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代表に関するいろいろ。へたれ解説などなど

 準決勝の相手が決まりました。サウジアラビアです。7年前の決勝の相手ですね。ベスト8の時点でベトナムを除いてアジアの強豪国しか残っていなかったのですが、いずれにしても無茶苦茶強敵であることには間違いありません。

 昨日の試合でもゴール前のパスとドリブル、フリーランニングのスピードは驚異的でした。ディフェンダーがずるずる下がらないように、最初にきっちりストップしないと危険な場面がたくさん出てきそうです。でも楽しみ。

 対してイラクの相手は韓国になりました。テレビで韓国×イランを見てましたが、とてもあの強国同士の戦いには見えませんでしたね。とにかく「適当なサッカー」に見えて、日本の組織力と個の力(高原の決定力だったり、俊輔、遠藤のゲームを操る力や展開力など)と比べて、驚くほど魅力のないサッカーをしていました。

 でもどんな内容でも上がってきたら怖いのがこれらのチーム。韓国はイラクと対戦ですが、こちらも見逃せない試合になりそうです。


 さて、オージー戦についていくつか書いてある記事を見て、面白いのがあったので勝手に引用させてもらいます。まず武藤さんのブログです。

■武藤文雄のサッカー講釈

 何があっても、我々はアジアカップでは勝つ事になっている、だって川口がいるのだから

 こちらのエントリ。全く同じことを考えて見ていたのがこちら。わかる人にはわかるでしょうが、見ていた番組はBS1。解説者は山本昌邦です。以下、引用。

 TVの解説者が、「豪州としては好GKのシュバルツアがいるので、PK戦に持ち込めばよいと考えているのでしょう」と語った。馬鹿じゃないかと思った。我々には川口がいるのだ。
 TV解説者に言いたい。そりゃ、あなたのお友達の日本協会スタッフが、ちゃあんとキューエルとニールのPKコースを調べていたのかもしれないよ。川口はその通りに飛んだのかもしれないよ。でもねえ、その発言がいかに無意味な事かわかっているのか。お前はそれがわからないから...(以下自粛)


 ね、最高でしょ。見てない人の為に補足しておくと、解説者は日本の分析力、総合力がここで活きるんだ、ということを熱弁しているわけです。しかし能活のスーパーぶりはご存知の通り、データを超越します。去年のクロアチア戦のPKストップもデータと逆でした。解説者はそのことをわかっていません。

 それからここには書かれてませんが、他に私が感じたのは、ファウルで担架が入ったりして試合が中断するときに解説者が「いいですね、日本の選手は水を飲んでます」とそればっかり言うこと。そんな情報はいらん。解説をしろ、と、いつも思うわけです。水を補給しないと痙攣がくるだとか、このボトルの水を何度にしてるとか(この辺は日経に連載してるコラムに書いてあったことですが)、そんな情報はもういらんのです。だからうちの親父にまでこいつはダメだなとか言われちゃうわけですよ。(オージー戦は実家で見てました)

 他に武藤さんの書いているところでなるほど、と感心したところはこちら。私が漠然と感じていたことが見事に表現されてました。
 この日の結果を分けたのは、双方のアジアカップ制覇の執念の違いだったように思う。我々は何としてもアジアのタイトルを保持したい、何があっても三連覇したい、何を犠牲にしても勝ち抜きたい、と考えていた。これは爺さんを含め、皆が心底思っている事だ。
 しかし、豪州はどうだろう。1次リーグの苦戦を突破し、日本と互角の戦いを演じ、10人になって押されまくりながらPK戦まで持ち込んだ。それで満足していたのではないか。敗戦後の選手たちのグッドルーザぶり。最初のPK戦に向かうキューエルの異様なリラックスしたリフティング。そのあたりが彼らの限界だったのではないか。



■徹壱さんの日々是亜洲杯2007(スポナビ)

 ターニングポイント
 日々是亜洲杯2007(7月21日@ハノイ、くもり) 1 

 このターニングポイントと同じ意味ではないが、私がオージー戦勝利を喜ばしく思うのは、オシムの監督続投問題が事実上マスコミから消えたことである。オーストラリア戦に勝利する前は優勝しなければ辞めるべきだ、とかノルマがないのはおかしい、と言い続けるマスコミもいたが、ベスト4進出で一定の評価を得られるのではないかと思われる。

 で、この徹壱さんのコラムで「なるほど確かに」と思いながら読んだ箇所がこれだ。
 この日のゲームで感じた物足りなさ(=未完成の部分)をひとつだけ挙げるなら、ベンチの層の薄さである。それは、キューウェルやカーヒルを交代カードとして持っているオーストラリアと比較すれば、一目瞭然(りょうぜん)であろう。この試合でオシムがカードを切るタイミングが遅く感じられたのも(最初に今野を送り出したのが後半43分。しかも加地の負傷を受けてのものだ)、指揮官は、事態を打開できる手駒の少なさに悩んでいたようにも思える。
 攻撃の切り札にキューエルを持つオーストラリアと比べると、確かに日本には佐藤寿人がいるが、それ以外に切り札といえるような存在はいない。MFではさらに小粒感が否めない。少なくとも攻撃に関しては先発メンバーとの差を感じる。

 ここで思ったのが、オシムは「勝っているチームはいじるな」の格言を守っているのか、初勝利を上げた2戦目のUAE戦以降、先発メンバーをいじっていない。これは非常に興味深い。初戦で結果のでなかった1TOPを2TOPに変え、高原のパートナーの巻が結果を出し続けている(オーストラリア戦もアシストに近い働きをした)。

 確かにオシム言うように結果を急ぐ必要はないし、これからよくなるのだろう。だからこそこの勝利は大きい。この勝利により残り2戦を戦えることになり、さらに優勝すればコンフェデレーションズ・カップへの出場権が得られる。

 あと2つだ。
by vamos_tokyo11 | 2007-07-23 23:03 | 2007 アジアカップ


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