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ウェブ進化論

f0017246_841414.jpg こんな小さな新書に驚いた。今まで読んだ新書版の中でこれほど示唆に富む本はないです。「国家の品格」や「下流社会」といった売れ筋の本も読んだけど、天と地ほどの差を感じる。比較するものじゃないですね、すみません。

 ネットリテラシーの高い人、というかある人、つまりは日常でブログ読むような人たちにはぜひオススメです。個人的には今後の行動様式に変化が出そうです。とにかくモノの考え方自体に影響が出るような気がする。

 読み終えたばかりに書いているので感想にまとまりがないんだけど、著者の梅田望夫氏がもう気になって気になってしょうがなくなって、そのブログや周辺を読み漁ってました。

梅田氏ブログ
My Life Between Silicon Valley and Japan

 そしたら面白いものにあたりました。自分向けにリンクを貼り付けおきます。

「新潮」6月号:平野啓一郎氏との対談(梅田望夫氏)

 ここから始まるやりとりがおもしろくもあり濃密。対談をまだ読んでなくて主題がわからないが、Web2.0うんぬんではなく、ネット上での”人”がフォーカスされている。「新潮」を読んだ後にまた読むとおもしろそう。

 ということで、ここにまとめます。僕は梅田氏のブログから③に飛んで読み始めて、江島健太郎氏と平野啓一郎氏の往復書簡にグイグイ引きこまれました。さすがは芥川賞作家。口語体でもすごい。ぜひ③だけでもどうぞ。

新潮6月号の梅田望夫×平野啓一郎の対談を読んで(江島健太郎氏)
それに対する平野氏のコメント(平野啓一郎氏)
平野氏からのコメントへの返信(江島健太郎氏)
Dan氏のコメント(Dan氏)
平野氏の返信(平野啓一郎氏)
匿名性は(いわゆる)弱者だけの特権ではない(江島健太郎氏)


 これはおまけだけど、江島氏のYouTubeリストは僕の知ってる曲が半分くらい入っていて、さらに大好きな曲もあって親近感がわきました。
MR.BIGにDream Theater(!)からKylie Minogueまでいろいろ同居してるのがすばらしい!(笑)
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by vamos_tokyo11 | 2006-05-20 09:56 |

ワールドカップを楽しむ為に今こそおすすめの本

「もうどうせ23人決まってるんでしょ、日本代表って」と、うんざりしてたり、
巷に氾濫するワールドカップ特集雑誌、「どれも一緒だよ」、とうんざりしているあなた!
そんなあなたにオススメの本を紹介します。


f0017246_2294513.jpg「日本サッカーの未来世紀」(後藤健生)

 単行本としては1997年に出版された本で、文庫本は2001年に発売されている。文庫本のための「あとがき」はあのサンドニでフランスに5-0で敗れた試合の直後に後藤氏本人が書いたものだ。

 ドーハ以前の日本サッカーがアジアの中で如何に弱小であり、そんな中苦しんで頑張っていたのか、ということが書かれており、その頃から現在に向けて日本サッカーが飛躍的に成長してきた様子がわかる。歴史の流れから今を見ると、日本の奇跡的な上昇具合を実感できて感慨深い。

 圧巻は最終章の第13章。当時から2005年の予想のようなものを書いているのだが、これを読んでいるとき、出版が97年だということを認識せずに読んでいたので、最近出した本かと一瞬間違えたほどだった。2006年のワールドカップの予選がホーム&アウェイで行われること、イランと対戦していること、などなど。ちょっとビックリした。当初の「あとがき」が97年1月のもので、フランス大会の最終予選が始まる直前のことだ。人間は未来を予測することはできない。歴史から学び、未来を築いていく。ちょっと先のことだが6月の代表の姿をこの本から予測するのも悪くない。

 この本の中で触れられていた本が気になり、その本も読んでみた。
それが次に紹介する本。


f0017246_2292725.jpg「ワールドカップの世紀  リアリズムとしてのサッカー(後藤健生)
1996年5月出版。ブックオフで105円で購入。安すぎw。

 後藤氏は74年西ドイツ大会から観戦しているとのことなので、それ以降の大会を中心にアメリカ大会までにてついて書かれている。ワールドカップ周辺の話、特にFIFAの話や、政治に関係する話などが語られている。数珠繋ぎの様に話が連なるので、とりとめのない感じも受けるが、いままでどこかで聞いた事のある様な話がちりばめられ、なおかつ細かく解説されており、充実した内容だ。

 ワールドカップのグループリーグの試合につまらないものが多い理由、本大会の参加国数が増加した理由、ヨーロッパのカップ戦とリーグ戦の話(この当時からアウェイゴール・ルールがあったことを知り驚いた)、などなど、現在に通じる話が盛りだくさんで興味深い。またこの本が書かれたのは2002年の大会がどこで開催されるか決定する以前である。それに言及したシーンでは、「未来」を知っている立場で読むとなかなか面白い。

 サッカーだけではなく、ワールドカップを取り巻く政治・文化・国と国の関係・などを読み解き、知識を深めておくと、6月のドイツ大会でもあれこれ思いを馳せて楽しめると思う。また、現在問題になっている欧州リーグの過密日程の話について、すでにこの10年前の時点で書かれており驚かされる(さらに悪化の一途を辿っている感もある)。

 この2冊、代表の成長を中心に追いかけるなら前者、ワールドカップ全体を俯瞰的に見るなら後者、それぞれオススメです。アマゾンでも中古だと100円切ってるのでお得。
(ちなみに本文のリンクはアフィリエイトではありません)
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by vamos_tokyo11 | 2006-04-29 02:40 |

