10/22(日) Sarajevo(サラエボ) その1

 小雨が降る中、Mostarのホテルをチェックアウトし、11:00発のSarajevo行きバスに乗ることにした。本当はMostarから出ている電車に乗りたかったのだが、インフォメーションセンターで「8:00と17:00の発しかない」と言われ、早起きするのもイヤだったので、結局バスを選択することにした。ちなみにこの後、バスに乗って、何度も線路を見かけたが、結局一度も列車を見ることはなかった。

 Mostarのバスステーション。鉄道駅も併設している。
f0017246_22555079.jpg


 あいにくの雨だ。山あいの町だからか、外に出てもひんやりした。バス・ステーションで小一時間ほど待って、Sarajevo行きのバスがやってきた。バスは見た目も超オンボロで、一人14.50KM(約1,200円)だった。

 BIHの通貨について触れておくと、ここは「兌換マルク」(KM)という通貨が流通している。前日にホテルとStari Mostの中間にあった銀行(NOVA BANK)で、クロアチア・クーナからマルクへ両替したが、そこでは600Kn→154.31KMであった。1KM:4Knであるため、これ以降、1KM:80円で考えることにした。

 さて、バスだが、こちらは3時間の道のり。なんと途中にトイレ休憩は一度もなかった。水分を控えて、発車前にトイレへ行っておいてよかった。このバスには運転手の他に切符切りのおっさんが一人乗っていて、途中から乗ってくる人間から料金を徴収していたりしたのだが、ちょっと偉そうな態度で、風貌が坊主時代のカントナに似ていた。

 バスの中。
f0017246_2257526.jpg


 道中は山間を縫って走っていたが、渓谷あり、小さな町あり、で小雨、霧の中ではあったが、なかなか景色が楽しめた。クロアチアのアドリア海沿岸の美しい景色を見る為にバスを進める本があったりするが、僕にとってはこちらの起伏に富んだ景色の方が魅力的だった。山の紅葉もなかなか見事で、緑が豊な土地であることが実感できた。霧に囲まれた幻想的な湖を見ながら聴いたQUEENの「Beautyful day」は感動的だった。

 ところで、今回乗ったバスは、この旅で最もオンボロだった。これまでクロアチア航空のシャトルバスはベンツでピッカピカだったし、DubrovnikからMostarへ来た時のバスも長距離用っぽくてそれなりだった。でも今回のはすごい。

 まず、シートになんだかシミが付いてて、変色してるのだ。穴が開いてるのも当たり前。で、この移動中、ずっと雨が降っていたのだが、なんと雨漏りしてくるではないか!シミの原因は雨漏りだったのだ。

 僕らは穴が開いてるシートを避けて後方に座っていたのだが、3列ほど前のシートの上の方から雨漏りがしてきたのだ。最初は見間違いかと思っていたら、右の方へポタポタと滴が垂れ始めてきた。そうこうしているうちに、道が悪いのでバスが跳ねて左へ傾いた際、右に溜まっていた雨水が左へ流れ込み、「じょろじょろ!」と落ちてきたのだ。左端に座っていた兄ちゃんが席に置いていたカバンにバババッと掛かって、その兄ちゃんはびっくりしてカバンを移動させる(笑)。それを見て目を丸くして妻と顔を見合わせ、思わず声を上げて笑いそうになるのを堪えたりしていた。

 他にも、バスが渓谷沿いに急坂を登っているとき、運転手がギアを下げたが、うまくギアが入らずにエンストしたときは本当にびびった。ギアが入らずにガリガリと音を出してて、つまり整備もされてないっぽいのである。乗客全員心配そうに運転席を気にして覗きこむように身を乗り出し、なんとかエンジンが掛かったときには、みんなほっとしたような感じだった。あんな峠で立ち往生していたら、と思うとゾッとする。

 途中に見えた町。あいにく景色の写真は席の反対側で撮れませんでした。
f0017246_2258678.jpg
f0017246_22582086.jpg


 そんなこんなでバスの3時間は終了。道が悪くて揺れっぱなしだったが、山や渓谷の景色、それにバスの中まで楽しめた。大通りに入り、随分栄えてきたなぁ、と思ったらそこはSrajevoだった。今走っているこの道こそ、かの有名な「スナイパー通り」なのだ。それを思うと、ついにやって来たんだ、と感慨深かった。

 大きなビルが見えてきたと思ったら、すでにSarajevoだった。
f0017246_2259088.jpg


 バスを降りるとSobeの客引きが凄い。Mostarでもあったし、それ以外の街でもあったのだが、Sarajevoのは特にすごかった。数少ない客を取り合うかのように、客引き同士で喧嘩しているのだ。これがSarajevoか、やはりまだまだ貧しいのだろうか、などとちょっと怖くなって足早にトラムへ向かった。トラムで宿へ向かう。宿は旧市街のすぐそばにあるので、バスターミナルからはトラムで一本で行けるのだ。

 トラムステーション。バスターミナルからすぐで、鉄道駅も目の前にある。
f0017246_2311422.jpg

 これが世界で最も有名なHoliday Inn。トラムから見える。
f0017246_2303040.jpg


つづく
[PR]
by vamos_tokyo11 | 2007-01-23 23:09 | 2006 旧ユーゴ


<< オシム@ジャパン 日経1/26朝刊 なんかキター!!! >>