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第2節 FC東京×名古屋 連勝

 小雨の中自転車で。雨なのでお客さん少なめで残念だったけど、帰りは空いててよかった。第2節 FC東京×名古屋 連勝_f0017246_22353287.jpg

3月17日(土) 2012 J1リーグ戦 第2節
FC東京 3 - 2 名古屋 (19:04/味スタ/21,757人)
得点者:36' 玉田圭司(名古屋)、59' 石川直宏(FC東京)、67' 長谷川アーリアジャスール(FC東京)、73' 石川直宏(FC東京)、87' 永井謙佑(名古屋)


 開幕から1週間空いてホーム開幕戦。2戦目。やっぱ味スタいいよね。3月4月のナイトゲームは寒いけど、味スタのナイトゲームの雰囲気は大好き、大好物です。この日の相手は名古屋。先週の大宮でJ1の標準を思い出し、今日はJ1トップレベルの相手にどこまでできるかが良くわかる試合。J2に落ちて、謙虚にって訳じゃないけれど、完全に挑戦者の気持ちで挑めるのはなかなか良いこと。サポの気持ちはピッチに伝染するから、選手もきっと同じようなことを思ってるだろう。

 前半は大宮戦と同じく不安定な試合。ピッチが濡れててパスコントロールできないのかミスが多かった。名古屋の方がワンタッチプレーも効果的でうまかった。さすが2年間で優勝・2位の超実力チーム。数年前まではいっつも一緒にリーグ終盤で消化試合してたのに、すっかり風格が漂ってた。それにしても東京のできは悪かった。試合後のスカパーインタビューで本人が言ってたけど、アーリアのできはひどかった。ボランチで先発したけど、パスミスが多かった。名古屋もしっかりパスコースを消す布陣で、プレスはそれほど激しくなくても、じわじわと圧力をかけてくる統一感はさすが。ただ、前線を越すと、割とボールが前へ運べていた。でもそこから先が問題だった。結局ケネディからポーンと出たボールで玉田に高いラインを突破されてしまい、うまいこと決められてしまった。あれをきっちり決めるのはさすがだ。

 後半は一転して東京ペース。名古屋がまったり出てきたところを、ポポに喝を入れられた東京が奮闘した、という感じか。名古屋の守備網の間に選手がうまく入って、ボールが繋がるようになった。同点ゴールは太田の左サイドでの勝負から。ボックス外からドリブルでボックス内へ侵入。田中マルクスが食いついて来たところを外からきたアーリアへパス。アーリアはワンタッチで羽生へ。羽生は反転してシュート。DFに当たったボールが右サイドで待ち受けていた石川に渡り、ダイレクトシュート。ボールが楢崎の脇をすり抜けてゴール!これだけの遅攻の中からゴールが生まれたのは驚いたし、魅力的な展開で大興奮だった。(動画

 これで思ったのが重要なのはやっぱり勝負すること。太田しかり、羽生のシュートしかり。羽生があそこでシュートしたからボールはこぼれるわけで、あれがパスならあの展開はありえない。今年の羽生はゴールへの意識が高くていい。振り向きざま左足でシュートを撃ったシーンもあったが、あれは昨年まではなかった羽生。ニューハニューはポポ東京で欠かせない存在になっている。あと、スカパー録画を見て思ったのだが、太田の侵入が成功したのは、対面の田中ハユマが前半にイエローを1枚もらってて、ボックス外で飛び込めなかったのも大きかったのかもしれない。

 イケイケになった東京が攻勢を続けて、逆転したのはCKから。この日は高い名古屋のDFに対して、ショートコーナーやグラウンダーのクロスを多用していたが、得点もショートコーナーからだった。クロスを上げた秀人の判断もよかったし、ボックスに広く選手が散らばっていたのもよかった。ヘディングに強そうな加賀が一番外にいたのも、今から思えば狙い通りだったのかもしれない。アーリアが斜めに入り込んできたのはセンスなんだろうなぁ。古典的なトップ下の選手のセンスを感じるゴール。それまであまりいいところがなかったのにあのゴール。超興奮した。ヘディング苦手らしいけど。で、あのチャント(笑)。バックスタンドで大声で歌い続けたよ。このまま試合終了まで歌うかと思った(笑)。

 さらに3点目。ルーカスがボールを奪いショートカウンター。梶山がボールを奪って左サイドで石櫃を置き去りにしたナオへスルーパス。楢崎の股下を抜いてゴール!梶山はやっぱりボールを出す側の方がいい(笑)。ほんとはパス&ゴーでも羽生並みの機動性があるともっとすごい選手になると思うんだけど、ここでは梶山らしさ全開。スカパーで見たらナオのスピードがすごかった。石櫃より若干後ろからスタートして、最後は完全に石櫃を追い越した状態でフィニッシュ。あれはすごい。シュートも不思議な体勢で決めてたし、さすがナオ。

 そのあとのサポからは余裕のチャントが出まくりでお祭り騒ぎ。そりゃそうだ。昨年5回しか負けてない名古屋に逆転で3-1なのだから。それが伝染したわけじゃないと思うが、その後は防戦一方。さすが名古屋の大逆襲。左サイドの阿部から鋭いクロスがあがってきたり。永井のゴールで3-2に。一気に緊迫感が漂ったスタジアムだったけれども、なんとかしのぎきって開幕から2連勝を飾った。ロスタイム間際に権田が遅延行為をとられたり、ほんとは田中マルクスがふさわしいはずのレッドカードをダニルソンが気の毒にももらってしまったり、あと味の悪い感じだったけれども、はっきり言って勝敗にほとんど関係ないところだったので、まぁいいでしょう。長いシーズン逆の立場になることもあるので、名古屋にはお気の毒様というしかない。審判団はもう少し4人で連携をとって上手いことやってほしい。

第2節 FC東京×名古屋 連勝_f0017246_2147834.jpg
 それからこの試合では他にうれしいことが2つもあって、米本と平山が試合に出場した。ヨネは試合後のコールで涙を隠さず、もらい泣きしてしまった。シャーはしなくてもよかったと思うけど(笑)、2年連続であんな大怪我をして、やっとピッチに戻ってこれたんだから、そりゃ感極まってもおかしくないな。ぜひ調子を取り戻してロンドンへ行ってほしい。平山がチャントされても戻ってこなかったのは、らしくてよかったな。平山はきっと活躍して胸張ってゴール裏に向かいたいんだろう。

 次は火曜日にACLで蔚山、週末に神戸。蔚山はACLでの立ち位置がわかる試金石になると思うし、神戸も連勝していて、これまたこの先のシーズンを占う上で重要な試合。どっちもほんとに楽しみでならない。こんな充実した3月っていつ以来だろうか、と思ってしまう(記憶にない)。選手の疲労が心配だが、今試合に出てない選手がしっかり準備しているはずなので、このままの調子で進んでいって欲しい。
by vamos_tokyo11 | 2012-03-19 23:08 | FC東京


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