件を背負う人間に対して、その遺伝的条件の発現の場を与えているのが教育なのである。ないから与えてやるのではない。もともと持ち合わせていたものに使う場を与え、それを使用する中で自らの発達しを促しているのが教育なのである。

 この話はちょっと怖い。言ってることはこの本の中に書かれている実験からその通りだと思うのだが、教育により、低いレベルを一定のラインに引き上げクリアすべきであり、この考え方を安易に認めると、「言い訳」だらけの教育者と学習者だらけになるような気がする。そもそも個々人にある遺伝的制約をどのように計るのかというところにも疑問が残るが。ただ、自分の仕事上の経験でも、こういったことはママあって、いくら刺激しても反応しなかったりすることも多く、諦めたくなることも多々あるわけで、これを「言い訳」に使いたくなるし、やる気のない子やできない子をみると「しょうがないかな」と思うわけで・・・。難しい問題だな。。
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by vamos_tokyo11 | 2011-08-18 21:49 |

『人間の本性を考える』 スティーブン・ピンカー

 長かった。。。

4140910100人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)
スティーブン・ピンカー 山下 篤子
NHK出版 2004-08-31



 『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』の中で、人間の性格や能力は遺伝子で全部決まってしまってるんだという主張があって、そのなかで「証拠」として出されていた本。ほんとにそんなこと言ってんのかとか、科学的にほんとうにそうなのかとか、とにかく気になって仕方がなかったので読んでみた。

 この本、3冊に分かれてる長い本で、おまけに翻訳本かつ、これまた冗長な修飾が多くて読むのに難儀した。というか、どうでもいいところはかなり飛ばして読んだ。どうしてアメリカ人の書く本てのはどうでもいことにやたらと紙幅を費やすんだろう。本を分厚くした方が買うときにお得な感じでもするんだろうか。

 で、気になる結論だけど、至極当たり前のことが書かれていた。つまり、人間は生まれてきた時点で、遺伝によって性格が決まっていて「ブランク・スレート」(空白の石版)ではないということ(原題は「The Blank Slate」)。身体的特徴を遺伝によって継承するのであれば、心や知能の部分も親から引き継いでいるというのは当然といえば当然だ。(とこの本に書かれている)

 子どもを持つ親なら当たり前のことが書かれている。生まれたときから個性ってあって、他の子と比べると全然違う(違ってた)。子どもはなんでこんなにいうこと聞かないんだろうとか思うわけだが、そりゃ「お前の子だからだろう(笑)」ということで、当たり前なのである。ほんとに生まれたときから全然違うんだから、そんなこと言われなくても、と思うのだが、当たり前のことに気づかなかったし、というかあんまり深く考えたこともなかったが、世の中的にも優生学(優生政策)の問題などがあるわけで、こういうことを科学的に立証しないと(立証しても)世の中的には認められにくいことなのかもしれない。

 優生学の問題だけじゃなくて、双生児の研究から、子どもが育つのに親のかかわりは意味がないかのような話が出てくるのだが、それは『子育ての大誤解』(ジュディス・リッチ ハリス)の記述を引き合いに出して、「意味がないわけがないじゃないか!」とまとめている(そりゃそうだ)。僕がもっとも知りたかったことが書かれていたここが、自分にとってのエッセンスだった。

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by vamos_tokyo11 | 2011-08-15 23:50 |

第24節 FC東京×草津 以前の1-0とは違う1-0

 安定感、増してきました。

8月13日(土) 2011 J2リーグ戦 第24節
FC東京 1 - 0 草津 (18:34/味スタ/20,790人)
得点者:69' ロベルトセザー(FC東京)

 前節の岐阜戦はe2で観戦。週中には日韓戦で見たことのない圧勝(1点目の香川!あんな選手、日本人で見たことがない!!)にU-23エジプト戦(草民出場なく残念)と盛りだくさんだったが、ブログに時間がまったく割けなかった。

 で、草津戦。

 いま、J'sGOALの選手コメントを読んでから書き始めたのだが、今回のコメントは全員(草津の選手を含めて)、すごく示唆に富むコメントで面白かった。あらゆる角度から、試合の中身と現在の東京の立場とプレースタイルが現れていて非常に興味深い。自分の感想は以上です、ってブログを終わらせられるような(笑)。いやー、おもしろいなー。

 自分の言葉で少しメモしておくと、、、

 草津の守備の入がすごくよかった、けれども東京のパス回しが非常に効果的だったので前半20分くらいから相手を押し下げて(草津が疲れてきて)、自分たちの圧倒的なペースにすることができた。試合開始に森重が逆を取られたときはビビったけど。後半はさらにそれが効いてきて、決定的なシーンが増えたけど、なかなか点がとれない。それでもきっちり得点して、最後は零封したところが素晴らしかった。首位のチームらしくなってきた。

 後半30分すぎくらいから、追加点を獲りに行くのか、1-0のまま終わらせるのか、といった点について、選手間で少し認識があっていないように感じた。守備のときにナオとルーカスが前目に残って中盤以降と距離が空いてしまったり、ずるずる下がって守る場面が増えてきたり(そんなとき決まって前に飛び出して追いかける羽生に感動)、ちょっとチグハグな感じがした。これも40分くらいからはハッキリしてきたのだけど。

 しっかり危なげなく1-0で勝つなんて首位の風格がチームに出てきた感じ。それでも選手や監督がまったく油断してないところにニンマリしてしまう。そんなところも首位のチームというか、勝者のメンタリティを持つチームという感じが出てきた。目標はJ1復帰じゃなくて、J1での今の柏のようなポジションなわけだから、自分も間違えないようにしないと。それにしてもJ2で2万人超のお客さん。J2であっても、やっぱり勝つ方がお客さんは入るってことなんだろなぁ。
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by vamos_tokyo11 | 2011-08-14 09:35 | FC東京

『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』 辻野晃一郎

 題と中身がマッチしてない。売るための題名が著者のイメージを下げてるかも。

4103288213グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
辻野晃一郎
新潮社 2010-11-22



 題名を見るとグーグルで必要なことってなんだろう、って思うわけだが、そういうことを教えてくれる本ではない。本の大部分は著者がソニーでやってきたことを振り返る「私の履歴書」みたいな内容だった。すごく才能があり、努力家で負けず嫌いで優秀な人というのは、この「履歴書」の中で伝わってくるし、ソニーの中でいろんな苦労や対立があってプロジェクトXみたいな部分もあって、まぁまぁ面白いのだが、このあたりは自分的にはそんなに大事なところではなかった。(書き方の問題もあるかもしれないがそれほど興味がそそられなかった)

 自分的に一番面白かったのは、ソニー時代の話でもなく、ソニーのあとのグーグルでの話(こちらは短い)でもなく、グーグルもやめ、この本のために書かれている、最後の章(第十一章)だ。この中で著者が考える日本の企業のあり方を示し、そういう仕事をしていきたい、と書かれているところこそ、この本のエッセンスだろう。そこまでに至るソニー社内の人間ドロドロの話などは自分にとってあまり面白くなかった。文章もちょっと硬いというか。きっと、とても真面目な方なんだろう。未来に対して語っているのだが、この章をもっと充実させてほしかった。そういうビジョンのある方のようなのでなおさら。

 構えてる感じの本よりも、きさくな感じで書かれている著者のブログの方が親しみやすく面白い。そういう意味では、ちょっと残念な本だ。
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by vamos_tokyo11 | 2011-08-06 00:07 |