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ナビスコ FC東京×清水 鮮明になった課題

 惜しい!しかしこの引き分けは必然。

5月31日(土) 2008 ヤマザキナビスコカップ
FC東京 1 - 1 清水 (14:04/松本/7,941人)
得点者:8' ブルーノクアドロス(FC東京)、88' 藤本淳吾(清水)

 引越しの片付けも終わっていないためテレビ観戦。MXいつもありがとう。この試合は良い面も悪い面もたくさん出た。予選突破の可能性も残ってるわけでここはポジティブにとらえたい。


 ■前半ラブリー、後半がた落ち

 試合開始5分過ぎから東京の猛攻。3度の決定的チャンスから先制点を奪取。パーフェクトな、東京もついにここまで来たかと思わせる先制点だった。川崎戦の今野のゴールと並ぶ美しさ。相手陣地の左サイドからの羽生の(?)スローイン(?)を平山が後方へ戻す。少し戻しすぎに見えたが、そのボールを浅利がパーフェクトなスルーパスを羽生へ通す。羽生は自動的に左サイドを駆け上がっており(これが彼の真骨頂)、フリーでボールを受ける。ニアにカボレ、その後ろに平山が飛び込む。羽生は慌ててクロスを上げずにワンテンポ我慢し、この二人を越えるクロスを供給。平山の後ろから飛び込んできたブルーノへどんぴしゃ。ブルーノはジャンプしながら右足を合わせてゴール右上隅へボールを突き刺し先制。平山も相手DFと揉み合いながら相手をしっかりブロックして後ろのスペースを確保していた。




 前半はゴールシーン以外にも相手を翻弄するパスワークを随所に見せていた。カボレ・エメルソンのコンビプレーはそこここに見られたし、エメルソン→ブルーノ(またぎスルー)→平山、シュート(サイドネット外)のゴールへ直結するプレーもあった。

 後半は守備ブロックが少し下がったことと運動量が落ちたことで前半のような展開は見られなかった。最終的に藤本のFKがワンバウンドして直接ゴールへ入り同点。結局そのまま試合終了となった。


 ■ポイント(だと思ったところ)

 ●自分たちの攻撃の形が増えている
  パスで崩す攻撃、エメルソン、ブルーノを加えたことでコンビの質が向上している。特に今日はヴェルディ戦に比べても相手を崩せていた。

 ●先制した後の消極性が気になる
  早い時間に先制点を奪って主導権を握れているのは◎。ただし、先制点のあと自らブレーキを踏んでいるような気がして仕方がない。これはプランどおりなのだろうか?明らかに圧倒している時間帯は得点を重ねてこそ勝ち点3へ近づくと思う。ヴェルディ戦でもそうだったが、清水戦でも同じように、先制後に自重してるように感じた。前節は苦しんだ末に追加点を獲れたが、今節は結局相手に獲られて終わってしまった。1点のリードではなかなか簡単に勝ちきれない。獲れるときにとっておかないと。そう言う意味で引き分けは必然に見えた。

 ●ボランチバックアップの薄さ
  今野、梶山が不在であり仕方がないところだが、ブルーノのスタミナ不足が前節から気になる。CBが本職なのに攻撃に大活躍中のブルーノだが、ボランチでも浅利の前でプレー。そして後半の早い時間に電池切れになっている様子。今回はこの急場をなんとブルーノOUT,茂庭INで凌ぐという常識を越える城福采配。茂庭がCBへ入り、藤山がひとつ前へ出るという布陣。「相手が猛攻を仕掛けてきていて逃げ切りを図りこむ時間帯にCBを入れ替えるなんてやりすぎだろ~」と思いつつワクテカw。遠目にはスコールズに見える藤山がドリブルで上がってるよ~!と勝敗のポイントと異なるところで興奮させられて、これはこれで大満足だったのだがw、やはり苦肉の策だったんだろうなぁと思わずにいられない。そう考えると控えに池上とか戻ってきてくれないと困るわけだ。下田でもベンチにいれば違ったんだろうな。いや、でも藤山のドリブル&スルーパスはラブリーだった。一本成功(しかも大チャンスを演出)、一本失敗でまた観たいと思わせたし。

 ●塩田のプレー
  実は「やってみるさ」さんの「素人が指摘した、塩田の危うさ レビュー -柏戦」というエントリを読んでから塩田のプレーが気になって仕方がなくなってたのだが、今節もなかなかハラハラさせられた。飛び出して触ったり、前半にパンチングぅ~が小さかったりしていたり、と上記記事を読んだおかげでいつも以上に気になって仕方がなかった。その辺りの評価は書かれている通りだと思ったし今節もこれに類するシーンはあった。失点シーンではボールの軌道は確保しておくべきだったと思うのであれはなんとか触って欲しかった。失点後何度もテレビに映し出される塩田の表情はうつろだったは観ていてつらかったな。

 ●実はこちらもスタミナが気になる羽生
  ブルーノのスタミナもそうだが、羽生のスタミナも気になる。結構後半の早い時間に消えてしまうことが多い。ボールホルダーへのチェックも遅くなり(時に行けなくなり)、結果としてずるずるDFラインが下がっている。前からDFできないとやはりつらい。前半に先制した後、チーム全体的に消耗を避けているように見えたのだが、(羽生以外のメンバーを含めて)チームとしてスタミナ切れしていたように見えた。


 ■むりやりまとめてみると・・・

 先制点が獲れ、やりたい形が増えてきている。反対に課題も見えてきた。しかも負けたわけでもカップ戦に敗退したけではない、と考えるとプラスな感じがするテレビ観戦だった(現地だとそう簡単じゃないのかもしれないけど)。

 どうやら選手コメントを読むと羽生も同じ感想のようだ。試合直後に選手がここまで見えているのだから大丈夫だろう。監督・コーチ・選手でよく話し合って、戦い方の認識統一をぜひしてもらいたいなぁ。
by vamos_tokyo11 | 2008-05-31 22:58 | FC東京


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