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2008 第11節 FC東京×名古屋 この敗戦でいろいろとわかったこと

 いろいろ見えましたね。

5月6日(火) 2008 J1リーグ戦 第11節
FC東京 0 - 1 名古屋 (15:04/味スタ/30,825人)
得点者:17' 杉本恵太(名古屋)

 ■試合前の心境

 5/24(土)に京都で結婚する友人の2次会でのバンドの練習を午前中に渋谷で済ませ、実家に引越しの保証人をお願いしに行って、それから味スタへバスで向かうという忙しい一日だった。ちなみに両親は自転車で味スタへ。なんかもらえたのかな?天気が良くて歩いていると汗ばむくらいの陽気だった。

 これまでとても強いサッカーをしているとは言えないのに10節を終えて2位。3位名古屋との対決に居心地の悪さを感じつつ、10の位に"1"を付け忘れてるんじゃないかと思いつつ、ここで勝てればもしくは勝ち点1でも獲れれば飛躍できそうだな、とドキドキしながら味スタへ向かった。今年は結果を求めていないし、だから勝ち点を積み上げてる姿に頼もしく思っていたのだが、この試合を通してほんとに強くなっているのかがわかるような気がして、この名古屋戦に対して力んだ自分だった。




 ■試合のポイント

 試合の流れは割愛。ポイントだけ。

①梶山の不在

 今節はやはりモニに代わって佐原。梶山の育児休暇の代わりに金沢。また浅利に代わって負傷明けの羽生。今野・金沢が底で、栗澤・羽生がやや前目という中盤だった。なんといってもこの試合の最大のポイントは梶山の不在。その不在を際立たせたのが名古屋の強烈なディフェンス。前線からパスコースを限定してくる名古屋の守備に対するバランスと集中力の持続は、今年自分が見たJの試合の中でずば抜けていた。梶山がいないことでタメができないのは痛かった。

①’ハイプレッシャーへの対処

 名古屋のディフェンスはでら凄かった。コンパクトかつ激しい。ヨンセン・杉本からしっかり絞っていた(最後までこの集中力が続いたのがさらに凄い)。この場合にどう対処するのか。裏を狙って中盤を飛ばすのか、ピッチをワイドに使うのか、ショートパスをもっと速く正確に行い突破するのか。これからの一番の課題が見つかったと思う。

②長友の負傷

 アレは痛そうだった。ピッチ外で治療中にそのサイドから杉本に斜めに走りこまれて決められる。走りこみ、スルーパスも見事だったが、あのシュートはなかなか難しい。決めた方が立派ともいえるようなゴールだった。しかし痛いのはこのシーンではなく、怪我の後、なかなか裏へ飛べ出せなくなたことだ。やはり右手でハンドオフしつつ前進する長友が、右手を伸ばせないくらい痛めてしまっては威力半減。彼にとってもチームにとっても痛かった。

③羽生の誤算

 前半から消えまくってた羽生。やはり自分ひとりで突破していくタイプではないので、ポストの落とし、中盤のタメ、その周りを動いて連動する、というそこができないと苦しい。彼一人のせいではないと思うが存在感は希薄だった。

④赤嶺と近藤ユースケ

 赤嶺はいいところがなかった。それに対して交代で入ったユースケはリズムを自分で作っていた。ディフェンスラインまで下がってボールを受けたり、遠めからシュートを撃ったり。とにかく調子が良さそうに見えたので、ひょっとすると先発で赤嶺と代わっていても面白かったかも、と思わせた。

⑤おつかれ徳永

 徳永の爆発重戦車ドリブルはなりをひそめ、すぐにパスをはたくプレーばかりだった。攻撃でまったくいいところなし。連戦でさすがに疲れが出た模様。秘密兵器小山と入れ替わりもありだなぁ、と思わせる出来だった。

⑥ナオのプレースタイル

 PKゲットのシーンに象徴されるように、中盤がタイトならば裏を狙うのは常道。その意味で中盤でこねる栗澤に代えて石川ナオ投入は大正解だったと思う。ところが自分の中でのイメージは昨年までのナオ(しばらく見てなかったのイメージが戻ってしまっていた)。サイドへ張り豪快に縦へ突進するイメージで裏を突いてほしかったのだが、ナオはあくまで2008年のナオだった。昨年と異なる中で勝負するナオになっていた。が、この日はそれが裏目に出た。(いい場所でファウルはもらっていたけど)

⑦大竹も悪いところが出た

 大竹は課題が見えてそれを克服していくというプロセスなのでまぁいい。3歩進んで2歩下がるの繰り返しだろう。体が小さい分ぶつかり合いに弱い。さらにスピードを上げるか、長友のような強さを身につけるかしないと厳しいと思う。それとFK。自分で「蹴らせろ」くらい言えるようにならないと。新人に求めすぎかもしれないが、プロなんだからハートは負けちゃいかん。CK蹴るのならFKも蹴れ!


■これらを越えて行けるかどうかがチーム成長の鍵

 大雑把に思い出しただけでこれらのポイントがあった。1試合でこんなに課題が挙がったわけではなく元からあった課題がほとんどだ。要は0得点による完封負けという現実で、素人目にも課題がよく見えたということだろう。

 これまでも思い通りの内容で快勝!なんてなかったわけで、「強ぇ~な東京は」と思えたような試合はなかった。そう考えれば「うむ、こんなもんだろう」というのが妥当な評価だと思う。今回は自分の「よしここを越えれば!」という入れ込みが激しく、そのためダウン度も大きかったが、外から見るとそんな感じだと思う。

 それからPKはポイントに挙げてない。カボレの治療がなければとか、あんなにおもくそ蹴らなくても(笑)、とか思ったが、あれはあれでユースケが自分で蹴りにいったわけだし他に誰も蹴りに行かないわけだからしょうがない。全員の失敗だろう。もしポイントに挙げるとすれば選手のハートくらいか。ルーカスがいればボールを抱えて離さなかっただろうな(笑)(何年か前の名古屋戦@瑞穂、平日のBS1で見た試合を今思い出した)。

 次は柏戦。相性悪いけど中盤のハードワークディフェンスが襲いかかってきそう(笑)。僕は休日早朝出勤後フラフラ状態での味スタになりそうです。


 参考 (今節の注目度が伺える私的2大ライターのコラム)
 似たもの同士(1/2) J1第11節 FC東京 0-1 名古屋 (西部謙司)
 ストイコビッチは本当の名監督になるのか? (後藤健生)
by vamos_tokyo11 | 2008-05-07 23:32 | FC東京


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