これはすごく良くできた本。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
カーマイン・ガロ 外村仁 解説
日経BP社 2010-07-15
あまりにも売れてて気になり図書館で予約してたら忘れた頃にやってきた。その間にジョブズが亡くなってしまった。で、読んでみたらとてもよくまとまってて分かりやすくて驚いた。この前、似たような題材の
キャッチコピーのなんたら、という本を読んだけど、もう全然別世界の本になっている。教科書みたいなもんなので、買って気になるところを折に触れて読み返したり、youtubeの実際の映像と合わせて読むのが正しい使い方だと思う。
なんでこの本がすごいかというと、著者自身が大企業のCEOなどのプレゼンをサポートするような職業の人で、つまりそういうプロが書いているので本の構成自体が素晴らしく読みやすいのだ。ジョブズも当然すごいんだろうけど、それよりもこの本の構成に感心したし、読み進めるのに全く苦労しない、頭にスッと入ってくる、そして挿入されているコラムも本文を邪魔しないような流れの中に置かれていて、翻訳本としては異例とも言える読みやすさだった。こりゃ売れるわな。
で、こういう本にありがちなテクニックだけ披露して「どうだ!」で終わるのではないのがこの本のよいところで、最終的には練習練習、また練習というのが重要なんだよ、という結論を持っていったところにとてもこの本に好感が持てたし、著者への信頼もぐぐっと増した。
巻末に引用元のプレゼン一覧が掲載されているのだが、ジョブズのkeynote(基調講演)などの動画のurlが載っていて便利だ。できれば電子ブックで購入したほうがよさそう。その方がurlのリンクが文中に繋がってるかと思われるので。
【参考】
参考資料、ヒント、プレゼン資料など →
ここ
USA TODAY グラフなど視覚的に表現されていて分かりやすい
プレーン・イングリッシュ・キャンペーン 分かりやすい英語を書くためのサイト
slideshare → コンテストに入賞した人のスライドを参考に。
ここ