『蝿の王』 ゴールディング

4102146016蠅の王 (新潮文庫)
ウィリアム・ゴールディング William Golding
新潮社 1975-03-30



昔から読もうと思っていてやっと読了。
後半の描写はまさに烈火の如く猛烈な勢いであった。
これがとても少年の本とは思えない。主人公たちが少年なだけだ。
新潮文庫の解説は非常に良かった。が、もし先に読んでたらネタばれがひどい。最後に読んでよかった(笑)。
しかし恐ろしかった。人間の本質とはこういうものなのだろうか、と思いつつもラーフの知性も人間のものだろうと思ってしまう。しかし少数派である。これが、何やら真実を表しているような気もする。


2015/9/29読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:39 |

『意識はいつ生まれるのか』 マルチェッロ・マッスィミーニ

4750514500意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論
ジュリオ・トノーニ マルチェッロ・マッスィミーニ 花本 知子
亜紀書房 2015-05-26



今年一番の本。

意識とは何か?
脳の役割とは?
意識があるかないかはどうやって判断できるか?

これらの誰もが不思議に思うことを解明しようと挑戦している。
それを非常に体系立てて分かりやすく、専門外の人間にも分かる平易な言葉で、物語のように紡ぐ。


2015/9/14読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:36 |

『東京百景』 又吉直樹

4847091795東京百景 (ヨシモトブックス)
又吉 直樹
ワニブックス 2013-08-26



100箇所の場所をタイトルにしたエッセイ。
自分的にも馴染みの場所がたくさん出てくるし、文章にお笑い要素もあって非常に面白かった。
そんな中でも「七十六 池尻大橋の小さな部屋」は青春の恋愛エッセイでグッとくる。


2015/9/4読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:23 |

『定刻発車』 三戸祐子

4101183414定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)
三戸 祐子
新潮社 2005-04-24



タイトルから想像できないほど奥深い。
日本の駅間の短さを江戸時代や奈良時代にまで起源を求めたり、定時運行の理由を日本の文化的背景から解き明かす。

どうしてここまで定時運行に拘るのか、というのは社会の要請でもあり、鉄道会社の意地でもあるように読めた。ただ、今後は変わっていくかもしれない、というのが著者の見通し。
ラッシュ時間帯の新宿駅のドキュメント的な描写も面白い。


2015/9/9読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:16 |

『出世する部長の仕事』 安藤浩之

4799104179役員になる人は知っておきたい 出世する部長の仕事
安藤 浩之
すばる舎 2015-05-21



目新しいものはないというか、そりゃそうだろなというものが羅列しており驚きはない。
ただ、書かれていることが全て高度に実行できるかといえば、それが難しいわけであり、そこには何も助けになることは書いていない。問題は千差万別でもあり、書けるわけでもないだろうが、その意味でこの本は参考にならない。

そもそもこの本を手にとって読むような部長はこの本から得るものはないと思うので、時間の無駄だろう。
そう考えると、この本のターゲットはいったい誰なのか?たぶん、20代の役付になる前の若者たち宛だろう。それくらいの中味であった。
最後にある20の問いについては良いと思った。以上。


20150827読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:14 |

『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』 エマニュエル・トッド

4166610244「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)
エマニュエル・トッド 堀 茂樹
文藝春秋 2015-05-20



やや期待はずれ。

EU圏をドイツが支配していて、ベネルクスのようなドイツ圏とフランスのような自主的隷属国(著者はフランス人)、ポーランドのようなロシア嫌いの衛星国、南欧のような事実上の被支配者国などを足し合わせると人口、経済規模でアメリカを上回る。これをドイツは意図して動いている。という話は面白いし、ヨーロッパに対する見方として参考になる。

ただ、文中に都合の良いデータ解釈や恣意的なグラフが出てくるので胡散臭さを感じさせる。もともとネットのインタビュー記事を集めて翻訳したとあるように、本にすると陳腐な内容。話し言葉であるために口を滑らせたかのような表現もあり、客観性に欠けるところも。

EUがドイツに支配され、ますます発言力を大きくしてきている事実は分かる。しかし、本文の中でアメリカに対するドイツという捉え方はありつつも、現実は本書の分析よりももっと大きくなっている中国があり、世界をドイツとアメリカで語ろうとするのは無理がある。

