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第30節 FC東京×鹿島 今季最高だと感じた5つの理由

 明日へつなぐ勝利。でっかい価値星。(誤変換したけど気に入ったのでそのままw)

10月26日(日) 2008 J1リーグ戦 第30節
東京 3 - 2 鹿島 (14:05/味スタ/33,596人)
得点者:56' カボレ(東京)、59' 興梠慎三(鹿島)、77' 長友佑都(東京)、81' 大竹洋平(東京)、84' 田代有三(鹿島)

 物語になる要素十分の日曜日の味スタ。週中には選手が小平で見学者に挨拶したり、フロントは営業に奮闘。スタジアムはやっぱり空席が目立ったけど、それでもチケットは完売。変な感じもするけど、やるだけやった上でのことだからね、今はこれで良し。試行錯誤だよ。(でもチケット忘れると入れなくなるので注意(笑))。そして選手がチームが、その心意気に応えてくれた。ニヤニヤしますよ、そりゃ。

 試合の内容は、もうこれは「今季最高」。見てない試合もいくつかあるけれど自分的には間違いなく今季最高。
 そう思う5つの理由。




 1.小細工なし
 相手に合わせるサッカーではなく、ついに自分らしさを出そうとしてぶつかって撃破した。ボールをつなぐという掛け声のわりに、諸条件(相手、ピッチ、天候)によりつなぐサッカーを諦めたこともあったが、この試合では極力つなぐサッカーを標榜していた。だからこそ中盤で恐ろしいパスカットも(相変わらず)されまくってたが、それでもやりきったことが大きい。しかも鹿島相手だし。この試合うんぬんではなく、自分たちのサッカーをやりぬいて結果を出したことは、終盤戦へ、そして来期へ繋がると感じた。

 2.これぞフットボール
 序盤のボール際のせめぎ合いに感嘆した。選手のファイトはまさにフットボールの起源を思わせるような激突だった。つなぐ技術の前に競り合いで負けない、ボールに固執する姿勢は選手の心意気を感じた。こちらにもその理由が書いてあって納得。ロッカールームの様子が映像となって頭に浮かんできてぐっときた。

 3.SBの入れ替え、左サイドの制圧
 想像以上に内田は足が速くてディフェンスもうまかった。カボレは抑えられまくってた。もともと攻撃センスは非凡だなぁと思っていたが、僕が思ってた以上にいい選手だった。でもその我慢比べに勝ったのはカボレであり、長友だった。あの2点目、Jリーグタイムで見たらカボレの後ろにいた長友は斜めに中へ走っていた。あの判断はセンス、そして体力なんだろうなぁ。加地や徳永、浄やましてや藤山には、そして今野にすら見られない動きだと思う。あそこを長距離でダッシュし(本来はMFが飛び出すような位置だろうし)、しっかりクロスに間に合ってるのだから恐るべき能力だ。しかもそれが後半30分を過ぎてから。

 4.走り勝ち
 後半に両チームの脚が止まり始めたのが65分あたりからだったろうか。そこで東京は走り勝っていた。羽生は脚が攣りながら走っていたし、石川の交代相手が鈴木達也だったのも素晴らしい采配だった。そして、この走り勝ちは決してフロックではない。これまで何度もぶっ倒れるまでやりきった経験がここに活きているに違いない。

 5.鹿島の充実
 鹿島がおかしかったわけではないことがこの試合が最高だと思った要素のひとつ。要はしっかり強い相手に勝ったからこその価値なのだ。小笠原はいなかったけれど(いなかったから勝てたのかもしれないけれど(笑))、真っ向ぶつかっていっての勝利だけに感激もひとしお。


 それ以外のメモ。
・今野に対する城福さんの評価は良かった(プレス用かもしれないけど)。個人的には2枚目の交代カードとしてエメルソンと代えたらどうかと思っていた。
・梶山のキープ凄い。来シーズンはいないのかな。。。
・モニ劇場最高。4年前のキレが戻った。左足の精度も4年前に戻ったwあの緊張感の中でそりゃねーよ。役者が違う。
・ナオキレまくり。CKはタイミング、精度、ボールスピード、パーフェクト。
・鈴木達也速すぎ。でも基本的にディフェンスのときに効果が最大。3点目足裏アシスト最高。
・大竹、やっぱりなんか持ってるかも。また決勝点だよ。どうやって入ったのか不明。
・平山、ヘディング勝てない。岩政、ヘディング超強い。
・長友の得点は伊野波のクリアブロックっぽい。
・カボレはロナウジーニョポジション(この言い方も死語だな)が合う。3点目の起点のパスは2点目のぶち抜きがあったからこその効果。そして出すタイミングの判断もパーフェクト。
・反省点はシュートの少なさ。シュートで終わらないといけいない場面は結構あった。
・横パスの乱れ。あれは危ない。流れてかっさらわれるのが多かった。ディフェンスが踏ん張ったけど、日によってはファウル(PK)がとられる危険が増える。減らすべし。
・先制点のあとの押し込まれ方が悪い。この辺が試合巧者のチームとの違い。うちはこれからの課題。
・コオロキのダイビングヘッド、すごかった。そこに出すまでのマルシーニョのコントロールも凄い、プロ。
・鹿島は控えに田代、大岩、野沢。なんとゼイタクな。。。
城福監督最高。(前に見たヤツの違う角度か!?w)


 普段サッカーを見に来ない人がこの試合を観てサッカーを、Jリーグを、FC東京を好きになってくれたら嬉しい。選手たちはこれ以上ない「営業」結果を出した。増えたらいいな、お客さん。
by vamos_tokyo11 | 2008-10-28 00:39 | FC東京


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