SOCIO宛なのかクラブサポートメンバー宛なのかわからないが「青赤通信Vol.3」が送られてきた。
その中身が面白かったのは巻頭の今野×羽生の対談。今シーズンの前半の不調からどのように立て直してきたか、その過程における選手たちの気持ちがよく伝わってきた。きっかけは草津戦での敗戦だったとのこと。
メモを読み直して思い出したが、そのひどさはテレビ画面を通じでも感じられたわけで、やはり選手の間での思いは相当なものがあったようだ。この敗戦があって選手たちが真剣に話し合うようになったらしい。厳しい言い方かもしれないが、「なるほど、やはりJ2には落ちるべくして落ちたんだな」と思わずにいられなかった。「おまけにJ2に落ちてもなお、危機感がなかったのか」という驚きもあった。
そして話は羽生の富山戦でのゴールから今の状況につながっていく。一番のミソは
全く監督の話が出てこないということ。チームを立て直すにあたり、普通は監督からの指示やアドバイス、戦術的なものから個人的なものまでいろいろと出てきそうなものだが、一言も触れられていなかった。いやはやこれをどう考えるか。
実は表紙裏には阿久根社長がプロとして「自立」することについて書いているのだが、これと何かシンクロするものを感じた。監督ネタなしの対談について、それは選手が自立して成し遂げたチームの成長とみることができた。これは、チームビルディングはなんでもかんでも監督頼みだった(ように見えた)城福時代と比べると、立派なリーダーがいないと選手の中から自発的に声があがってチームができあがっていくという、なんとも皮肉な話にも見えた。「自立」というキーワードでみると、果たしてどちらが良いのか。。。ただ、そういうことが許される時間的余裕はJ2だからこそあるのだろう、という気もする。。。(ただし、最近の試合の攻守の切り替えの素早さ、特にボールを奪われた後のディフェンスへの意識の高さは大熊監督の指導によるものだと思っているが)。
おまけ
阿久根社長の「社長からのご挨拶」は好感が持てた。前社長のときによく見られた達成不可能な営業目標を掲げるわけでもなく、チーム・クラブを強くするために必要なことを自身の言葉で語っていて、それに向かって真摯に取り組んでいく姿勢が見えた。