オシム語録みたい(笑)
バフェットの投資原則
(著)ジャネット・ロウ (訳)平野 誠一
ダイヤモンド社 2005-07-01
この本を読んでいると投資うんぬんというよりも人生訓を読んでいる様な感じがしてくる。バフェットさんの発言を切り貼りして少しばかりの解説をつけているだけの本なので、「人間だもの」相田みつを、みたいな感じで読めてしまう。だから読んでる内に投資と関係のない世界の人の話を読んでるような気になってくる。でも「儲けることは大好きです」みたいな発言が出てきたりして、逆にびっくりしてしまったり、なんか変でおもしろかった。最終的には勝つことが目的なんだろうけれど、勝ち負け以上のことを言葉の端々から感じさせてくれたオシム爺の発言にオーバーラップするのはこれが理由なのかもしれない。
正直に生きること、自分に理解のできる範囲で振舞うこと(投資すること)、大金持ち(桁が違いすぎるけど)でも生活スタイルが変わらないこと、などなんとなく人生を達観した仙人のような雰囲気をバフェットさんから受け取ってしまう。たぶん死んだらほとんどを寄付に回して、自分の子どもには少ししか相続しないというようなことも、そう思わせる一因なのだろう。
世界一不思議なお金持ちのおじさんの横顔といった本。
ファインマンさんことも思い出した。人としてぶれない点などなんか似てるかもしれない。
読んだのは旧版の方だが、Amazonでは
新版の方で語録が少しばかり紹介されている。