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東アジア韓国戦 録画観戦

 録画をやっとみました。

2月14日(日) 東アジアサッカー選手権2010
日本代表 1 - 3 韓国代表 (19:15/国立/42,951人)
得点者:23' 遠藤 保仁(JPN)、33' イドングッ(KOR)、39' イ・スンヨル(KOR)、70' キム・ジェソン(KOR)

 2/14より休暇でグアムへ旅行していたため本日ようやく試合を見終わった。新聞なども読んでいなくて、ネットも全然見てなかったので録画を見ての率直な感想をメモしておきたい。ちなみにこれを書くまでに読んだのは徹壱さんのスポナビコラムだけ。

 荒れた試合だった。主審はアドバンテージを割りとうまくとっていたけれど、韓国のPKについてはそりゃないんじゃないの?という感じだった。ただ、田中の報復行為は馬鹿げていたし、退場に相応しい行いだった。主審はよく見ていた。選手はやるならもっとうまいことやらないと(もちろんやらないのが一番いい)。

 日本について思ったのがとにかく点が獲れないということ。PKの1点だけでは勝てない。録画を見る前に、UEFA CLのポルト×アーセナルの半分くらいと、ミラン×マンUを見たので、彼我の差について今さらながらに愕然としながら試合を見ていた。これは監督うんぬんではないレベルだな、ということを感じつつ見ていた。とにかくトラップが違う。サッカーは点を取るスポーツで、前へ行かなければならないが、欧州リーグのトップ選手たちの前へ進む巧みさはちょっと次元が異なりすぎていた。




 かといって、個人の差が大きいから何もできないかということそういうわけではないだろう。その差をなんとかするために戦術があり、監督・コーチ陣の哲学・手法があるはずだ。岡田監督は世界と日本との個人スキルの差を埋めるべく、今のサッカーを選択していると思うのだが、どうも妙なこだわりがありすぎる気がする。

 たとえば、ピッチの使い方が異常に狭い。ディフェンスラインでボールを奪った後のビルドアップが細々しすぎている。まるで相手が自陣に引くのを待つためにボールを回しているようなつなぎ方をする。そのために守から攻への切り替えが非常に遅く映る。もっとも効率がよいのは一本のパスでシュートへつなげるようなサッカーであるはずなのに、ショートパスだけでなんとかしようとしすぎている。選手がコンセプトに縛られすぎているようにも見えた。

 CLで見た2試合ではとにかく前へ行くためのパスを選択する。ディフェンスラインからのビルドアップであっても、まずはFWを見るし、それがダメならセンターサークル付近の選手、そこに適当なスペースがなければ横パス、最後の選択肢としてバックパスだ。もちろん攻めるべき時間帯と引く時間帯があるのですべてにおいて前を選ぶ必要はないだろう。しかし、日本は岡田監督の締め付けが強いのか、選手の自主性がないのか、チームが点を獲るような勢いを感じられることがなかった。ゴール前まで迫っても、結局誰かに最後をゆだねようとしすぎているきらいが未だにある。SBがフィニッシャーとして期待されているチームは、私が知る限り見たことがない。

 微かな希望を無理矢理もつとすると、トルシエ監督時代のディフェンス陣が、ロシア戦を前にしてフラット3の扱いを自主的に変えたように、選手たちがサイドチェンジを有効活用したり、積極的にスペースを広く使うように変化したりすることが今後出てくることを願いたい。ただ、これが行われるのは、南アフリカへ行く代表が決まってからでないと起こり得ない。今からやると岡ちゃんに選ばれなくなる可能性があるから。そういうわけでしばらくは我慢が続く。。。

 これから監督を代えるのは得策ではないと思うし、代えるのであれば、今のチームを引き継いで変革できるような、相当な手腕のある人しかありえない(まずそういうレベルの人材はいないし、それをするならバクチだ)。選手も大幅に入れ替えることは難しいだろうから、前目の選手を数人入れ替えるレベルだろう。ただ、この東アジア選手権の3試合と日本の反対側で行われているCLを見ると、ベスト4だなんてことは考えないし、考えられない。とにかく本大会ではGLの最終戦までGL突破の可能性を残すような戦いを見たい。

追記
 そうだそうだ、ひとつ忘れてた。輝いてたのは稲本。日本選手の中でレベルが違ってた。戻ってきたかな。チームにフィットしてきたら川崎はさらに強くなりそう。
by vamos_tokyo11 | 2010-02-20 17:50 | 日本代表


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