図書館でついで借り。
万里の長城は月から見えるの?
武田 雅哉
講談社 2011-10-12
新聞の書評に載ってたのを記憶してて、図書館にあったのでついで借りしてみた。
題名の疑問についての応えは「No」で終わりなのだが、なぜ月から見えるというような話になったんだ?ということを歴史的に掘り下げていって解き明かしていく内容。ほんとに最後までそんな感じっぽかったので、途中で嫌になって読むのを辞めたんだけど、最初の「はじめに」~「1章 2003年、<長城騒動>勃発す」までは新聞の連載コラムみたいで面白かった。
アポロの宇宙飛行士が見えたって言ってたという話が広がり、当の本人たちが「見えてないしそんなこと言ってない」ということになって騒ぎになったり、中国の初の宇宙飛行士がやっぱり「見えなかった」と言ったり、科学的には月から見えるわけがないと説明したり。では、なんで見えるって話になったのか。月からみえる地球上の唯一の建造物は万里の長城であるとして、自国の偉大さをアピールしようとする姿勢が透けて見えたり、ということがツラツラと書かれている。まぁ、その流れが面白かった。
でも2章から西洋人が歴史的に万里の長城をどう見てきたかということが述べられ始め、さらにその後半はそれが延々と続く感じだったので、それ以上に興味が持てないので読むのを辞めてしまった。私にはこの掘り下げねたの面白さが全く理解できなかったけど、こういうのが好きな人にはまぁはまるんでしょうね、という本だった。