ドイツをアメリカ以上に差別的だと捉えたいるのも無茶だ。ドイツ人以外はドイツ連邦議会の選挙に投票できないから、という。しかしこれはドイツの問題というよりもEUの問題であり、論理のすり替え。ここで分かるのは、いかにEUが限界に近づいているかということだろう。


2015/8/19読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:11 |

『世界地図の中で考える』 高坂正堯

4106001128世界地図の中で考える (新潮選書)
高坂 正尭
新潮社 1968-09



時代を超えて読まれる本はいろいろ含蓄があるってのをまた感じさせられた。

p120-121 アメリカの強さ
ダイバーシティ、混沌の効能を端的に表している
第三部 文明の限界点
インドを支配しながら旧習を破壊改革せず放置し統治したイギリスに対し、自らの制度価値を押し付けて統治するアメリカ。この違いを説明しつつ、正解はないことを語る。
アメリカの戦い方=物量で整地するように押しつぶして行くやり方ではベトナム戦争はむりだった。日本で成功したやり方も南ベトナムではあてはまらなかった。

第四部
多様性を大事にする欧州、特にフランス。戦後、超大国アメリカの出現、帝国の成立に反対してきた。それは、軍事的にも経済的にも世界を圧倒すると皆アメリカのコピーとなり、尊厳と誇りを持ち続けることが困難であるから。「人間性を破壊する」危険を持っている。
現在のアメリカの状況を見れば影響力が落ちてきたので喜ばしいということになるのかもしれないが、世界が小さくなり互いに強く影響している社会であることを問題視しているので、インターネットのある現代は別の意味でよりアメリカの影響を受けていると言えるのかもしれない。

第五部
よく魚を与えるより魚の取り方を教えるべきという言い方をするが、それだけでは何も実現しないことが分かる記述。
つまり、新しい文明に適合していくためには社会制度を変えなければならないが、それは内側から変えるしかなく、他国がどうこういっても変わらないということ。食糧不足のインドで農業人口を増やそうとしても、カースト制が邪魔になって(カーストが違うと一緒に働けない)実現しないが、カースト制を破壊するようなことは外からはできないし、内からも容易でないという話。

人は豊かな生活を送りたいが、それは与えられるものでは満足せず、自ら作りあげるものでないと不満がたまる。当時の学生運動はこの漠とした不安を現したものと評している。経済的に豊かになれば幸せになれるわけではないというのはこの頃から言われていたことがわかる。

2015/8/14読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:07 |

『新・投資信託にだまれるな!』 竹川美奈子

4478027625新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信
竹川 美奈子
ダイヤモンド社 2014-05-23



基本的には新しい情報はなく、自分にとっては復習の範囲内。
ただ、4資産分散して10年保有した場合のリターン表は分かりやすかったし、どこからでもプラスになるのは資産分散の効用に説得力があった。自分にとっても安心材料。
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 16:00 |

『はたらきたい。』 ほぼ日刊イトイ新聞

4902516322新装版 ほぼ日の就職論「はたらきたい。」 (ほぼ日ブックス)
ほぼ日刊イトイ新聞 板尾 創路 ピエール瀧 天久 聖一 浜野 謙太[SAKEROCK] 金井 壽宏 河野 晴樹 しりあがり寿 みうらじゅん 矢沢 永吉
東京糸井重里事務所 2010-04-26



しりあがり寿
何が大切か、を共有できるかどうか
自問自答する、
自分だけの悩みに向き合う

働くことの意味が詰まっている。欄外の吹き出しを含めてこれでもかってくらい。
例えばP172重松清「仕事って、たぶん、自分の居場所を好きになるところから、始まる」
昔、なんで働くんだろうって考えてた時期に読んでたらすぐに腹落ちできただろうな。

p184
何をいちばん大切にしているか、
10年後どうなっていたいか、なんて無理がある
キャリアの節目だけは自分で選びとる

矢沢永吉
上がりたい、という思い
どんな職業でもある気持ちを丁寧に汲みとって表現する矢沢永吉かっこいい。糸井重里も同じく。
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 15:58 |

『葬送の仕事師たち』 井上理津子

410339191X葬送の仕事師たち
井上 理津子
新潮社 2015-04-17



葬儀にかかわる仕事をしている人、その学校、いろいろ出てきて興味深い。
ただ、この本、それなりにいろいろ出てきて長いので、自分はなんでこれを読んでるのか分からなくなってくる・・・。

2015/7/13読了
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# by vamos_tokyo11 | 2015-12-26 15:54 |