「オシムの言葉」が読書感想文指定図書

「サッカーボールを追いかけて」さんで紹介されていました。

なんと、あの「オシムの言葉」(著者:木村元彦)が高校生の読書感想文指定図書になっているそうです。第52回青少年読書感想文全国コンクール応募要項

 残念ながら熱心な読書家でもなく、小さい頃はあまり本が好きじゃなかったので、他の2冊の課題図書については存じません。それにしてもすごい。なんかこう、ワクワクしちゃう話ですよね。ちなみに私の感想文(というほどのものじゃありませんが)はこちら

 サッカーの素晴らしさ、ってその競技としての内容だけじゃないと思ってます。世界で最も愛されているスポーツだからこそ、まだ見ぬ世界へ思いを馳せること、他国の文化やその国の背景を学べること、そういうことだと思ってます。政治やテレビや映画などがやっぱりアメリカ合衆国の方を向いてる中で、子供たちには世界がそれ以外に広がっていることを教えてくれると思うのです。

 自分自身も五輪予選がなければUAEには行ってないでしょうし、ワールドカップ予選がなければバーレーンには行かなかったと思います。

 そう考えるだけでもサッカーって凄いなと思うわけです。

 また色んなことを考えるきっかけを与える書だからこそ、この本が課題図書に選ばれたんでしょう。審査員になってみたい!というほどでもないけれど、高校生がどういう風に感じるのか感想文を読んでみたいな。優秀作品だけじゃなくて色んなヤツをなー。
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by vamos_tokyo11 | 2006-04-24 22:34 |

オシムの言葉

 遅まきながら、ずっと気になっていた本を読みました。本屋に行ったのは別の用件だったのですが、間違えてスポーツコーナーに行ってしまい、置いてあった同書を迷わず購入。本日一気に読了しました。

4797671084オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
木村 元彦
集英社インターナショナル 2005-12


オシムのサッカーを見て感動した最初のときのことを覚えている。本書にも出てくるが、就任初年度2003年1stステージ、優勝戦線生き残りを掛けた、Awayでの磐田戦。夏のナイトゲームだった。確かBS1で生中継されていてそれを見たのだと思う。それまで国内では見たことのない、火の出るような撃ち合いに「間違いなく今年のベストゲームだ!」と感動したことを覚えている。それ以来、ジェフのサッカーの内容と、メディアを通じて聞き及ぶオシムの会見映像や言葉をいつも気にしていた。

これまで、そのサッカースタイルや言葉の端々から想像するしかなかったオシムについて、この本を通して知ることができた。もちろん”全てを”なんてありえないが、木村元彦氏の終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ (集英社新書)を読んでいた身としてはバックボーンを含めてある程度は理解できたと思う。今年はさらにジェフのサッカーを見る目が変わりそう。あのスタイルにオシムの人生を重ねて見てしまいそうだ。

千葉の、ジェフ・ファン以外の、サッカーにあまり興味を持っていない人たちがうらやましい。まだ彼らの知らない、素晴らしい娯楽がすぐそこにあるのだから。あれほど立派なスタジアムで、あれほど楽しいサッカーを見たら、よく知らない人もきっとサッカーとジェフが好きになるだろう。

東京も、昨年まではジェフと試合をすると生き生きとしていた(オシムは原東京が好きだった)。今年はどうなるかわからないが、きっとジェフを超える魅力あるサッカーを見せてくれると信じている(そういうことを考えるのもまた楽しい)。

いつまで日本にいてくれるか分からないけど、こういう人が日本にいてくれるのは、ジーコがそうであるように、一クラブの、ではなく日本サッカー界の宝だろう。今シーズン終了と同時に日本代表監督に就任、、、なんて夢を見てもいいよね。本人はいつも年齢のことを言っているけど。

いい本です。
内容濃密なのに一気に読ませる筆者の筆致・構成も秀逸。
サッカーファン以外にもオススメ。
真のコスモポリタンとは何ぞや、ということが分かります。
値段(1,600円)以上の価値あり。
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by vamos_tokyo11 | 2006-03-02 05:20 |

「Jリーグ」のマネジメント

f0017246_2154634.jpg広瀬一郎著
「Jリーグ」のマネジメント
「百年構想」の「制度設計」はいかにして創造されたか


最も印象に残ったのはJリーグをスタートするときの決意や方法論といったところでしょうか。
「男たちは闘った・・・」(ⓒ田口トモロヲ)という言葉が頭に浮かんでくるような前半部分です。
著者の広瀬一郎氏はスポーツナビを立ち上げたことでも有名ですが、電通社員時代にTOYOTA CUPやワールドカップ招致の仕事をしたりとサッカーに関わる仕事を多数していたらしいです。

93年のJリーグの発足時には電通ではなく博報堂が日本サッカー協会のパートナーとして活躍したわけで、それを元電通社員であり、当時内部から関わっていなかった広瀬氏が、インタビューや資料の精査から論文(本というより論文と読みたくなる構成です)を構築しているという事実が説得力を増幅させます。

本書の後半は現代スポーツビジネスの生い立ちと現状が書かれていて、その市場の中にいる一消費者として興味深く読めました。”Jリーグのマネジメント”という部分からだいぶそれていきますがなかなか面白いです。

ちなみに私は図書館で借りて読みましたが、買って読んでもいいくらいの内容ですよ。
2,400円。
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by vamos_tokyo11 | 2005-12-25 22:16 |